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人生を「プロトタイプ」する考え方とは?

今回はスタンフォード大学のハッソ・プラットナー・デザイン研究所による、「デザイン思考」を実践する人向けに書かれたメソッドのうち、人生を「プロトタイプ」する考え方を取り上げ、私自身の経験をもとに将来像を書いていきます!

.....なんかよくわからんと思うかもしれませんが、、

何かモノ・サービスを生産している人、叶えたいことを実現させるために努めている人、何かを極めている人たちにはぴったりの話題かと思います。

私にも当てはまることですが、ただ漠然と希望を抱いていても、実践が伴わないとやりたいことも手に届きません。

「この考え方いいかも、実際にやってみよう」思ってもらうことがこの記事の狙いです!皆さんのお役に立てると嬉しいです✨最後の方は私自身のこともざっくりですが書いているので、ぜひ最後までお読みください。

デザイン思考における5つのプロセス

そもそも「デザイン思考(Design Thinking)」ってなんだよ?と思うかもしれませんが、一言でいうと、デザインに必要な思考方法と手法を利用して、ビジネス上の問題を解決するための考え方です。AppleやGoogleでも会社のアプローチとして導入されています。

この考え方は、アメリカの政治学者・認知心理学者・経済学者であり、ノーベル経済学賞受賞者でもある、ハーバード・サイモン教授が1996年に発表した、『システムの科学(The Sciences of the Artificial)』と題された論文が拠り所となっています。

単なる読みものとしてではなく、現場で実践するうえで重要なステップを、ビジネス視点で5つ簡単にご紹介します。こんな考え方があるのか~程度に知識として知っておくと便利かもしれません。

1.Empathize(共感)

ユーザー自身がどんな人で何を大事にしているかについて、深く共感する必要があります。相手の人々と直接コミュニケーションをとって関わることで、時には彼らの考えかたや価値観、新たな情報が明るみになることがあります。デザインしようとしているユーザーの状況をよりよくするための第一歩として、まず初めに相手の取り巻く環境や状況を、会話したりよく観察したりすることからはじまります。

2.Define(問題定義)

デザイン思考を持つうえで、Defineする段階はとっても重要。なぜなら、自分が解決しようとしていることが何なのかをはっきり示してくれるからです。ただ闇雲に動くのではなく、共感段階で発見したユーザーのニーズや自分自身の洞察力に基づいて、問題定義を導き出します。

3.Ideate(創造)

アイデア創出に焦点を置いた、デザインプロセスの1段階です。たくさんのアイデアと多様なアイデアの両方を探り、ユーザーのための解決策を導くことができます。問題定義する段階の「焦点を絞る」というよりは「拡大する」段階です。

4.Prototype(プロトタイプ)

アイデアや探索内容を実際に形にしていく段階です。プロトタイプは、人がそこから経験を得て、反応できたときに最も成功します。プロトタイプのゴールの一つに、「早く安く失敗する」ことが挙げられています。素早く雑なプロトタイプで、大量の時間とお金を割くことなく多くのアイデアを試すことができます

5.Test(テスト)

テストの段階では、未完成の解決策を洗練し、さらによりよいものに仕上げます。プロトタイプの段階では解決策の良い点に焦点を合わせて行動しますが、この段階では解決策に改善の余地があると考えながらテストします。

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以上、簡単に要約してみましたが、全てを説明すると長すぎるし、それが本来の目的ではないので割愛します。ご興味ある方は『デザイン思考家が知っておくべき39のメソッド』でグーグルさんに尋ねると、一発で出てくるのでぜひ!

「ゴールは仮置きでいい」という話

上で紹介した5つのことについては、こんな考え方があるんだ~くらいで思っていただければ結構です。

私がもっとつっこんでお話したいことは、4の「プロトタイプ」の話なんです!(ここからが本題)

スタンフォード大学に留学していた女性の記事を読んでいたら、「ゴールは仮置きでいい」という言葉に出会いました。

最初から完ぺきに計画をつくるのは一見良さそうに見えますが、興味あることや将来叶えたいことのために小さな行動を続けて、何度も失敗してそこからどんどん吸収し、よりよい計画を作るということです。

確かに、私もキャビアテンダントになりたかったけど、夢は自然と変わるもの。それは、いろんな人たちに出会い、人生で色々経験する中で将来の方向性が決まってくるからです。

日々の小さな行動で、少しずつ改善していくことが大切なんですね。

私のこれまでのプロトタイプを考えてみた

私がこれまでの人生で経験した中で、思いつく限り行動したこと(プロトタイプしたこと)を書いてみました。(あやふやでもとにかく書いてみるという作業、非常に重要です)

・NPO法人で難民支援に関する長期インターンをしてみて、「人道支援」に携わる仕事が将来したいのかどうか試してみた。
・外資系ベンチャー企業の法人向けレンタルアパートメントのインターンをしてみて、グローバルな環境で英語を使う仕事が自分に向いているのかどうか試してみた。
・国際関係の分野、海外で活躍するゲストの話を聞いて、新しい発見が見つかるのか試してみた。
・イタリアの難民支援ボランティアに行ってきて、ビビッとくるものがあるのか探してみた。
・トビタテ留学japanに応募して、自分が留学したい気持ちが本気なのか、試してみた。
・高校1年生全体に出張授業をして、後輩と関わる(育てる)ことに興味があるのか、試してみた。

、、ちょっと書きすぎたように思いますが、思いつく限りばーっと書いてみました!(これまで自分でプロトタイプしてきたことを振り返ると、ほんと~に失敗ばかり。笑)

自己紹介の記事でも触れましたが、私は大学時代から難民問題に関心があって、いつしか人道支援の分野で人と関わりたいと思っていたんですね。

でも、色々と経験をする中で、自分がやりたいのは「人道支援」ではない!とふとした時に思いました。

どんな分野でも、若いうちは現場でもっと経験を積みたいと感じる気持ちは強いのですが、根幹に願うのは、一緒に働く仲間が、後輩が、関係者が、それぞれに幸せだと感じてもらえることです。

だから、この気持ちが叶うのであれば、従業員であろうが、経営者であろうが、起業する人であろうが、フリーランスであろうが、社会的なポジションは関係なく、私にとって使命感をもってできる仕事だと信じています。

サービスを受け取る側にもベネフィットがあり、お互いがハッピーな環境や関係性をつくりたいです。

こうして思うのも、自分が好きなことに積極的に行動して、いい悪い関係なく動いてきた気持ちから感じることができました。

さっきも少し書いたけど、ほんと〜に数えきれないぐらい失敗ばかりで、目標に向かって遠回りしてしまったことも何度もあります。。

小さく動いてプロトタイプしていくことで見えてくるものがあるのかもしれませんね。

具体的にどんなことにコミットしていきたいか、近日noteで更新をしていこうと思います✨

おわりに

私の話はさておき、前半でご紹介した「デザイン思考」する5つのプロセス、中でもプロとタイプについて大切なことを今一度。

・完璧な計画をもつより、日々の小さな行動で素早く雑に、何度も改善と繰り返していくことが大切
・やりたい気持ちはどんどん変わっていくので、「ゴールは仮置き」でいい。アクションをとったごとに自分をアップデートしていく
・自分が人生でやってきた小さな「プロトタイプ」を、何でもいいから言語化してみて、そのときの気づきや気持ちから自分の将来像を考える

「ゴールは仮置きでいい」という考え方、私はなんだか救われた気分になります!完ぺきにやろうとすると、かえって失敗するのかもしれません。

お読みいただきありがとうございました!

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