漫画で語る身の上話【#漫画の履歴書】

#音楽の履歴書」に続いて「 #漫画の履歴書 」もやってみようと思います。

ざっと名前を挙げただけで、すでに3000字を超えているので、総文字数に関しては推して知るべしということでお願いいたします。ちなみに私は84年生まれです。

ざっと私の今の居所を説明すると、漫画家さんで言うと、よしながふみさん、今日マチ子さん、田島列島さんが好き。雑誌で言うと、「FEEL YOUNG」「ハルタ」「アフタヌーン」が好きです。あとは少年少女問わず雑食でなんでもいけます。BLや百合も可。

基本的に敬称略でお願いいたします。


◆幼年期くらい

漫画を漫画として意識したのがいつかは覚えていません。

でも気がついたら、家に親戚のお兄ちゃんからもらった「キン肉マン(ゆでたまご)」「聖闘士星矢(車田正美)」が何冊かあったのは間違いありません。それに「ドラえもん(藤子・F・不二雄)」「パーマン(藤子・F・不二雄)」が1冊づつあったはず。「魁!!男塾(宮下あきら)」も何冊かあったかな……。
もういらなかったのか、何かの質草なのか。ドナドナとうちに連れてこられたようです。

(現在連載中の「キン肉マン」最新話はWEBで読めます)

「キン肉マン」「聖闘士星矢」も中途半端に数冊づつしかなくて、最後の大ヤマ、王位継承戦が歯抜けで非常に歯がゆかった思い出。かろうじて最終巻はありました。

そういえばその中に「らんま1/2(高橋留美子)」も何冊かありました。ウッっちゃんが出てくるあたりまでのやつがパラパラと。あ、紫綬褒章おめでとうございます。

これ新装版ですけど、元の単行本の2巻の表紙がかわいくて、トレーシングペーパーで模写した思い出です。


初っ端から余談をすると、妻が好きだったのは同じくジャンプから「ドーベルマン刑事(原作:武論尊、描画:平松伸二)」「よろしくメカドック(次原隆二)」。それから「伝染るんです。(吉田戦車)」「究極超人あ〜る(ゆうきまさみ)」。初めて買った漫画は「BASTARD!! -暗黒の破壊神-(萩原一至)」だそうで。

なんて怪しくてエキサイティングなラインナップでしょうか。
大変素敵です。

◇◇◇

さて、幼年期から少女漫画にも触れる機会がありました。

親戚のおばさんの家に隠してあったのです。あれはまさに「隠してあった」という表現が正しいでしょう。時代的にも、結婚した女性が大っぴらに本棚に漫画を並べることに抵抗があったのでしょうか。それはひっそりと2階の物置部屋の引き出しの中にしまってありました。

若かりし頃の私は、宝物でも発見したかのように、それに取りつかれ読みあさります。覚えているものでいうと、ひかわきょうこさんの「荒野の天使ども」「時間を止めて待っていて」があって、「H2(あだち充)」があったはず。それに「はじめちゃんが一番! (渡辺多恵子)」もあったのは覚えています。

どうもこの時の刷り込みが私の白泉社好きの原点のようですね。無人島に漫画を10冊持っていくなら「荒野の天使ども」は持っていきます。

この辺りが、『漫画』を意識した、ごく初期の作品たちといったところでしょう。


◆小学生くらいから

私には姉がいて、この姉の影響というは計り知れません。

りぼん・ちゃお・少コミといったオーソドックスに低年齢女子向けに出ていた漫画雑誌はうちにはなく、姉が買っていたのは「月刊少年ガンガン」「月刊Gファンタジー」どちらも(現)スクエア・エニックスからの刊行。

ガンガンで言うと、

「突撃!パッパラ隊(松沢夏樹)」
「魔法陣グルグル(衛藤ヒロユキ)」
「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章(原作・設定:川又千秋、脚本:小柳順治、画:藤原カムイ)」
「ハーメルンのバイオリン弾き(渡辺道明)」
「南国少年パプワくん(柴田亜美)」
「TWIN SIGNAL (大清水さち)」

などの人気どころは結局単行本を持っていた気がするし、どれも大好きでした。Gファンタジーは、

「聖戦記エルナサーガ(堤抄子)」
「レヴァリアース(夜麻みゆき)」
「E'S(結賀さとる)」
「獣伝説ゲシュタルト(高河ゆん)」
「最遊記(峰倉かずや)」

とかが好きでした。「最遊記」の単行本はうちにありましたけど、雑誌で読んだ覚えがなくて、記憶を盛っているかもしれません。高河ゆんさんは「LOVELESS」とか「アーシアン」とかもお世話になりました。

先日、オタクがシェアハウスする話のレビューで出てきた「TWIN SIGNAL (大清水さち)」とか、夜麻みゆきさんの「刻の大地」とかこの両方の雑誌で連載してるのね。なんだか微妙な振り分け方をしていますね。

何にしても、初手からスクエニ系に行ってしまったらオタクになるでしょそりゃ、という気がします。ある意味英才教育か……。


◆中学生か高校生くらい

この辺の時系列はかなり怪しいのですが、単行本で買う比率が上がってきたのがこの時期じゃないかと。おこずかいでジャンプの単行本をちょこちょこ買っていました。

「ONE PIECE(尾田栄一郎)」も最初は買っていたし、これが1997年からの連載だから……あー高校生になるくらいかな。
とにかく「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(和月伸宏)」「ヒカルの碁(原作:ほったゆみ 漫画:小畑健)」。サンデーからは「名探偵コナン(青山剛昌)」等々、2カ月に1回のジャンプデ―(ジャンプの新刊の出る日)は結構楽しみにしていました。

小学校・中学校とバスケをやってたんですが、高校になった時に、「るろうに剣心」の影響を受けすぎて3ヶ月間だけ剣道部入ったりしました(すぐやめてバスケ部に戻った)。
あ、ねとらぼで現在(R2.11.2)「るろうに剣心」の人気投票やっているみたいですね。愛のある方はぜひ。

中学から電車で1時間かかる学校に通っていたので、「ONE PIECE」なんかは学校の近くの本屋で漫画を買って、帰るまでに3回読むという謎の習慣がありました。1回目はざっと楽しんで。2回目は丁寧に味わって。3回目はパンダマンを探して。

誰に邪魔されることもなく毎日往復で2時間、読書にかけられる時間があったのは本当にありがたいことでしたね。今から思えばですけれど。


私のバイブルの1つ、「SLAM DUNK(井上雄彦)」は、いつからうちにあるんでしょうか。

前述のように小学校の時からバスケをやっていたのですが、6年生のときにスラムダンクの影響で新入生がたくさん入ってきて、スラムダンクってすごいんだ!と思った覚えがあります。でもその時にはまだ読んだことはなかったはず。
その後、中高生の時には、テストのたびに引っ張り出して読んでいたので(勉強しろ)、家にあったのは間違いありません。今でも井上雄彦さんは大好きで、「リアル」「バガボンド」も買っています。まあどちらもしばらく新刊をお目にかかっていませんが(笑

スラムダンクも人気投票中みたいなのでぜひ。私はゴリに入れました。

バスケ漫画で言うと、スラムダンクはもとより「I'll(浅田弘幸)」も大好きでした。不良寄り? で江口さんとか上条さんみたいなスタイリッシュな絵がドツボでした。

また姉が買っていた中にも「Harlem Beat(西山優里子)」というバスケ漫画はがありました。西山さんの書くキャラが好きで、しばらく追っかけてましたね。あと、バスケ部の部室に「DEAR BOYS(八神ひろき)」もありました。

◇◇◇

もちろん姉は姉で漫画を買っておりまして。

Gファンタジーやガンガンはいつのころからか買わなくなりましたけれど、その代わりに白泉社系の少女漫画の単行本が増えていました。

清水玲子さんの「月の子 MOON CHILD」「輝夜姫」「秘密 ―トップ・シークレット―」とか、成田美名子さんの「NATURAL」「花よりも花の如く」。この時なかったので「CIPHER」とかは大人になってから読みました。そして、吉田秋生さんの金字塔「BANANA FISH」「YASHA-夜叉-」も何冊かあった気がします。

いつの頃からか「笑う大天使」をはじめとした川原泉作品がほとんど全部そろっていましたし、「ポーの一族」「トーマの心臓」「11人いる!」等々、萩尾望都もなんかいっぱいありました。私、萩尾さんでは「スター・レッド」というSFのやつが好き。「動物のお医者さん(佐々木倫子)」や「機動警察パトレイバー(ゆうきまさみ)」「BASARA (田村由美)」もこの時期に読みました。ありがたい環境です。

そして後々まで好きな山田南平さんの「紅茶王子」。昔、レビューみたいなやつも書きました。大学・社会人とその後の「まなびや三人吉三」「空色海岸」「オレンジチョコレート」と順々に読み継ぎます。

CLAMPの漫画もちょこちょこありました。

だいたいは友達から借りたりしていたんじゃないでしょうか……買って家にあったのは、「X」「魔法騎士レイアース」くらいかな。あとは後々保管したりで、いろいろだと思うのですが、「20面相におねがい!!」や星史郎さんの肩幅が話題の「東京BABYLON」「CLAMP学園探偵団」等々やっぱり好きですね。時代、といいますか。
「×××HOLiC」「ツバサ」は一時期自分でも買ってました。「四月一日」の読み方はホリックで知った私。

そう言えば姉と「X」の映画見に行った覚えが。
まだ原作が終わっていなくて、X JAPANの「Forever Love」が流れるなか主要人物がバッタバッタと死んでいくアレ。……え? 原作まだ終わっていないって? またまたそんなバカな。何十年たってると思ってるんですか、はっはっは……

あと私、中高男子校だったんですけど、誰かが「カードキャプターさくら」を持ってきていたので、勝手に借りて地下鉄のエスカレーターを降りながら読んでたら、すれ違った女子高生に笑われたことを今でも覚えてます。ザ・思春期。……いやそれ思春期ってことで片付けていいの?

◇◇◇

そして私的エポックメイキングな出来事。
「天使なんかじゃない(矢沢あい)」との出会いです。

これも姉が友達から借りてきたのが最初でした。そして自分的にも「天ない」の何がこんなに刺さるのかよくわからないんですけど、卒業式で答辞を読むシーンで毎回泣きます。あと愛蔵版の2巻でバンプの藤原くんがあとがき書いてるの、見るたびになんか面白いと思ってます。

世代的には「ご近所物語」の方がどんぴしゃな気がするんですけど、ツボなのは「天ない」です。「NANA」に言及するのは避けるとしても「Paradise Kiss 」は結構好き。……え? 「NANA」の原作まだ終わってな(オイヤメロ 

いやとにかく「ご近所」も好きだな。「下弦の月」「マリンブルーの風に抱かれて」も好きだし、要は矢沢漫画はだいたい全部好きです。

◇◇◇

そしてもう一つ。よしながふみさんとの出会いです。
最初は「西洋骨董洋菓子店」でした。

2001年にドラマ化されたタイミングで本屋でも平積みになっており、その時に目に入って買ってたんだと思います。本作はカラミはほぼありませんが、ゲイが主要キャラですし、よしながさんだし、BL作品と言ってしまってもいいでしょう。私にとって初めてのBLになりました。

いきなりハードなカラミのある作品とかに出会っていたら、もっと違う未来だったかもしれません。BL要素のあるコメディで、ストーリーもきちっとあって、単純に楽しい。本当にこの作品が最初で良かったと思います。

そこから芋づる式に、よしながさんを追って、ちゃんとしたBL作品に手を出したりするようになるわけです。

◇◇◇

そんな私ですが、まだまだ少女漫画を本屋で買うことには抵抗があり、いわゆる『少女漫画らしい少女漫画』を初めて買ったのは、「花ざかりの君たちへ(中条比紗也)」でした。初めて買ったのは1巻とかではなく、20巻とかそこらで高校生の時だと思うけれど……。そこからあとは、なし崩し的になんでも買えるようになります。

ヴィレッジ・ヴァンガードに通ったりとかもしていなかったですし、高校くらいまでは、メジャーどころしか知らなかったような気がします。
しいて言えば、ブックオフの大判漫画100円コーナーをあさったりするのは大好きでしたけれど、あんまりコアな漫画を持っていた覚えはありません。

あえて言えば、「攻殻機動隊(士郎正宗)」とかはありました。あと「ファイブスター物語(永野護)」も高校生の時にはもう手元に。友人とそういう会話をした覚えがあるので……。話の内容は「塾の講師に無理やりファイブスター物語のOVAを見せられた」とかいう話で。どんな塾だよ。

あ、妻も「ファイブスター物語」は好きで、『ラキシスおいでっ!』ごっことか一緒にやれるんですけど、完結するまでは続きは読まない、という宣言をしており、どうせ完結しないので妻は多分一生読めません。

そんな感じの中学・高校時代でした。


◆大学時代

大学入ってからは、多分もう少しコアな方向にいきます。

ヴィレッジ・ヴァンガードが近くにあったわけでもないですけど、ライブだなんだで都会にいきますし、フットワークが軽かったですからね。「このマンガがすごい!」とか、ああいう雑誌も大学入ってから毎年読むようになりました。


発端は多分、岡崎京子さんとか、やまだないと南Q太魚喃キリコ内田春菊高野文子さんとかそういう『THE サブカル』な面々。そこから芋づる式にいろいろ追うようになります。
――でも、今から考えると別にサブカルでもない気がしますね。いや高野さんや岡崎京子さんとかは今でもサブカル扱いかなぁ。

雑誌で言うと、山本直樹がスーパーバイザーとしてクレジットされている、2001年創刊の「マンガ・エロティクス・エフ」っていう雑誌が好きで買っていました。
ここに前述のよしながさんも書いてますし、中村明日美子さんとか、浅野いにお先生、柘植文松本次郎古屋兎丸雁須磨子渡辺ペコ志村貴子羽生生純鬼頭莫宏なんかのいいメンツがそろってました。完全に私の好みです。

特に志村貴子さんはこの雑誌で「青い花」を連載してました。大好きです。百合漫画は詳しくありませんが、私の知っている百合漫画の中では一番好きです。あ、あと灰原薬さんの「回游の森」もここでやってましたね。ワキ毛フェチの漫画、最高です。


もう一つ、わりと最初の段階から好きだったのは小学館の「月刊IKKI」(現在は休刊)。

岩岡ヒサエさんの「土星マンション」とか五十嵐大介さんの「海獣の子供」等々。私が買ってた時期には居ませんでしたけど、日本橋ヨヲコさんの「G戦場ヘヴンズドア」や、松本大洋さんの「ナンバーファイブ 吾」もここですね。「ドロヘドロ(林田球)」「鉄子の旅(漫画:菊池直恵、協力:横見浩彦)」もやってました。いい時代だ。

◇◇◇

サブカルばっかでもなくて、そのうちに「FEEL YOUNG」に出会うわけです。

「サプリ(おかざき真理)」「ピース オブ ケイク(ジョージ朝倉)」「午前3時の無法地帯(ねむようこ)」「うさぎドロップ(宇仁田ゆみ)」あたりが鉄板で大好物。まあ発端が発端だから、行くべくしてここに行きついた感はありますね。
今は雑誌単位では買っていませんけれど、今でも「FEEL YOUNG」で連載している漫画はだいたい好きです。今の連載陣でいうと「いいね!光源氏くん(えすとえむ)」とか「違国日記(ヤマシタトモコ)」とかですね。おお、ここにきてヤマシタさんの名前が出てきた。

就職のときに出版社はいりたいな、って思っていたのもあって、一番買ってた時期には月刊漫画雑誌を月に7冊(IKKI、アフタ、LALA、クッキー、フィーヤン、フラワー、メロディ)買っていましたけど、暇だったんだろうなぁという感じがありますホント(笑

あーなんか月刊flowersがやたら強い漫画ばっかりのってて、すごく好きだったような記憶が呼び覚まされてきた……。

「海街diary(吉田秋生)」「風光る(渡辺多恵子)」「娚の一生(西炯子)」「坂道のアポロン(小玉ユキ)」「失恋ショコラティエ(水城せとな)」「7SEEDS(田村由美)」「とりあえず地球が滅びる前に(ねむようこ)」……ほら。これ強すぎでしょ。
赤石路代さんとかも、昔「P.A. プライベートアクトレス」が大好きだったり、まーこれほんと私得な雑誌ですね。

◇◇◇

あと補足的に言えば、大学の時は、バンドをやっているか麻雀をやっているか(あと64スマブラ)だったので、麻雀漫画も結構読みました。

「哲也-雀聖と呼ばれた男(原案: さいふうめい、漫画:星野泰視)」「アカギ 〜闇に降り立った天才〜(福本伸行)」なんかの有名どころから始まって、「麻雀飛龍伝説 天牌(原作:来賀友志、作画:嶺岸信明)」「ムダヅモ無き改革(大和田秀樹)」、「兎-野性の闘牌-(伊藤誠)」等々。どいつもこいつも副題が長い(笑

「兎」大好きで。これ面白いんでみんなも読んでほしい。というか私、結末読んでいないので、今度どこかで読もう。……ん、バンドもの? 「BECK(ハロルド作石)」は読んだよ。

あとそういえば、サークルの部屋に「WORST」「クローズ」(どちらも高橋ヒロシ)おいていきました。自腹です。1冊5分くらいで読めるし、至極楽しい。「T.F.O.A」って入ったTシャツとか今でも欲しいです。

サークルの話でいくと、当時丁度「のだめカンタービレ(二宮知子)」が流行り始めた時期で、同じキャンパスのジャズのサークルに全巻あるというので勝手に読みに行きました。


◆社会人

さて、社会人になって一番変わったのは、使えるお金が増えたことと、仕事をさぼって漫画喫茶に入り浸ったことです(笑

結果、何が起こるかというと、今まで読めなかった名作を読み漁るわけです。

少女漫画でいくと「ガラスの仮面(美内すずえ)」「有閑倶楽部(一条ゆかり)」「フルーツバスケット(高屋奈月)」「花より団子(神尾葉子)」「きみはペット(小川彌生)」「おいしい関係(槇村さとる)」「Real Clothes (槇村さとる)」「彼氏彼女の事情(津田雅美)」「先生(河原和音)」「イタズラなKiss(多田かおる)」「ラブ☆コン(中原アヤ)」等々。
「王家の紋章(細川智栄子 あんど芙~みん )」とかあとくらもちふさこさんの作品とか、一部苦手で読めなかったものもありました。くらもちさんはなんでかよくわからないけど昔から苦手。多分、いくえみ綾さんの系譜(どうかんがえても逆)。

(AIでいいからイタkissの続き書いてくれないかな……)

少年漫画は「課長島耕作(弘兼憲史)」「白竜(原作:天王寺大、作画:渡辺みちお)」「ナニワトモアレ(南勝久)」「ナニワ金融道(青木雄二)」「頭文字D(しげの秀一)」「王様の仕立て屋(大河原遁)」「ミナミの帝王(原作:天王寺大 漫画: 郷力也)」「おせん( きくち正太)」「代紋TAKE2(原作:木内一雅 漫画:渡辺潤)」等々……キリがありません。

読んだことある人あんまりいない気がするけれど「白竜」とても面白いです。ああ、ということは原作の天王寺大さんという方が好きなのか……。

「ナニワトモアレ」とか「頭文字D」とか「湾岸ミッドナイト(楠みちはる)」なんかは妻も好きで、要するに車が好きなんですね。

ちなみに「ナニワトモアレ」南勝久さんの今やっている「ザ・ファブル」も、しげのさんが今やってる「MFゴースト」も、どちらも非常に面白いのでよろしくお願いいたします(回し者)。「MFゴースト」って「頭文字D」と世界観つながってる走り屋漫画なんですよ。イニD好きだった人は絶対読むべき。

ヤンマガの回し者ついでにもうひとつあげると、ちょっと前に終わっちゃいましたけど、「よしふみとからあげ(関口かんこ)」も大好きでした。大好き。

昼前に会社出て、外回りしてくる顔してそのまま漫画喫茶に行って、夕方までこもっていたりしていたので、この時期はまあ結構な量読みましたね。まったく褒められたことではないけど(笑

自分で買っていた中では「君に届け(椎名軽穂)」「桜蘭高校ホスト部(葉鳥ビスコ)」「青空エール(河原和音)」「ママはテンパリスト(東村アキコ)」「海月姫(東村アキコ)」「町でうわさの天狗の子(岩本ナオ)」「坂道のアポロン(小玉ゆき)」とかの少女漫画をはじめ、コミックエッセイの人たち「恋愛ラボ(宮原るり)」「ダーリンは外国人(小栗左多里)」とかそういうのも読むようになりました。

ああいう大衆向けに作られてるコミックエッセイってなんかよくわかんないけど、やたら面白くて謎です。

◇◇◇

困った時のmixiを開いてみたところ、2007年からレビューを書き始めていて、いろいろ面白かったです。

「ちはやふる(末次由紀)」とか、最初買ってるんですけど、出た当時はまだトレス疑惑で漫画を回収された古傷を引きずってますね。ホント「ちはやふる」当たって良かったです。

相変わらずヴィレヴァンには通っていたし、「パノラマ島奇譚(丸尾末広)」とかはこの時期に出会ったかなぁ。丸尾さんいいよね。原作は未読。
今日マチ子さんの「センネン画報」が出たのは2008年。無人島に1冊だけ漫画持っていっていいと言われたらこれを持っていきます。

そうそう、この時期の私の傾向として、おしなべると少女漫画は比較的POPなものが好みですが、少年漫画はちょっと日陰なものが好み、というのがあった気がします。今はどっちもどっちですけど。

2010年には「このBLがヤバイ!」を見て「俎上の鯉は二度跳ねる(水城せとな)」を買った、と書いてあるので、そういうのも手を出していたようです。先日映画化された「窮鼠はチーズの夢を見る」の続きですねこれ。
私が、よしながさんの「三井×小暮本(スラムダンク)」を嬉々として買ったのは社会人1年目の時ですし、もうなんの抵抗もありませんね。

2008年に中村明日美子さんの「同級生」「卒業生」が。いやもう金字塔。名作。傑作。私の語彙では表せません。先日、シリーズ最新作「Blanc」「Blanc2」が出て、涙腺壊れたんでみんなも読みましょうよ。大変いい作品だよ。至高の一作だよ。BLだけどね。


◆現在

というわけで、現在はよしながふみさん、今日マチ子さん、田島列島さんというお三方を特に好き、と自称しています。次点でヤマシタトモコさん、中村明日美子さん、ねむようこさんというあたりでしょうか。


冒頭少しだけ触れた「ハルタ」という雑誌なんですけど、エンターブレインの……って、えっ? いつの間にエンターブレインってKADOKAWAの軍門に下ったの……2013年? 結構前だな知らなかった。
もとはそのエンターブレインの漫画雑誌「コミックビーム」の増刊だったけれど、今はビームよりも強いんじゃないでしょうか。源流のビームらしいレトロ調を引き継ぎながらも、若くて新しい感性の人が多くて、一風変わっていて楽しい作品が多いです。

もともとビームに居た「乙嫁語り」等の森薫さんとか、私の大好きな入江亜季さん(乱と灰色の世界、等)を引き連れ、そこに笠井スイさん(ジゼル・アラン)とか、「坂本ですが?」の佐野菜見さんや、「ダンジョン飯」九井諒子さんなんかもいて、強い強い。好きな漫画だな……って思うと、高確率でハルタだったりします。
この前レビューを書いた「金曜日はアトリエで(浜田咲良)」はハルタですね。


あと語らないけど、雑誌「アフタヌーン」は昔から好き。オタクだから。


ちなみに最近の作品をしぼりにしぼったら、本当に田島列島さん無双みたいなとこあります。
「子供はわかってあげない(上下巻完結)」「水は海に向かって流れる(3巻完結)」しか出てないんですけど、素晴らしいの一言に尽きます。2010年代で最高の作品です(私調べ)。

映画も公開が延び延びになっているけれど、だまされたと思って読んで欲しい。後生だから。


他の漫画にもふれておくと、どこへ行っても面白いよねと言われている和山やまさん。「夢中さ、きみに。」「カラオケ行こ!」「女の園の星」と、どれも確かにおもしろいです。

「挙句の果てのカノン」が終わって、「往生際の意味を知れ」(レビュー)を連載している米代恭さんや、「恋は雨上がりのように」が終わって「九龍城ジェネリック」をやっている眉月じゅんさん、「富士山さんは思春期」とかを書いていたオジロマコトさんの最新作「君は放課後インソムニア」とかそういう、力のある人の次回作みたいなやつが当たり前のように面白くて大変結構。

そういう意味で言ったら田村由美さんの「ミステリという勿れ」だってそういう位置づけですか。あと、二度目だけど「ザ・ファブル」も。私がイチオシで今度アニメ化もめでたい「かげきしょうじょ!」(レビュー)斉木久美子さんも、前作「花宵道中」の時にはすでに話題でしたね。

(かげきしょうじょ!アニメ化おめでとうございます!)


前作繋がりで行くと、前作「ひゃくえむ。」が話題だった魚豊さんの今やってる「チ。 ―地球の運動についてー」がまだ単行本も出ていないのにすでに話題。

(2話まで無料で読めます)

「マイ・ブロークン・マリコ(平庫ワカ)」(レビュー)が話題になっていたのと似たような動きですね。最近は、ツイッターとかサイトで無料公開が多いし、単話での販売も結構あるから、噂になる初速がとにかく早いです。


最後に、比較的最近のもので、私が好きだったやつ置いときます。

怪異ものの小説を読んでいる気になる。「怪異と乙女と神隠し(ぬじま)」、ただ犬を散歩する話「今日のさんぽんた(田岡りき)」、ドラマ化企画進行中の「ダブル(野田彩子)」、ずーっと大好き「東京トイボクシーズ(うめ)」、ヤンキーはやはりモテる「自転車屋さんの高橋くん(松虫あられ)」、ギャルとオタクの恋「スーパーベイビー(丸顔めめ)」レビュー、謎の生物「中野ブギウギ(研そうげん)」古のエロゲの教科書「16bitセンセーション 1 私とみんなが作った美少女ゲーム(企画・原案:みつみ 美里・ 甘露 樹 漫画:若木 民喜 )」等々……なんかあんまり目新しいのなかったけれど、こんなもんにしときましょうか。


私の好きな漫画に関しては、家の本棚に置いてあるのは全部大好きで、全力オススメなので、こちらを参考にしてください。
その他、2010年代の個人的ベスト漫画というくくりでもこういうものも書いたので、比較的新しめなモノが読みたい人はこちらをどうぞ。


あー棚見てたら心残りが出てきたから、あと2人だけ紹介させて。

ひとりは田中圭一さん。「うつヌケ」が有名かな……で、あれも悪くない本ですけど、どっちかというとヒドイ漫画が本職じゃないかと。
「神罰1.1」の紹介文見たら『リスペクトとかオマージュとか、そういう都合のいい言葉をフルに活用した現代の奇書』って書いてあって最高でした。下ネタを受け付けない人と、18歳未満は見ちゃダメです。

「三鷹の森女子会」とか同人だけどいい漫画なんだよ。noteで読めるよ。


もうひとりは高浜寛さん。
この前終わっちゃったけど、「ニュクスの角灯」いい漫画でした。日本人離れしたタッチで、海外の評価が高い。第24回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞し、先日インタビュー記事も大きく取り上げられてしました。

他にこういう絵を描く人は見たことがあんまりない……かな。好きな漫画家さんの一人です。


さてこれで本当にお終いです。
1万字と少し。私の記事の中で一番文字数が多いです。ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます。

漫画って本当に楽しいですね。
皆さんにも良い出会いがあらんことを!




#漫画の履歴書 #コンテンツ会議 #漫画 #マンガ #履歴書 #エッセイ #コラム #私のイチオシ #推薦図書 #水は海に向かって流れる #田島列島 #よしながふみ #今日マチ子 #子供はわかってあげない #高浜寛 #田中圭一

この記事が参加している募集

推薦図書

コンテンツ会議

私のイチオシ

「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)