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人生に区切りなんてない #聞いてよ20歳

二十歳になったとき、「いつのまにか大人になった」。そう思った。
社会人になったとき、「もう大人にならなければ」。そう思った。
結婚して子供ができたとき、「家族をささえていかなければ」。そう思った。

そうやって、思ってきたのは確かだ。

でも、私の中身をのぞいてみれば、驚くほど20歳くらいから変わっていない。大事なことだから2回言うけれど、ほんとうに驚くほど変わっていない。

昔……若いころに思い描いていた、「大人の自分」なんて、どこにも存在しないのだ。

体力も落ちたし、やたらと風邪を引く。
新しいものを受け入れづらくなっている気がする。
脂肪のつき方が重力に従順になっている。

そういう不の変化、身体的な変化は沢山ある。家族や子供ができることで、時間的な制約の変化なんかはもちろんある。
でも中身は変わらないままだ。20歳そこそこのころから変わらない。いつまでたっても「子供」のままだ。

そんなわけで結局、今の私が感じていること。それは『人生に区切りってないんだな』ということだ。

ぬるっと、ずーっとつながる道があるだけ。よくも悪くもそこに区切りはない。だからこそ、そこに区切りがあるように感じるとすれば、それは自分自身で色をつけているだけなんだろうな。そんな風に感じている。

私は、学生のころからバンドをやっていて、今でも趣味でバンドをやっている。

20代の間くらいなら……子供が出来るまでなら……

そうやって沢山の「区切り」のようなものはあった。理解のある妻に助けられている部分は多大にある。それは間違いない。仲間に恵まれた部分もとても大きい。そんないろんな要素に助けられて、今でもありがたいことに、そんな趣味も続けてこられている。

社会人になってから初めて楽器を始めた人を知っているし、お母さんと娘が一緒にいるバンドに入っていたこともあった。私より10歳上の人で、バンドを7つやって、毎月ライブをしている人を知っている。

運や、めぐり合わせの良し悪しはあるだろう。
忙しくてどうにもならない時期もあるだろう。

でも人生において、「いくつまで」とか「もういい年だから」とかそんな、区切りなんてないんだろうな。

出来れば、私もまだまだバンドを続けていきたいと思っている。ゆっくりでいい。出来る範囲でいい。そうやって、細く長くでも、「続けたい」という意思があれば、物事はきっと途切れない。


20歳を大きく超えて、多分そろそろ折り返しなのかなぁ、というこの年だからこそ。そんなことを考えている。

私が文字を書くようになったもの、まだ2,3年前のことだ。
このnoteに出会っていなければ、文字を書くことの楽しさも、大変さも知ることも無く過ぎていっただろう。

もちろん20歳なんて、実際にまだまだ若い。
これから何でも出来る。可能性は無限大だ。

そんな風に思っていると思うし、実際に何でもできる。
でも、人生のコマが進んでいけば色んな重しがのしかかってくるし、自分自身の年齢に押しつぶされて、身動きは取りづらくなってくる。

でも、そこで区切りをつけるかどうかは、自分自身で決めることなのだ。

私が、「100メートルでオリンピック目指します」というのはさすがに無理だと思うけれど、今の世の中、だいたいどんなことでも手軽に、片手間に、出来る時代になったのは間違いない。

いつからでも、どんなことでもはじめられる。
リミットがあるとすれば、それは人生が終わるときだけだ。

そんな長い心持ちでいいんだと思う。

20歳。これからの人生を見渡すときに、そんなことを言ってる人も居たな、と思ってもらうと、すこし先が見通しやすくなるんじゃないかな。

そんなことを思って、書きました。
きゆかちゃん企画。「聞いてよ20歳!コンテスト(#聞いてよ20歳)」参加記事でした!

#エッセイ #コラム #聞いてよ20歳 #バンド #趣味

「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)