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『まともじゃない』人間、万歳

9/29。

6:00起床。

天気は曇り。





ああ、大変に面倒なことになった。


昨晩、母親と電話をした。


先日、「10月になったら、2人の顔を見に行こうかしらん」といわれていたからである。2人とは、ぼくとパートナーのことである。


まあ、そこまではよかったのだ。けれど、気に食わないことが一つ。


「(パートナー)さんには迷惑ばかりかけているから、お礼の一つでもしなきゃねえ」


そう、父親がいっていたそうだ。しかも、度々である。


ぼくが障害者だから。
ぼくがうつ病患者だから。


ああ、だからそんなことをいったのか?


ぼくがパートナーに、迷惑しかかけていないのを前提として。先のセリフは父親のものだが、母親も同じことをくり返しいっていた。


「ちゃんと、(パートナー)さんのこと大切にしてあげなさいよ?」


あはは、あんまりだ。


信用がないにもほどがある。


なぜ、部外者にそんな口添えをされなくちゃいけないんだ。


まあ、気持ちはわかる。


両親には、「迷惑をかけている」自分を散々見せてきたから。けれど、あんまりだろう。迷惑「しか」かけていないなんて、あんまりだろう。


これでもぼくは、両親に非常に感謝している。フリをしている。だって、両親に感謝しない大人なんて、『まともじゃない』んだろう?


「今まで色々いってきたかもしれないけど、全てあなたを想ってのことよ」


「だから、昔いわれたことに囚われるのは止めなさい」


そんなの、わかってるよ。でも、頭では理解出来ても、感情がそうはいかないんだよ。そのとき付いた傷は、なかなか癒えることはないんだよ。


「だから、少しずつ治していきなさいよ」


……あはは。


あはははははは!


それが出来るなら、こんなに苦しんじゃいないのに!


簡単にいうなあ、母上は!


どうして、こんな『まとも』な両親から、『まともじゃない』子どもが生まれたんだろうねえ。どうしてぼくは、『まともじゃない』んだろうねえ。


『まともじゃない』から、母上は「変」「おかしい」「みっともない」の三拍子を叩いてきたんだろうね。(しかも、本人はその自覚がないときた。)


あはは、あはは……。


そんな熱冷めやらぬぼくは頓服を飲み、なんだか全てどうでもよくなって眠りに付いたのだった。『まともじゃない』人間、万歳。


……ああ、面会のことを考えるのは、その日までよしておこう。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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