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この小説を読んだ人間に、一生消えない爪痕を。

8/30。

5:00起床。

天気は晴れ。





10月〆切の新人賞に応募する長編小説を、最後まで書き終えた。


まだ規定の文字数に届いてないけど、書き途中になっているところもあるし、中盤の展開は全く書いていないし、書き直したいところもたくさんある。


なので、これから磨き上げていけば、充分な文字数になるだろう。とにかく、最初から最後まで書き上げたことが重要だと思っている。


あらかじめ、プロットは作っておいた。おおまかな筋は書かれているけど、ところどこと歯抜けの部分があるプロットを。けれど、いつまでもプロットをこねくり回していても、しょうがないと思った。僕は頼りないソレを手に、本編を書き始めることにした。


……のが、10日前らしい。(さっきファイルの更新日時を調べた。)まだまだ完成にはほど遠いとはいえ、よくやった自分。


一つのテーマについて、毎日5時間以上向き合うなんて、今までの自分じゃ考えられなかったことだ。(「まずプロットを作る」ことを覚えたからでもある。道筋があるのと無いのじゃ、書きやすさが違う。)


毎日毎日、とり憑かれたように書いている。書かずにはいられない。そんな感じで、日々を過ごしている。


実は、今月始めまでは、全く別の長編小説の準備をしていた。テーマも決まっているし、だいだいの筋も考えていたんだけど、なかなか着手できなかった。たぶん、元来の面倒くさがりな性格が災いしていたんだと思う。


けれど、今抱えている物語を、ある日ふと思い付いた。それは、構想をレポートパッドに書き付ける度、涙を流したり、吐き気が込み上げたりするほど、鮮烈で強烈な物語だった。


このお話は、フィクションです。でも、ストーリーの中で起こっていることは、ノンフィクションです。そんな小説。


プロットを練っていた当初は、体調も情緒もぐずぐずだった。自分で考えて書いたくせに、それを直視できない日々が続いた。今は、だいぶ落ち着いて向き合うことができるようになったけど。


この小説を、世間に叩き付けてやる。感動なんか、いらない。読んだ人間に、一生消えない爪痕を残してやる。僕は、そのために書いている。


とにかく、最初から最後まで書き終えたとはいえ、それは「ひとまず」だ。この小説は、まだまだ未成熟だ。どれだけ成熟させられるのか、自分の手にかかっている。これからが、本当のスタートだ。


〆切まで、あと一ヶ月半。


この小説を読む人間に痕を残すため、僕の爪は鋭利になる。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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