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ソレは、僕のもの。(そんなの、決まってるじゃないか。)

5/25。

4:55起床。

天気は曇り。


1.僕は、ハッピーエンドが書けない

何故ならば、君の感情は恐怖の一刹那に於て、正しく君の肋骨の一本一本をも数へ得るほどの鋭さを持つてゐるからだ。

――萩原朔太郎『月に吠える』青空文庫、No.16より引用

二日に一度、1000-2000字程度の超短編小説を書いている。のだけど、なぜか、2回連続で主人公が死んでしまった。


「死んでしまった」といういい方は、適切じゃないかもしれない。書き手である僕が殺したんだ。殺したかったわけじゃなく、ストーリーの展開上、仕方のないことだった……。


いや、そもそも、そんな展開に仕立て上げた僕に問題があるんだろう。僕が、バッドエンドを好んでいるから。ハッピーエンドを書くことができないから。


……このいい方も適切じゃないな。「書かない」といった方が正しいんだろう。でも、あえていわせてほしい。


僕は、ハッピーエンドが書けない。

2.「死ぬのにうってつけの日」とか、ない

近ごろ、夕方になると具合が悪くなる。気分が落ち込み、僕自身も布団に落ち込む。


何があったわけじゃない。たぶん、そういう時期なんだ。暑かったり寒かったり、気候の乱高下が続いているから。僕に限った話じゃないけど、季節の変わり目は身体だけじゃなく精神にも影響を及ぼす。


昨日は、特にひどかった。自分にまつわる何もかもが落ちるところまで落ちて、ものすごく死にたくなった。


布団の上でのたうち回りながら、自分で自分を殺害したい衝動に耐える。けれど、自分の力だけでは限界がある。ので、薬に頼ることにした。頓服は、こういうときのためにあるのだ。


台所では、パートナーが回鍋肉を作っている際中だった。頓服の用意をしながら、パートナーに公言する。


「ものすごく死にたいです」
「うん」
「なので、今から薬を飲みます」


そして僕は、頓服をがふがふ飲んで(用法用量は守っています。)事なきを得たのだった。あと、出来立ての回鍋肉を美味しくいただいたのだった。

3.ソレは、僕のもの

ここまで、この記事を読んでくれた君。僕を「やべー奴」だとお思いだろうか。そんなことは……あるので、否定できないよ。うん。


でも、こんな風にしか生きられないんだ。なんて、言い訳はしないよ。


僕は「やべー奴」かもしれないけど、「やべー奴」なりに考えているんだ。身の振り方を。大切な人を大切にする方法を。


僕は病気だから、もしかしたら、いつか治る日が来るのかもしれない。でも、今のところその予定はないし、治す気もない。僕は、僕でいられなくなるのが怖いから。


憂鬱は、僕の武器なんだ。ソレを武器にしないと、書けないものもあるんだから。


だから、お願い。


「治せばいいのに」なんて、いわないで。
僕から、武器を奪わないで。


ソレは、僕のもの。
ソレは、僕の一部。



簡単に、僕を否定しないで。




「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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