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ぼくはまだ、迷っている子どものまま。

9/18。

4:42起床。

天気は雨。





隣人のいびきが、この部屋まで低くうなっている。遠くの方で子どもが声高く泣いている。と思ったけど、子どもは子どもでも、人ではなく猫らしく、「鳴いている」の方が正しかった。どちらにせよ、ヘッドホンが手放せない。どうして、こんなに不安になるんだろう。


ぼくは、いびきをかかないし、発情期にきゃんきゃん鳴くこともない。(そもそも、発情期すら無いんだけど。)……あれ、「きゃんきゃん」は犬だったっけ? まあ、いいか。


ところで、左耳が外耳炎になったので、イヤホンが付けられなくなった。ツイッターで見かけた記事によると、そのイヤホンの付けすぎによるものらしい。


たしかに、半日以上は付けっぱなしだから……。当分は、ヘッドホンか。それはそれでいいんだけど、プラグがiPhoneに合わないので、ちょっと不便だ。


ちょっとどころじゃない、か。うちでも外でも、SpotifyもiTunesも手放せないぼくだもの。何をするにも何かを聴いていないと、妙に不安になる。これも、一つの依存症? ミュージックホリック? ……危機感のない名前だな。


でもね、大げさじゃないんだよ。ロックでもポップスでもアンビエントでもエレクトロニクスでも、何でもいいんだ。自分の耳の内で流れるものが、ぼくを導いているから。それがなくなると、ぼくはもう、どうしていいのかわからないよ。


どうしたらいい? 耳に突っ込むタイプじゃないイヤホンを買えばいいのかな。あの、ちっちゃめのヘッドホンみたいなやつ。でも、お高いんでしょう? ……はてさて、どうかな。


まあ、イヤホン一つないからといって、生きるのに支障は……ありそうだな。一日だけならともなく、いつ治るのかわからない左耳のことを考えるとね。その間、音楽を外に持ち歩けないなんて。考えるだけで、ぞっとするよ。


ぼくは、常に何かに依存している。それが、良いのか悪いのか、わからない。(まあ、「依存」ってことばに、良い印象はないけど。)でも、それで呼吸ができるなら、それでいいと思うんだ。


ぼくは、いくつになっても迷子のままだ。だからせめて、ぼくだけの誘導灯を持たせてよ。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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