見出し画像

仕事辞めよう、と決めた話。

4/21。

5:30起床。

天気は曇り。





「最近、職場に行くと、動悸がするようになって」
「まあ、徒歩で出勤してるからね」
そうじゃない。


「先週、ほとんど仕事を任されなかったことが、みじめに思ってしまって」
「でも、自分で過去の書類のチェックとかしてたよね? そういうのも、大事な仕事だよ?」
そうじゃないんだ。


結局、昨日は仕事を休んだ。職場まで行って、先週感じたことを上司に伝えてみた。けれど、思ってもみなかったことをいわれて、ぼろぼろに泣いてから、僕はうちに帰った。


泣いて、泣いて、泣き疲れて、ふいに鏡の中に映った顔は、今にも死んでしまいそうな顔をしていた。僕はいつも、こんな顔をして仕事をしていたのか。


もう、辞めよう。
そう、思った。


前々から、考えてはいたんだ。だって、特に理由もないのに(僕がわかっていないだけかもしれないけど。)しょっちゅう体を壊して、頻繁に休むようになってしまったから。ジョブコーチとも上手くいってないし、それに、かかりつけのクリニックの先生とも、最近は上手くいってない……。


でも、パートナーに負担をかけたくなかったから、仕事を辞めるなんて、以ての外だと思っていた。でも、もうだめだと思った。自分を壊してまで、ここで働き続けたくないと思った。


「仕事辞めたい」
「うん。賛成」


仕事中のパートナーにLINEを送ると、こんな返事が来た。そもそも、パートナーには前々から退職を勧められていた。体を壊してまで、会社に行ってほしくないからと。


でも僕は、今までこんなに配慮してもらっている職場はないから、僕のことを心配してくれている人達に申し訳ないから……と職場に通い続けた。でもそれは、僕が死にそうな顔で職場に行っていい理由にはならない。


うちに帰った僕は、しばらくぼんやりしていた。ぼんやりして、ぼんやりして、それからPCを開いた。とりあえず、目に付いたクラウドソーシングのサイトに登録した。あと、前々から続けていた(最近はサボりがちだった)アンケートサイトで、おこづかい程度のお金をちまちま稼いだ。


僕は会社に行きたくないけど、働きたくないわけじゃない。会社を辞めてからも働けるように、今の内に準備しておこう。今のご時世、働くことは、容易なことじゃなくなっているけど、僕なりに頑張ろう。


僕は、今日も仕事を休もうと思う。でも、明日には行こうと思う。「仕事、辞めます」。そのひとことを、いうために。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 「サポートしたい」と思っていただけたら、うれしいです。 いただいたサポートは、サンプルロースター(焙煎機)の購入資金に充てる予定です。