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対パニック発作の薬を1日3錠→2錠に減らしたことにより、

目に眠気が残っている。「何を言っているんだお前は」おっしゃる通りなんだけど。頭は覚めているのに、瞼はものすごく重い。眠くないはずなのに、眠い。目を閉じたら、そのまま寝てしまいそうだ。たまにあることなんだけど。まあ、こんなことは、ぼくじゃなくてもあり得ること。……あり得るよね?


妙な動悸はしない。呼吸も穏やかだ。誰かにとっては、当たり前で。ぼくにとっては、当たり前じゃなくて。近ごろのぼくは、とても息苦しい。比喩じゃなく、本当に。


先週の受診で、対パニック発作の薬を減らした。先生の提案じゃなく、ぼくの希望によって。(先生は「薬を増やしましょう」と言うことはあっても、「減らしましょう」とは言わない。)


ぼくの発作は、ほんの少しでもストレスを感じると、えずきそうなほど咳き込んだり、過呼吸になったりするもの。会社で働いていたころは、ひどかった。発作が悪化して、仕事にならないことも珍しくなかった。そして、もともと頓服として飲んでいた薬を、1日3錠飲むことになった。それが、仕事を辞めた今でも続いていたんだけど。


今現在のぼくの環境は、少なくとも働いていたころより落ち着いている。「薬を減らしていくなら今だ」と思った。毎日何種類もの薬を飲むことで、平穏に生きているぼく。薬を飲んでいるぼくと、飲んでいないぼく。どちらが本来のぼくなのか、わからなくなる。それが、とても怖い。だから、薬に頼らなくても生きていけるようになりたいと思った。


でも、そう簡単に上手くいくはずがなく。先の薬は、1日3錠から2錠に減らした。たかが1錠、されど1錠。さらに言えば、昼の分を飲まなくなったんだけど。昼から夕方にかけて、何をしていなくても、呼吸が乱れたり、そのせいで吐き気までもよおしたりした。全部飲まなくなったわけじゃないのに。ぼくの体は、想像以上に薬に頼っていたみたいだ。


薬を減らしたことで起こったことなら、また薬を増やせばいい。そうすれば、また一日中安定して呼吸でいられるだろう。でも、ぼくはそうしない。一年以上続けてきたことを変えたんだから、体の方にも変化があるのは当たり前だ。処方を変更してから、まだ一週間も経っていない。もう少しだけ、様子を見ようと思う。死なない程度に。薬が無くても、ぼくでいられるように。

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