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『遅刻は遅刻だけどいい遅刻~女子高生はぴったりの場所をみつけました』学ビ舎いろはに012

藍澤誠/Jの先生です。

以下、メンバーシップ「学ビ舎いろはに」の記事です。学びとスポーツについて50記事ずつ、1か月合計100記事を書くこと(※2022年8月31日までに変更)にチャレンジしています。発信したnoteのいずれかが、それを必要とする人へ運命的に届くこと祈っています。

記事010でワンちゃんを見るたびに学校に遅刻してしまう少女のことを書きましたが、以前、遅刻に関してnote『最善手ドリル』を書いたので紹介します。

今も遅刻に対する思いは変わりません。

昨日も遅刻してきた高校1年生の女の子がいましたが、その理由は不明です。でも会うなり「日焼けって耳も焼けるの知ってました? めっちゃ痛いんですよ。ていうか海ってエグい楽しいんですよ! 知ってました?」と大興奮。

遅刻したのに1時間近く予定をオーバーするくらい長居をして、おしゃべりやら宿題の質問をしまくって、嵐のように帰っていくというね。
夏らしく元気で健康的でなによりです。

引用した『最善手ドリル11』のラストで、

もし小さな集団を組織したり、小さな塾を経営するのであれば、メンバーひとりひとりに応じて、独自のルールを生成した方が善いように思います。ひとりひとりに応じるなんてムリ、というデザインはやめて、それぞれの事情からより善い何かが生成できるような工夫をする。そんな方向を目指すための最善手ドリルでした。

と書きましたが、この女子高生にとって、遅刻くらいで先生が不機嫌にならず、あり得ないくらい難しい!と思える絶対値を2つ含んだ方程式も教えてもらえて、おしゃべりにも付き合ってもらえ、帰りには危険物取扱乙種4類の対策本まで貸してもらえる場は、ぴったりの場なんだと思います。

そういう自分にぴったりとした場を作ってもらえたこと、そこにお母さんが価値を感じ、お金を出して通わせてくれたこと、自分自身がそれを楽しんでいたことを忘れなければ、彼女自身、すてきな未来を創ることができると思うし、それは「時間くらい守れなくちゃ社会人失格だぞ」と脅すよりずっといい方針だと私は思います。

自分が生徒で、大人に脅されるならこう言われたい。

自分にも相手にもぴったりな場所くらい作れないと社会人失格だぞ。

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