2024 阪神ジャンプステークス(+日月障害予想)

今年は中京での代替開催になる小倉SJ。置き障害・順周りコースの重賞が続く中ではあるが、こちらには12頭がエントリーしてきた。全馬勝利すれば初重賞だが、なかなか面白そうなメンバー構成だ。

20.21.22年も中京開催(タガノエスプレッス、重馬場トゥルボー、ホッコメ)、ただしコース変わりの問題で+30mされる。

コースのポイント

スタートは芝の1600m地点と近い2コーナー奥のポケットで、そこから2周で13回の飛越。置き障害だが3.4コーナー中間に1つと直線2つの障害が置かれ、スパイラルコーナーや最後の坂も相まって体力やトビのうまさが求められるコース。小倉JSの行われた3300mとはほぼ同様の条件で。

騎手

騎手別 成績

施行回数が多くない条件だが、同コース実績という点では、過去10年で3勝を挙げるのが五十嵐騎手、江田騎手。3300mも込みで江田騎手は好相性。勝ちこそないが上野騎手も連対多く、現在好調で。

前走レース

前走レース別 成績
前走小倉SJ

重賞路線からの馬の好走が目立つが、今年は中京開催。中京3300m開催の3回の内、新潟JS勝ち馬が2勝、21年はワンツーそのままという決着があるが、今回は連続開催の後半で「置き高速→置き高速」までの連動性はないかも。小倉SJ組はローテに余裕があった時のもので。

各馬雑感

サペラヴィ

OP2勝や新潟JSの2着など、出走も成績も新潟に集まっている。平地3勝C上位の脚力あり、前走は詰まりながらも早めから追い出したが、前有利だし新潟でその形が苦しいのは今年幾度となく見た。体が減っていた分もあるか、飛越はしっかりこなせるタイプだけに中京でも溜めが効けば。

テイエムタツマキ

元々秋陽JS3着の地力がある馬だったが、34キロ増ながら善戦した6月の京都OPあたりから変わってきたような印象もあり、前走は同じく中京でタイトな部分ありながらもうまく立ち回り勝利。飛べる馬で舞台は合うし、今回もタフさを活かす競馬ができれば。内枠を引き。

ネビーイーム

OP2勝、未勝利を含め直線ダートは3戦3勝とそちらがベターも、昨年阪神開催のこのレースでジューンベロシティ&ホッコーメヴィウスの3着があるし、OPでもJG1と最終障害で大ミスのあった阪神SJ以外掲示板を外していないように地力は高い。2走前やや不安になったが立て直してきているし、前前で運んで。

ザメイダン

現役屈指の飛越巧者ともいえる1頭。先行して確実な飛越をするタイプで中京コースは合いそうだし、実際重賞4着があり。前走京都HJは単騎逃げも距離があったか終い厳しく。2走前は競られ番手。今回は比較的前が薄そうな構成で短縮なら。故障相次ぐ京都HJ組も。

プラチナドリーム

半年ぶりを平地で叩いてここへ。勝ち上がったレースは2着以下誰も勝っていない組だし、昇級後も4着までだが、その2走前はハイレベルのオールザワールド戦、入障戦もウィンドリッパー戦。重賞のメンバーにはなってくるが、本馬は5歳だしまだ上昇余地もありそうで、チャンスがあっても。

ファルヴォーレ

平地に戻っていたが、前走で再入障の5着。道中で位置を下げる部分もあったがしっかり飛んで盛り返す脚を見せた。前走はケンアンビシャスと同じレース、上位組の素質は感じるがさらに上積みは必要になってくるか。

レディステディゴー

4走前セブンデイズ戦、3走前サンデイビス戦、前走サペラヴィ戦などOPの骨っぽい相手と戦ってきて、後方脚質ではあるがスタミナがあって上位の末脚を繰り出す1頭。中京3300というのは向きそうで、馬柱の見た目以上には強い馬。前苦しくなる形なら一層。

メイショウハチク

前走小倉SJは遥か離された3着。6頭から1頭取り消し、1頭中止、1頭熱中症というレースではあり…。飛越はしっかりしているだけに相手関係次第ではOPでもチャンスがあるとは思うが、前回よりは相手厚く。

ジャディード

勝ちあがった未勝利こそなかなかのレベルも、追走の問題かOPではいまだ苦戦が続く現状。その中でも福島でマイネルヴァッサーの0.6差など決してノーチャンというわけではないし前走も自身の脚は使っている。飛越もしっかりしているし、タフなレースなら出番あっても。

オメガリッチマン

昇級戦の前走は6着。そのレースや未勝利戦を見ても、斜飛するところが目立ち、勝ち上がった東京戦はまともだった点から左回りならしっかり走れるか。飛越課題あるタイプで勝手知ったる高田騎手戻りはプラスになりそうで。勝ち上がった未勝利はハイレベル、昇級2戦目で立ち回りのうまさ活かしも外枠で。

ケンアンビシャス

逃げて未勝利を勝ち、昇級戦もスっと逃げて4着。前回の上位組は素質的に楽しみとはいえ戦ってきた相手からは一段上がるうえに強力な同型馬の存在も。飛越もこなしてはいるが上昇は必要で。

コルドゥーン

21年6月の入障から23戦、初の馬券圏内が勝利。台風の影響を受けた不良馬場やメンバー構成が味方したと言わざるを得ず、さすがに敷居は高いか。こんコルドゥーン。

予想

コンセプト

体を戻してきたサペラヴィを本命視。新潟を中心に使われている馬だが、本来はしっかり飛べる馬で中京の連続障害も。前回はさすがにスパートが早うなりすぎた。好位からじっくり運ぶ形が取れれば。

相手も飛越巧者ザメイダン。単騎逃げまであってもいい並びだけに残り目に期待したいが、大きく体を減らしており影響どこまで。

以下立ち回り上手く内枠を引いたテイエムタツマキとネビーイーム。タツマキは久々重賞の田村騎手でもう1つ上が欲しいが絶好枠。ネビーも直ダのほうがいいだろうが飛越巧者で打点は足りる。

そのほかで選ぶなら、2走前を評価しプラチナドリーム、末堅実レディステディゴーあたりになるか。

◎サペラヴィ
〇ザメイダン
▲テイエムタツマキ
☆ネビーイーム
✕プラチナドリーム
△⑦

日曜中京1R

◎ザスリーサーティー
〇ニシノパプルブリリ
▲カイトレッド
☆ヒルノショパン
△①④

コメント

騎手変更となったザスリーサーティー。とはいえ五十嵐騎手は元主戦で好走歴もあり、手の内に入れているはず。本場の成績もあって中京は良く、勝ちきるまではどうかも軸には。前走同馬に次ぐ3着だったニシノを対抗に。前に行けるカイトレッドも飛越よく、ヒルノは前走の終いから上昇はありそう。以下2戦目の④、飛越高評価の①

月曜中山1R

◎トーアモルペウス
〇ピンポイントドロー
▲クラウンセト
☆バーンパッション

コンセプト

色々巡ったが、結局ここに落ち着きそう。3走前は不利、2走前は上3頭勝ち上がり、前走はレコードの2着。飛越は確実なタイプで中山は問題なく、スピードもつけてきている。ピンポイントドローは前走直線で先頭に立っての最終飛越で中止。福島ではそれなりに見る光景で、しっかり我慢できれば。クラウンセトは骨っぽい相手と戦い続け、今回は楽になる局面。この中だと平地最上位のバーンパッションの2戦目。残るは初障害3頭だがここまでは回せないか。強いて1頭挙げるなら③。


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