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強くなるのに牌譜検討は必要なのか?

みなさん、こんにちは!
あいうえおあです。

今回のテーマは、「牌譜検討」です。
最近は神域リーグも始まり、色んな人が「牌譜検討配信」やってますよね。


他人の牌譜検討を見ていると、なるほど!と思うことが沢山ありますよね。

見ている側としては、これ以上ないくらい面白いコンテンツです。

しかし、あれって意味があるのでしょうか?
「牌譜を読んでいるだけで強くなる」そんな事ありえますか?

「何言ってんだ!強い人はみんな牌譜検討してるぞ!」
というそこの貴方、それが「何故」必要なのか説明できますか?

理由も分からず繰り返す行動ほど無意味なものはありません。
このnoteを最後まで読めば、牌譜検討をすることで強くなる理由が分かるようになります。

経験学習サイクル

突然ですが、みなさんは「経験学習サイクル」という言葉を知っていますか?

「なんだそれ?そんなの知らないぞ?」
と思ったそこの貴方、安心してください。

私も今日まで知りませんでした。

経験学習サイクルとは、
「人間が何かを経験して学習するのには、こんなサイクルがあるんだよ!」とまとめたものです。

そのサイクルを、難しい言葉でこんな風に書いてあります。
具体的体験→内省的観察→抽象的概念化→能動的実験→」

よく分かりませんね。

簡単に書くとこんな感じです。
体験する→振り返る→コツをつかむ→コツを試す→」

どうでしょう?
だいぶ分かり易くなりましたでしょうか?

例えば、貴方がカラオケに行ったとしましょう。

①カラオケを体験する→
②動画に撮って聞き直す→
③口を開いて歌った方が聞こえが良いかも?→
④意識して口を開いて歌う→
上手くなった!!!

こんなイメージです。
ごく当たり前で、皆さんも体験したことのあるものではないでしょうか?

体験する→振り返る→コツをつかむ→コツを試す→」
この繰り返しで、人間は物事を上達していくのです。

牌譜検討はどのサイクルなのか?

牌譜検討は、経験学習サイクルの中でどれに当たるでしょうか?
「具体的体験→内省的観察→抽象的概念化→能動的実験→」

皆さんお考え下さい。



「内省的観察(振り返る)」だと思った方、半分正解!

牌譜検討は「内省的観察(振り返る)」と、「抽象的概念化(コツをつかむ)」の両方の性質を持っています。

🤡<牌譜検討は内省的観察と抽象的概念化、両方の性質を併せ持つ♡

さて、どういう事でしょうか?


牌譜検討しない人は「振り返らない」


見返り美人

「牌譜検討しない人は振り返らない」これは同意していただけますね。

「俺は過去なんて気にしないぜ!」というおじさまは、雀荘に沢山います。

そういう方に限って「今日はツイてなかったなぁ~」という物凄くふんわりとした振り返りをします。

これでは全く上達しようがありませんね。

単純に上振れを引くか、下振れを引くかのゲームです。

では、貴方が「酷い放縦をしてしまった!」と牌譜を見ながら振り返ったとしましょう。

そこで「よし、次から気をつけよ~」と思って牌譜を閉じていたら最悪です。

まだ、今日ツイてるかツイてないかの話をしている人の方が楽しんでいるという点で有意義です。

問題は、振り返った後に、コツをつかむところまでもっていけているのか?です。

つまり、「牌譜検討してるけど上達しないぞ!」という方は、「振り返っただけ」の可能性があります。

その先の、コツをつかむところに進まないといけません!

一番の鬼門「コツをつかむ」

「抽象的概念化(コツをつかむ)」ここが麻雀が上手くなるうえで、一番の鬼門です。

上級者や、そもそもの麻雀に対する理解度が深い人は問題がありません。

しかし、初心者や中級者の、「牌譜検討して頑張るぞ!」というやる気のあるプレイヤーほど躓いてしまいます。
何故でしょうか?

それは、麻雀というゲームが「正しいプロセス=良い結果」に必ず繋がるゲームではないからです。

どんなものでも、ある一定の要素として、こういった側面がありますが、麻雀はその割合が多いゲームです。

「正しい放縦」という言葉があります。
なんだそれ?失点してるのよ。

でも、現に「これはむしろ、放銃しないとダメ」という場面があるのです。

「リーチ後に放銃してしまったから、平和ドラ1はダマにするぞ!」というコツを掴んでしまったら、奈落へ真っ逆さまです。

では、初・中級者が正しく牌譜検討するにはどうしたら良いでしょうか?

初心者にオススメ!戦術書から「コツをつかむ」

私のおススメは、麻雀戦術書で「コツをつかむ」事です。

本でなくても良いです。
noteでも、動画でも、自分にあったものを選べば良いと思います。

麻雀上級者が語っている戦術=コツをつかむとこから始めてみましょう。

つまり、
コツをつかむ→コツを試す→体験する→振り返る→
の順番で行ってみるのです。

これだと歪んだスタイルになり辛いです。

例えば、ZEROさんの『ゼロ秒思考の麻雀』を読んだとしましょう。

最初の章に「孤立牌を切れ!」と書いてあります。

これがコツです。

貴方は、「孤立牌を切る」というコツを手にしました。

そこから、それを実際に試してみます。
段位戦に挑戦してみましょう。

そして、牌譜検討をします。
ここで重要なのは、あらゆる要素は置いておいて「孤立牌を切る」を実践出来たかどうか?で振り返ることです。

麻雀は、一局で色んな事を考えられるゲームです。
そして、それら全てが重要というわけではありません。

一つのコツに絞って、それが実践出来たかどうかを基準に振り返るのです。

これが出来るようになるまで永遠と繰り返します。
更に、それが無意識で行えるようになるまで繰り返します。

これによって、着実に貴方はステップアップしていくことが出来ます。

何故、本を読んだだけで上手くならないのか

何故、本を読んだだけで上手くならないのか?
ここまでこのnoteを読んでくれた貴方なら分かりますね。

コツをつかんで、そのままにしているからです。

コツは「つかむ」ものです。
人間は同時につかめてせいぜい2つか3つです。

一日で戦術書を読破しました!
とても素晴らしい事ですが、それで一体いくつのコツを実践できるようになったのでしょうか?

大事なのは、掴んで実践できるようになることです。

まとめ

・牌譜検討の意義は?→体験を振り返るため
そこからコツを掴んで、試し、身に付けるために欠かせないもの!

・初心者が本や動画を見た方がいいのは?→上級者でなければ"正しい振り返り"が出来ないから
自分で正しく振り返られるようになるまでは、強くて教え上手な人に任せにしましょう!
※ちなみに、NAGAは具体例は出してくれますが、抽象的な概念は自分で補強して手に入れなければなりません。理解した上で利用しましょう。

・本を読んでいるだけじゃダメな理由は?→コツを頭に入れているだけで、実践出来ないから
実際に試してみましょう。そして、牌譜を見直しましょう。


皆さんは、牌譜検討の重要性を理解できたでしょうか?
既に理解していた人も、具体的に説明できるようになったでしょうか?

「強くなりたい!」
「上手くなりたい!」

麻雀をしていると誰もが感じる自然な感情です。

ですが、上手く努力が実らず途中でその道を諦めてしまう人も少なくないです。

ここで、私の好きな哲学者の言葉を置いておきます。

「私たちは経験から学ぶのではない。経験を振り返る時に学ぶのだ。」
ジョン・デューイ

どうですか?良い言葉でしょう。

今回のnoteの内容は、今日の夕方、大学の就活セミナーに行ったら講師の人が偉そうに教えてくれました。
「これでキミもエントリーシートが完璧に書けるようになるよ!」だって。ならねぇよぉおおおおおおおおおおおおおおおおお;;

皆が就活の事を真面目に考えてるのに、「あ!これ麻雀noteのネタになるわ!」とか考えてました。

決して、将来から目を逸らしているんじゃありません。
私は、経験を振り返ってるんです。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

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