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1st Donation of NomeanisNomean  1回目の寄付報告

「NomeanisNomean」

このプロジェクトを通して発表する作品の売上の半分
それを主に子供達を支援、救済する適切な団体、機関に寄付をしている。

2020年3月に始まったこのプロジェクトは6月に開催された1stEXHIBITIONを終えてついに最初の寄付が可能な金額に達した。

その金額は31,600円

細かい内訳はここでは明言しないが
間違いなくNomeanisNomeanで得たお金ということはハッキリお伝えしたい。

そして今回は、最初の寄付金の使い道についてを簡単に綴っていく。

ちなみに世間では、寄付やらなんやらという活動を公に報告することは「ナンセンス」とされているが
あえて自分がこのプロジェクトを通して行った寄付活動をここで報告するにはいくつか理由がある。

一つは、NomeanisNomeanの作品を実際に買った人や関わった人には寄付活動の内容を知る権利があると思っているから。
NomeanisNomeanの作品を素直にカッコいいと思って購入したか、それとも寄付の応援をしたくて購入したかは人それぞれであるが、
どちらにせよその人たちのお金が回り回って寄付金につながっているのであれば、寄付活動の内容を知る権利は当然あるだろう。

もう一つは、この寄付という行為がもっと「カジュアルなもの」になれば日本はもっと優しい国になれる気がすると思っているから。
「寄付は隠れてするもの」という古い価値観を捨て、いっそのこと寄付することがかっこいいというような「ファッション的なもの」を作ることができれば、たとえきっかけは不純でも寄付金は増えると思っている。
そのためにも寄付活動を公にしている。

さらにもう一つ、
人道支援をすることは、そもそも「自分の個人的な趣味」でありそこに関して大きな使命感を持っていないから。
本当に人を救うことに大きな使命感を持っているのなら寄付ではなく、
医者になって命を助けるか、政治家になって全政治家の給料を240万円に固定して、金が目的で政治家になる人間をゼロにし、そこで得た予算を日本国内の子ども支援に全てまわす。
などなど、、

本気で人道支援に命かけるなら、そもそも寄付なんてしないし、ストリートアーティストもやっていない。
この「人道支援はただの趣味」に関しては別のnoteでその真意を全て綴っているので詳細はそちらを読んでいただきたい。

前置きはここら辺にして早速31,600円をどのように使ったかを綴っていく。


結論から言うと自分が生まれ育った地元の児童養護施設に寄付をした。


ここからは、その結論に至った経緯を綴っていくので気になる方だけ読み進めていただきたい。

まず、

「子供を支援・救済している適切な団体や機関とはどこか。」

自分の中で思い当たるところがあったので真っ先にそこを調べてみた。

それはPIECESというNPO団体

この団体は貧困、虐待など様々な背景で生じる「子どもの孤立」を防ぐため、
そういった子供達を救済、支援できる人材、環境を育んでいくことを目的としている。

この団体が行っていることは多岐にわたり、ここで詳しく説明することはできないので、是非PIECESのウェブサイトを見ていただきたい。

このPIECESを知った理由は、この団体の代表である小澤いぶきさんの存在を知っていたからだ。

2019年自分がヨーロッパでストリートアート活動をしていた時、たまたまYouTubeで堀潤さんがやっているチャンネルを目にした。
そこで堀潤さんと対談をしていたのが小澤いぶきさんだった。

その時にこの方が児童精神科医であり、その時に感じた子どもの孤独を未然に防ぐために「PIECES」という団体を発足した話を知った。

この段階で自分が寄付をする時はまずこのPIECESを検討してみようと既に思っていた。

そして現在、その時が来たので早速この団体にコンタクトを取ってみた。

その際に、ちょうど「PIECES発足4周年」のタイミングで、オンラインイベントを行うということを教えてもらった。
そこで【具体的にどういった活動を通してどういった成果があったのか】という話を聞けるということだったので、まずそのオンラインイベントに参加して話を聞いてみようと思った。

このオンラインイベントのチケットは基本的にフリーだが寄付チケットというものもあったので、応援の気持ちを込めて1000円の寄付チケットを購入した。

そしてオンラインイベント当日

ZOOMを活用したイベントが始まった。

そのイベントを通してPIECESが行ってきた活動、そしてこれからの展望と共に新たなサポートメンバーの紹介など具体的な話を聞けた。

そこで感じたことは、まずPIECESという団体がもう既にとても大きな活動領域に達していたということ

それもこれも代表の小澤いぶきさんの純粋な人柄や真剣な想いに引き寄せられて集まった、素晴らしい仲間たちのおかげだと思う。

僕個人が理解するためにこのPIECESという団体を定義した結果、PIECESは【大規模な家族のような役割】を担っていると感じた。


・子供の気持ちを理解し寄り添える人材を育成することで、誰もが血のつながり関係なく子供たちを見守れる力をつけること

・孤立した子供たちが人と関わり続けられる環境を社会の隔たりなく作っていくこと

PIECESは、そんな子どもたちのための明るい未来を目標にしているのだろう。

この役割・目標を達成するには、

「冷たい社会とは、何気ないひとりひとりの冷たい行動の蓄積によって作られていること」

にひとりひとりが気付かなければならないと僕は思う。


このPIECESの思想が日本中に浸透すれば、子どもの孤立は限りなく減っていくはず。

話がだいぶ自分の寄付とは関係のないところに飛んでしまったが、

結論から言うとPIECESにとって自分の31,600円という寄付よりその思想をより多くの人に広めることの方が重要だと感じた。
僕が仮に500万くらい寄付できる立場ならPIECESにもちろん寄付したいが、
僕には現状この31,600円しか無い。

ならば、
限りなく今すぐに31,600円が必要な子どもたちに届けたいと感じた。

正確には、PIECESのオンラインイベントで1000円の寄付チケットを買ったので、残りは30,600円。


そこから改めてこの金額が適している寄付先を考え始めた。

この時に浮かんだのがやはり子どもたちの食事に真っ先につながるような支援先がいいのではと思った。

そこで調べ始めたのが【子ども食堂】。

クラウドファンディングでは、全国の子ども食堂を応援するためのこども食堂基金なるものも発足していた。
そこでは全国こども食堂支援センター・むすびえと言う団体が企画を立ち上げ既に12,000,000円も支援金を集めていた。
ちなみに目標金額は、20,000,000円でこれにより全国の子供たち10万人分の食事が提供されるらしい。
村上財団からの寄付マッチング成立と書いてあったのでおそらく目標は達成するだろう。


それと同時に、またこの寄付金を寄付することを躊躇ってしまった。

既に大きなサポートがある所にこの貴重な寄付金を寄付する意味があるのだろうかという疑問が頭を過ったのだ。


しかもインターネットを通して、僕の目に届く発信力がある支援先というのは、少なくとも他のより多くの人々の目にも届いているはず。

本当に支援を必要としている場所が発信力が高いとは限らない。

僕はそこで調べることを辞め、自分の頭で考えることにした。


『今一番このお金を必要としている人たちは誰だろうか。』


実際子どもがお金を必要としてるのではなく、その子どもを支える環境や大人がお金を必要としてるはず。


そこで僕は、児童養護施設の存在に気づいた。

今まで僕がこの存在に辿り着けなかったのは当然である。


なぜなら僕には、当たり前のように両親が存在していたからだ。


この世の中で声を上げられるだけ
発信できるだけ
その人たちにはまだ余裕があると言うこと。

これは、コロナの状況でも同じことを感じた。

ここまで寄付先を調べても
僕の目に届かなかった児童養護施設に僕は寄付をすることを決めた。

かといって、
全くその存在の調べ方もわからない中、とあるサイトにたどり着いた。

【社会で子育てドットコム】

このサイトは、まさしく僕のように無知でありながらも
子どもたちの支援を考えている人たちが現状どういった支援先があるのかを知るための
情報発信メディアである。

このサイト自体がライツオン・チルドレンという団体によって運営されており、
この団体のメンバーは児童養護施設等の職員などによって構成されている。

早速このサイトで児童養護施設の現状について調べた結果、
やはり寄付金を必要としている状況だということが改めて理解できた。

基本的に施設の運営というのは、税金で賄っているものの、予め使い道が細かく指定されているため、決して自由に使えるわけでは無いらしい。
そういった中での寄付金の役割というのは、使い道が指定されていない分それによって子どもたちが外食できたり、習い事ができたりなど子どもたちが「できることの選択肢を増やすこと」への可能性がある。

であるならば、この31600円の使い道としてとてもふさわしいと確信した。

ここで一つ問題があるのは、僕自身が施設で育ったわけでは無いので、
どの施設にも縁もゆかりもない。

だからと言ってそれが寄付をしない理由にはならないので、
強いて縁があるとするならば、僕の出身の神奈川県でできるだけ地元に近い所にある施設に寄付をすることにした。


このサイトの中で全国の児童養護施設のリストが見れたので、そこで自分の地元に近い場所を見つけた。

そして僕はその児童養護施設に31600円を寄付した。
この額が多いか少ないかは問題ではなく、
僕自身が僕のやり方でやりたい事をやったことに意味がある。

それがどのような使い道になろうと誰かの手助けになれると信じている。


以上が1st Donation of NomeanisNomeanの結果報告である。

改めていうがこれは単なる寄付の結果報告であり、皆さんに寄付を促したりプロジェクトへの支援を求めているわけでは無い。


寄付は完全なる僕の趣味であり、

たとえ寄付の事実を差し引いても

NomeanisNomeanの作品がカッコいいのは間違いない。



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