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ベストディスク2018<邦楽編>

明けましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いします。

例年、その年に聞いたマイベスト的な作品は12月20日頃までにはブログで書いていたのですが、今年は年明けにまとめた方が良いのかな、という気持ちになりこのタイミングにしました。

ほぼ全ての音楽メディアが年間ベストを年末に発表しますが、国内でも影響力の大きい某メディアで発表されたランキングの第1位がリリース前の作品だったことに若干の違和感を持ったため、せめて自分の分は年間リリースが終わった年明けまとめに変更した次第です。

これまでは洋楽邦楽問わずの○枚という選び方をしていたのですが、今年はほぼサブスクメインのリスニングスタイルに切り替わった結果、触れる作品数が圧倒的に増えたために、邦楽10枚&洋楽10枚という形に変更しました。また、10枚の中での順位はつけずに素晴らしかった作品をあいうえお順で10枚並べています。ちなみに、各作品には1行程度のコメントと(解禁されていれば)apple musicとspotifyのリンクをつけています。

ということで、2018年のマイベスト<邦楽編>です。

1. KID FRESINO「ai qing」

元Fla$hBackSでラッパー・DJ・トラックメーカーとマルチな才能を発揮するKID FRESINO3年ぶりの新作。1曲目「Coincidence」でのスティールパンとラップの組み合わせが意外すぎるほどにマッチしていて気持ちいいです。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/ai-qing/1440476724
spotify: https://open.spotify.com/album/7qMgzRK8TKUbyECfMY9GGr?si=MiwkkTX_SqWaB20ZYOW5lQ

2. Sunrise In My Attache Case「Light The Fire」

奈良発のサーフロック&カントリーバンド。海無し県の奈良でなんでこんなにも海の匂いがするバンドが!と突っ込みたくなるくらい気持ちいいサウンドを鳴らしています。個人的には2019年、ブレイクして欲しい(間違い無し!)バンドです。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/light-the-fire-ep/1400107075
spotify: https://open.spotify.com/album/1zrqPruTnmzgdrMGuoFAgC?si=LsH88-DXShiBtKVgJ4zPeQ

3. 唾奇「道-TAO-」

沖縄出身のラッパー・唾奇が2017年にリリースしたアナログのCDリリース版。CD版に収録されている「Thanks」は彼自身の経験(一時ラッパー活動を止めねばならない程ハードな内容)を赤裸々に綴っており心に突き刺さります。ところどころに垣間見える方言や沖縄的なイントネーションが彼のラップを唯一無二に押し上げているところも必聴です。
※サブスク解禁は無し

4. tofubeats「RUN」

トラックメーカー・tofubeats、4枚目にして初の”ノー客演”アルバム。全てを一人で行なったことで、これまでよりも削ぎ降ろされて無骨な部分が見えてきているのだけど、この無骨さが実は彼の真骨頂なのではと感じさせてくれる作品です。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/run/1434400067
spotify: https://open.spotify.com/album/768w3G6KlQfsegNgMm3XG1?si=fjVtWVo-TlqYX-0B-lSDaA

5. 七尾旅人「STRAY DOGS」

楽曲一つ一つにエピソードがある映画のような作品。七尾旅人自身が「キャリア史上一回くらい売れてもいいじゃないか」的な発言をしているけど、いやこのアルバム、言葉にするのがおこがましいくらい優しくて切なくて美しい名盤なんです。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/stray-dogs/1444616935
spotify: https://open.spotify.com/album/20I6plxZmMilxJDBcOBsF8?si=Aj7vBtyESVuhI_TwbZjjFQ

6. BAD HOP「BAD HOP HOUSE」

『川崎区で有名になりたきゃ 人殺すかラッパーになるかだ』とラップした彼らが2018年ついに武道館でライブ。USのトラップを常に取り入れ成り上がっていく様は日本で数少ないギャングスタラップ性があり、なんだかんだで気になってしまう存在です。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/bad-hop-house/1397270328
spotify: https://open.spotify.com/album/7H4uMwNDrQRF4I3NjGtAiw?si=f_2PFfYMSBmPhFTyJHhCWg

7. 04 Limited Sazabys「SOIL」

とにかくメロディックパンクへの敬愛に溢れている作品。特にドラムの打ち方に愛を感じます。12曲合わせて35分という短さも良し。2018年は念願のAIR JAM出演も果たした彼ら。この経験を糧にメロディックパンク界の旗手として引っ張っていって欲しいです。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/soil/1437228232
spotify: https://open.spotify.com/album/1KOoKEDYsSzOMP3meETLuX?si=cdO9hez3R_2-k8kKf9-Wsg

8. 星野源「POP VIRUS」

2018年最後の大作リリースにして傑作。各メディアが年間ベストを発表する後にリリースということで、もはやランキングなど気にしないという自信の現れも感じられますが、それに違わぬ作品でした。今作では彼がこれまで愛を公言してきたHIP HOPへの接近も感じられ、トップの地位にあるからこそ期待に答えるだけでなくやりたいことも(高次元で)やるという気概が作品から溢れ出ているのは流石の一言につきます。
※サブスク解禁は無し

9. yahyel「HUMAN」

yahyelのこれまでの作品の中でも、ことさらにボーカルの強さに力点が置かれているのが特徴的。とはいえ、yahyelの特徴であるそぎ落とされた中にある音の揺らぎは健在で、ゆらゆらと体を揺らしながら1枚を通して聞ける心地良いアルバムです。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/human/1335891723
spotify: https://open.spotify.com/album/4giltl7HGSeClaFSuiHATQ?si=u7ROgoPoT2uSp5G9jZGQCw

10. ROTH BART BARON「HEX」

『スマホやPC環境のスピーカーで聞いた時にしっかりと響く聖域で作られたアルバム』と本人たちも評している通り、現代の音楽の楽しみ方に最もフィットした音感で楽しめるアルバム。ROTH BART BARONの讃歌のような音の作り方は毎回毎回素晴らしいものがあります。
apple music: https://itunes.apple.com/jp/album/hex/1439032422
spotify: https://open.spotify.com/album/1fhfKqQURM1GRIn89tTP8L?si=MmtRYJhvQdSKjdF8EOQ9cA


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