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村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」解釈
僕がどうしても、いるかホテルに行かなければならなかった理由。それは、そこからやり直さなければならなかったからだ。
つまり、静かにコツコツと、無駄遣いが最大の美徳とされる高度資本主義社会において、せっせと雪かきをしながら溜め込んできた暫定的で便宜的ながらくたを全て放り出してでも、もう一度人生の行き止まりに戻り、また一歩前に足を踏み出し、心を取り戻し、踊らなければならなかったからである。
ダンスダ
ヴィーガンはただの迷惑? ”おもてなし”の行方
「困っちゃうね、そう言うの。アレルギーとかでどうしても食べられない、という訳でもないのに。”郷に入っては郷に従え”と言うしね」
ヴィーガン対応に追われ、鰹だしではなく昆布だしで提供してくれそうな蕎麦屋探しに翻弄していると、母は同情してくれた。
通訳案内士として、訪日外国人案内に携わりはや1年半。
相手の言いなりになってしまうのはやり過ぎだが、せっかく日本という国を選んでくれたのだから、出
「ママにとっての幸せって何だと思う」泣きそうな目をした妹に、まっすぐに尋ねられた。「そりゃ、子供の幸せじゃない?」やっとのことで、口から絞り出した。本当にそうだろうか。仕事に介護に家事に、文字通り身を粉にして働く母。その身を、私は今まで一度でも心から案じたことはあっただろうか。