男だって、音姫が欲しい。
私はお腹が弱い。
ラーメンを食べると6割の確率で下痢をし、
コーヒーに至ってはトイレを3往復しなければいけなくなる。
受験や就活の面接の時は、必ず毎朝正露丸を飲んでいたのはいい思い出だ。
おかげで当時は、逆にひどい便秘に悩まされたものだった。
同じくお腹の弱い朝井リョウは自身について「便意に司られている」と表現している。
彼となら、私は便意について朝まで語れる自信があるのだが、そんなことはどうだっていい。
問題は、表題の「男だって、音姫が欲しい」という話だ。
私の会社のトイレは音姫の音が大きく、下手したらエレベーターの中まで聞こえてくるんじゃないかというほどだ。
恥ずかしながら、大学生の時まで私は音姫という概念についてよく理解しておらず、女子トイレから聞こえてくる音を聞いて「清掃中なのかな?」と本気で思っていた。
そしたら、女性が放尿音や放屁音を消すためのものだと知って腑に落ちたのだった。
先述の通り、私はお腹をよく壊すため、トイレにいる時間が人の3倍くらいある。
その時に、男子トイレでは音姫がないため、隣の個室からブリブリ音が普通に聞こえてくる。
当たり前だが、人のブリブリ音なんてものは聞いていて気持ちのいいものではない。
朝出勤して、ただでさえ憂鬱なのが、鬱に拍車をかけてくるのである。
私は別に自分のブリブリ音を消すために音姫が欲しいと言っているわけではない。
他人の音を聞いてクソみたいな気分にならないために欲しい、
それなら、マナーとして自分から消せた方がいいじゃんということを言いたいのだ。
女性はあまりイメージできないだろうが、男性だってけっこう潔癖である。
ガチャリと個室に入った音がしたあと、最初に聞こえてくるのは大抵トイレットペーパーをガラガラ巻く(?)音だ。
ほとんどの男性が、便座を拭いて綺麗にした後でなければ座れないのである。
それほどの几帳面さがあれば、ブリブリ音を消したいと思うのは、世の男性の総意ではないか。
もしこのnoteを読んだTOTOとかの方がいらっしゃったら、ぜひ男子トイレにも音姫をつけることを検討していただきたい。
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