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街並みや旅の話

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街の思い出、旅行記をまとめています。
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記事一覧

ひまわりの小径と夏のラジオ

ひまわりの小径と夏のラジオ

水曜土曜はすまスパの日!

今回は久しぶりの朗読回、『ピリカ文庫』より「ひまわり」をテーマに、前半はsachiさんの作品をこーた、後半のバジルさんの朗読をピリカさんが務めます。

また、ひまわりにまつわるエピソードや、ピリカさんの大ヒット企画『曲からチャレンジ』の話など盛りだくさんでお送りしております。

音楽の話になるとつい熱が入ってしまい、マシンガントークを繰り

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夏の幻と、夕涼みの物語

夏の幻と、夕涼みの物語

以前、断捨離をして後悔した400冊の本のひとつに『日本の路地裏』という写真集がありました。創作においては実際の風景から得られる着想が多く、その場所で生活を営む人達の姿を想像するだけでも、数多の物語が生まれてくるのです。

どちらかと言えば、綺麗に区画された大通りの美しさよりも、雑多な生活感が滲み出る路地裏の風景が好きです。特に東京下町の迷路のような細い路地は、両手を伸ばすと向かい同士の玄関と玄関に

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伊坂幸太郎『グラスホッパー』の表紙の気になる謎

伊坂幸太郎『グラスホッパー』の表紙の気になる謎

先日の記事にて、私の実家だった「パブ・ペンギン」が釧路駅から徒歩3分の立地と紹介させて頂きました。

そのため、駅が集合地点に指定されていた高校の時の遠足や修学旅行では、生徒の中で私の家が最も近かったので、ちょっとだけ得をした気分を味わえました。

ちなみに、家の近くにある歩道橋から線路を越える時に見える景色が、こちらです。

伊坂幸太郎さんの小説『グラスホッパー』を買ってからしば

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【暇な方だけ】GW気ままな一人旅日記【お読み下さい】

【暇な方だけ】GW気ままな一人旅日記【お読み下さい】

今年のゴールデンウィークもいよいよ最終日、皆様におかれましては、どのようなお休みを過ごされましたでしょうか。現在も続くコロナ禍により、各種イベントは軒並み中止の流れとなり、大きな観光施設なども休館を余儀なくされました。とはいえ折角の貴重な大型連休ですから、こんな時だからこそ日常の喧騒を忘れて心の洗濯も必要と思い、もちろん感染症には十分に気をつけながらですが、このたび自由気ままな一人旅と称して、とあ

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音楽が鳴る街には、たくさんの夢が溢れている

音楽が鳴る街には、たくさんの夢が溢れている

千葉県の柏市は「音楽の街」としても知られています。ダブルデッキの愛称で有名な、日本初のペデストリアンデッキがある柏駅の周辺では、コロナ渦の前までは日常的に路上ライブの歌声が響きわたり、道を行く人が足を止めて聴き入る光景も含めて絵になるような、私のお気に入りの街です。

20数年前、私は新聞の奨学制度を利用して大学に通っていた為、いつもは3限目の講義が終わると夕刊配達に間に合うように直帰するのですが

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母を訪ねて上五島【後編】世界に認められた信仰の象徴

母を訪ねて上五島【後編】世界に認められた信仰の象徴

10年振りに訪れた五島列島。母に案内してもらいながら島内を散策していて強く感じたのは、昔ながらの伝統や言い伝えが今も日常生活に深く根付いているところです。

どの道を歩いていても、山の神、海の神、風の神、火の神、水の神など、島の至るところに神様が祀られていて、決して華美な雰囲気では無く、狭い路地の中にもひっそりと、慎ましささえ感じるほど暮らしの風景に溶け込んでいました。

さらにこの地方はキリスト

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母を訪ねて上五島【前編】離島への長旅と天才少年の話

母を訪ねて上五島【前編】離島への長旅と天才少年の話

長崎県の遠く西側に位置する五島列島、その中では一番東寄りに中通島という島があるのですが、私の母がその島で民泊を開いていて、3年前に島を訪ねた時のことを旅の記録として残しておきたく、当時のメモなどを見ながら書いていきたいと思います。

2017年7月2日早朝、新聞配達の仕事を終え、羽田空港へ直行、空路にて長崎へ移動し、空港バスで長崎の市街地へ。長崎県の特徴として、複雑に入り組んだ長い海岸線があります

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渡良瀬橋の小さな奇跡

渡良瀬橋の小さな奇跡

月に一度スマホに送られてくるGoogleマップのタイムラインは、何月何日の何時に何処へ行った、ということをすべて時系列で覚えていてくれるので、あの時のあの話を書こうか…という時に、自分の中で一部あやふやだった記憶をしっかりと補ってくれて、本当に重宝しています。それだけ多くの個人情報を握られている、という考え方も出来ますが、むしろその高い技術をありがたく使わせて頂こうと思っています。

さて、森高千

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