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コンポストが地域を変える

近所の小学校(生徒数670人)のコンポストと、生ゴミ(=資源!)の循環についての授業を取材してきました。
詳しくは、2020/2/25放送の TokyoFM サステナデイズ (文末に視聴リンク)と、来月末に発売する「湘南スタイル」にて是非ご覧いただきたいのですが、さわりだけメモしておきます^_^

なにがすごいって、この小学校では、一日25kg、年間3-4トン(!)出る給食生ゴミをすべて堆肥化していました。


生ゴミを堆肥に変えることができると、
・地球環境負荷が減らせるのはもちろんのこと、
・学校の生ゴミを焼却するのにかかる 20万円/年の費用を節約でき、
・子どもたちが理科で栽培学習するために購入していた袋入りの土も買わずに済み、
・3年生国語科の「すがたを変える大豆」、4年生社会科のゴミの学習など、既存の学習がさらに生きたものに変わっていく!
と、いいことだらけ。

えーっ、それならうちの子の小学校にもコンポストを作りたい!
と思うでしょ?

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ただそれが、必要なものは、写真にあるような木箱を8つと土壌微生物だけじゃなかった。他にも、大事なことがいくつかありました。


①給食調理員さん3人のシフトを15分早く切り上げられるよう調整して、
②生ゴミ混ぜ込みの作業を仕事の一部にして、
③その調理員さんは混ぜ込み後、給食室には戻らずそのまま帰宅(衛生面の配慮から)、
④かつ、責任者である栄養士の先生が毎日コンポストの中を確認して、
⑤職員会議できちんと報告。社会科・理科の先生たちと連携をとり、授業にも生かす... 


こんな仕組み化があって初めて、
学校のコンポストが生かされるのだなと感じました。

お話伺ってみて改めて感じたのは
「情熱を持って真ん中にいる人」の存在の大切さ。
この小学校の栄養士さんは本当に素晴らしい!
インフラとしてのコンポストを整えるだけじゃ続いていかないけれど、彼女がいることで美しい循環が成り立っていました。

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毎日25kg(=半年で約2トン)出る生ゴミ+野菜クズを混ぜ込み、様子がおかしかったら放置せず、ミミズや菌を増やしたりなどの試行錯誤をする...
それって実は、並大抵のことじゃない。

けど逆にいうと、、、
学校の中にそういう存在を一人でも作れたら、どの学校にもコンポストが設置可能だと言うこともできる😎


その役は、たぶんすでにパンパンに忙しい先生ではない方が良い。調理員さんでも、子どもの委員会活動や父母の花壇係に組み込むのでも、地域支援コーディネーターでも、誰でもいい。


情熱を注ぎ、次に繋ぐまでの仕組み化をできる存在が、1小学校区に1人いたら、どれだけの生ゴミを資源化できるのだろう…!


しかもそれって、もしかして、生ゴミ焼却費が節約できたことで、誰かの「仕事」にもできるんじゃない...?


そんなことを日本中の小学校ではじめたら、CO2はどれだけ減らせるんだろう?


そんなことを考えながら帰路につきました。


この取り組みに関心持ってくださった方、ぜひ以下のリンクより #サステナデイズ にて、望月先生と、子どもたちの声、聴いてください😊

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