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「呼んでみて?」仕事に向けて大切にしている、温かな思いです

ピアサポートをする中で大切にしたいこと。それは私自身が感じたピアサポートの感覚です。

人付き合い下手なのは病気のようなもので、なかなか治ったりしないんだ。そう思ってすっかり諦めていました。デイケアは同じように病気を抱えているから仲良くなるのも簡単かもと思ったんです。でも突然入った私が話題提供したり、気軽に友達になっていいのか。悩んでいました。デイケアでは薄い仮面を付けていました。楽しい仮面、笑ってる仮面。

デイケアは1年弱で辞めました。そして今も通うB型作業所で働き始めたのです。そこにはデイケアの知り合いもいて知らない人だらけの場所に放り投げられたわけではなくちょっと安心もしました。

ただ仕事は集中出来るけれど、休憩は苦しかったです。友達同士楽しく休憩している人がいるのに私にはそれができなくて、出来る子が羨ましく思っていました。

ですがある日、ピアサポートの感覚を感じた出来事が起きたのです。

朝礼前にメモ帳に書いている仕事内容のことを同じ作業をしている先輩に確認をしました。「Aさん分割のグラム数はこれであってますか?」Aさんは年下でそれでも仕事をしっかり覚えているので頼っていました。「はい。あってます」それを聞き席に戻ろうとした私へ
あの。愛音さん。さっきのグラム数間違えました。本当は○○グラムです
この時初めてAさんから名前を呼ばれました。コミュニケーションがあまり得意でないAさんから呼ばれた。心がふわりと軽くなって同時にポカポカしました。嘘のない笑顔で「ありがとうございます」を言えました。

名前を呼ばれただけなのに、私の心は満たされてそれからどうやって人付き合いをすればいいのか分かった気がしたんです。
朝挨拶するとき名前を入れる「Bさんおはようございます」苗字でなく名前で呼ばれている子を名前で呼ぶCちゃんおはよう
そう挨拶をしても嫌な顔をされるどころが笑顔で返してくれました。

不登校で引きこもり、1 人時間を長く過ごした私を救ってくれたのは A さんからの一言「愛音さん」と呼んでくれた出来事。まだ日が浅いから距離を作ろうとか、色々考えたけれど、それは勝手に思っていたことであり、友達、仲間はひょっとしたら私が近づくのを待っていてくれたのかもしれない。だから今でも笑いながら楽しく仕事も休憩も過ごせる。

これからピアサポーターとして働く際には名前を呼ばれて温かくなる気持ちを伝えたい
それはもう1人でないことの証明にもなる。名前を呼ばれて、存在を知ってもらえている安堵感

私達は今まで1人の世界にいたかもしれない
でも今はどうですか?
私はあなたの名前を呼びたいです
そしてもしよければ私の名前も呼んでみてください
ほら、心の温度が上がりませんか?
*愛音*

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