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学んで知ることがゴールではない

情報をインプットすることは大切なことだと思います。

全ての入り口は「知るために行動を起こすこと」から始まりますよね。

観て、感じて、考えて…学ぶということは、とても大切なことだと思います。


けれど最近、気になることがあります。

学んで知ることで、何か問題解決ができるのではないか?

そんなことを期待して、学ばれている人もいらっしゃるのではないでしょうか?

特に人間関係に関わる問題解決において、コミュニケーションスキルや

コーチングスキル、ファシリテーションスキルなどを学ばれたり、

心理学を学ばれて人間とは如何なる生き物かを学ばれ、内容に感銘を受け、

それで少しは自分の周辺の人間関係も、よくなるではないかという気持ちを

持たれているかのように拝見できる、そんな方が増えているような気がします。


けれど、残念ながら問題がループしていて、ちっともよくならない。

頭の中に知識だけはいっぱい増えたんだけど、何で変わらないのかなと感じてる

方はいらっしゃいませんかね?

こんなに努力をして学んでいるのに、何でちっとも良くならないんだろうと

思われている方はいらっしゃいませんか?


学ぶ目的は、行動を起こすための方法を知ること。

ある程度の仮説が立てられるようになるために、

情報をインプットするんだと思います。

そして、行動プロセスを変容させることで初めて成果につながる可能性が生まれ、

少しずつ自分の夢や目標を実現していって、幸せになること。

これがゴールではないでしょうかね?


そう、学んだら行動しないといけません。

何をするのか?・・・相手の懐に飛び込んで揉まれながら、

学んだことを実践してみて、喜怒哀楽や怖れ、不安などの沢山の感情と触れ合い、

本当の人の優しさや強さ、可能性を実感し、

相手の存在そのものをあるがままに認め、同じように自分の存在を、

長所も短所も合わせてあるがままに受け入れること。

それで初めて、学びが完成するのだと思います!


「それができないから学んでるんじゃない」「それが苦手だから」

「それが怖いから」「自分に自信がないから学んでる!」

そう言われるかもしれませんが、残念ながら学んだだけでは、知識が増えただけで

現状は何も変わらないのです。

人を信じて飛び込む勇気はなかなか持てないかもしれませんが、

ひとまず自分を忘れて相手に焦点を当ててみてください。相手も人間なんです。

同じような不安や怖れを抱きながら、誰しもあるがままの自分を認めて欲しい

と思っているんじゃないでしょうかね?


学ぶことで幸せに生きる術を身につけるなら、行動こそが大切だと思います。

陽明学では「知行合一」という教えがありますが、

知ることは行いのはじめであり、行って初めて知が完成すると説いています。

そんな教えを説いている先人で言えば、私は山田方谷という人を尊敬しています。

動画でも解説していますから、何かのお役に立てれば幸甚です。


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