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The Beatles 『 Hey Jude 』歌詞の訳

1. Hey Jude

ねえ、ジュード、これを没にはしないでおこうよ、 
損なった様に思えるこの歌に取り組もう、良くするんだよ、 
楽想は君の心の中に入れるんだ、それは心しておいてよ、 
それで、この歌を推敲するのが始められるんだ。 

ジュード、心配いらないよ、 
君はこうなるように決まってたんだ、歩きに出てこの楽想を得るって、 
君がこの楽想に夢中になったその瞬間、 
君は、この歌の推敲を始めるだろうね。 

苦しんでいるなら、ジュード、 
いつだってリフレインはこうさ、 
「Don’t carry the world upon your shoulder」。 

それでさ、自分の世界をちょっとよそよそしくしてさ、 
すましてこの歌を歌うなんて奴、 
ばからしいって思うだろう、君も。 

ジュード、ぼくをがっかりはさせないでよ、 
君はこの楽想をもう見つけちゃったんだから、 
         あとは、行って捕まえるだけさ、 
楽想は君の心の中に入れるんだ、それは心しておいてよ、 
それで、この歌を推敲するのが始められるんだ。 

さあ、出ていって、あの楽想を心の中に入れるんだ、 
ジュード、始めようよ、一緒に演奏してくれる人のを待ってるみたいだけど、 
わからないのかい、演奏するのは君なんだ、 
ジュード、君が歌うんだ、欲しがってる楽章は、 
         ほら、君の背中まで上がって来てるじゃないか。

2. "Old Brown Shoe

愛が一個ほしいな、愛は正だから、正は不正の半分しかないから、 
女の子が一人ほしいな、短髪の女の子、時々、倍の長さに生やす、 
それで、今、履きなれた茶色の靴が片方お出かけ中、大好きだよ、 
来てくれて嬉しいな、言っちゃったから、じょうきょうは変るね。 

ぼくが引き倒されそうになってるところを助け出してくれたよね、 
そうでしょ、それで、あの動物園から抜け出て来た情け知らずの 
顰めっ面が、みんな、きみの笑顔にとり代わってく、大好きだよ、 
来てくれて嬉しいな、一緒にいてくれると、じょうきょうは変るね。 

おおきくなったら、歌手になるんだ、 
指ぜんぶ、指わをはめるんだよ、 
人が何て言っても平気、きみが言っても、 
ぼくは愛に生きるんだ、誰も予想してないだろうね、 
きみがぼくを元気にしてくれるんだって、ほらね! 

ぼくは和声が合ってない様に聞こえるかもね、 
でも、ぼくの愛には突き返せないものがあるでしょ、 
ぼく、天気よりも早く変るんだ、 
きみとぼくが、万一にでも一緒になったら、 
ならないとも言えないよ、そん時、きみはぼくを元気にしてくれる。 

愛はきみに捧げてるんだ、それをなくすなんてとんでもないこと、 
早く出かけるんだ、遅れて列に並べないことが絶対ない様にする、 
それで、きみの甘いキューピッドの弓を手にするんだ、大好きだよ、 
来てくれて嬉しいな、一緒にいてくれると、じょうきょうは変るね。 

3. Don't Let Me Down

添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」 

彼女が今している様に、今まで誰も 
僕を愛してくれなかった。彼女は愛してくれている、そうなんだ。 
彼女が今している様に、誰か僕を 
愛していたとすれば、そうなんだ、それは彼女なんだ。 

添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」 

僕は、初めて、愛に包まれているんだ。 
そこの君は分からないだろう、ずっと続くんだ、 
いつまでも続く愛なんだ、 
愛はずっとそうだった、過ぎ去ると言うことがないんだ。 

添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」 

初めて会った時、本当なんだ、彼女はもうずっと前から 
僕を愛してくれてた、すべてを贈ってくれた。 
僕を愛してくれた人なんて誰もいないと思う、 
彼女は愛してくれていた、僕を、受け入れてくれていた。 

添付:
「皆様、真面目にお読みください! 
こんなっ、と捨てないでください! 
駄目だとお看做しにならない様に! 
私を見下さないで下さい!」 

4. The Ballad of John and Yoko

オランダかフランスへ行こうと思ってたんだけどね、
サザンプトンの埠頭で立ち往生なんだよ、 
マック合羽着た人夫がさ、「あんたら帰んなきゃならない」て言うわけ、 
ほんと、期待もさせてくれないんだよ。 

ちぇえ、ほんと、ままならないね、 
どれだけ厄介なことになるのか知れないね、 
この調子だと、 
ぼくは磔刑にされるね。 

セーヌ川を下る新婚旅行にしようと思ってね、 
パリに空路で行くことにしたんだけど、結局ね、 
ピーター・ブラウンが電話をくれてね、 
「どうにか出来るよ、 
スペインの近くのジブラルタルで結婚出来そうだ」と言ったわけ。 

一週間は休もうと思ってね、 
自動車でパリからアムステルダムへ行ったんだけどね、 
新聞記者が、貴方たちはベッドで何をするつもりか、って言うからね、 
ちょっとふたりで睦もうかと思ってるだけ、ってぼくは言ったわけ。 

雨の日のためにお金はとっておくもの、 
服はぜんぶ援助に回すんだ、 
きのうの夜、妻が言ったのだけどね、 
「ねえ、死んだら、魂しか持っていけないのよ」、こころに留めとこう! 

カバンの中のチョコレートケーキを食べてる間に、 
ウィーンに電撃訪問したんだけどね、 
新聞が書くんだよね、 
「彼女は彼を感化させてしまった、 
二人は女装した教祖に見える」って。 

すぐにあった飛行機に乗ってロンドンへ戻ったんだけどね、 
袋の中に、数珠繋ぎにした五十個のどんぐりがあったわけ、 
新聞の特派員が言ってくれたんだけどね、「ご多幸を祈念します、 
お二人が戻って来られて嬉しく存じます」って。 

ちぇえ、ほんと、ままならないね、 
どれだけ厄介なことになるのか知れないね、 
この調子だと、 
ぼくは磔刑にされるね。 


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