私は死というものに慣れていない。
天国とか地獄とかそういう世界があるとよく言われる。
正直、私はそのような世界はないと思う。生と死は切り離されたものではなくて、一続きになっているような、そんなイメージ。
私は死というものに慣れていない。
小さい頃に母方の曽祖母が亡くなったことがあったが、老衰であったし私の名前もきっと知らなかっただろうから、悲しいとかそんな感情は湧かなかった。
お葬式の日、棺桶の中にいる冷たくなった曽祖母を前に、いつもは泣かないような叔母がむせび泣いていた。それを見た私は幼いながらに、私も祖