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療育にまつわる「からだ」へのまなざしvol.44

先月は、引き続き、子どもの脳と身体・感覚とのかかわりに着目した9つの大事なことについて…を、書籍を軸にシェアしていきました。子どもと関わる側の「からだ」が、ゆっくり、ゆるやかに、でも、力強くそこに「いる」ような、そんなことを問われているような、いい意味で身の引き締まる内容でした。ムーヴメントを通して、様々なこどもと関わっている方には、一度は「ここ」を通過することをおすすめしたくなるような、そんな書籍でありました。「ここ」とは、おそらく、おどるときの、土台となるような、そんなところが「ここ」なのだと。
後半は、下記にもあるように、具体的な事例を通してのお話。下記の最後の方の「共感する」のところは、深く頷くところで、本当に、ここが「抜ける」ことで、いろんなことがうまくいかない事例に出会うことが多いです。「知ってもうらうだけで」、、次回のカフェでも、そんな話題も提供していきます。
 
(以下、文責:花沙) 

今回のカフェは、自分の長男(小5)のことをシェアさせて頂きました。年度末ということで、担任の先生、校長先生、保護者で、子どもについて情報共有させて頂いたからです。成長している部分、本人が困っている部分、いろいろありますが、とにかく周囲の大人がその子について、「知っていること」が大切かなと感じました。

学校生活を続ける上で、みんな一律に課された課題などをこなしていくのですが、親子で日々苦肉の策でこれらと格闘しています。どうしても取り組めない課題に取り組む場合は、大幅に環境を替えたり、拡大解釈をしたり、先生と交渉をして段階的にこなしたり。

先生としては「皆、面倒くさくても頑張ってこなしている。君もこなす能力があるから、やる気を出せばやれるよ!」と励ましてくださいますが、本人が困っているのはその部分ではないのです。本人としては「抽象的すぎて腑に落ちない課題に向き合うときの、この『むちゃくちゃ気持ちの悪い感覚』に耐えられない」という部分に共感してもらいたいとのこと。残念ながら大多数の人は共感できないのですが、「とにかく非常に気持ち悪いらしい」と周囲の大人に知ってもらうだけで、本人はかなり支えられていると私は思います。


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