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「自分をさらけ出せる人を増やしたい」イラストレーター”北川ひとみ”さん

小さい頃から絵を描くことが大好きで、大学で美術部へ入部された北川ひとみさん。留学経験を通して様々な気づきを得られた北川さんにお話を伺いました。

プロフィール
出身地:佐賀県佐賀市
活動地域:佐賀県佐賀市
経歴:九州大学法学部に入学、美術部にて部長を務める。九州大学bbs会の副会長、九州大学ボランティアサークルたけのこの会など様々な団体に所属。在学中の2018年10月初の個展「ひとみのはだか展」、2019年3月「ひとみの夢個展」を開く。大学卒業後、佐賀のIT企業に就職。現在に至る。
活動:イラストレーター、ポスターのデザインなどを手掛ける。

「人との出会いによって夢を実現する」

Q1.現在、どのような夢やビジョンをお持ちですか?

北川ひとみさん(以下、北川):夢というよりやりたい事になるのですが、就職しても絵を描き続けたいと考えています。私は小さい頃から絵を描くことが大好きで、主に水彩画を中心に書いています。

子供の頃からイラストレーターになることが夢でした。ただ、そのようになるには運や実力が必要ですし、以前に両親から心配されたこともあり、実現は難しいだろうと思っていました。しかし、同じ大学生でイラストレーターやデザイナーをやっている方、個展をどんどん出してInstagramで有名になっている方と出会いました。その様な方々との出会いによって「自分にももしかしたらできるかもしれない」と思い始めました。

大学では美術部に入っており、社会人になる前までに個展を出したいと考えるようになりました。最初は中々実行に移すことが難しかったですが、所属している団体の先輩から「やらないか」と仰って頂き、チャンスだなと思って「やります」と言いました。個展を見て頂くことで、「自分自身をさらけ出していいんだ」と思える人を増やしたいです。

「絵を見て喜んで頂くことは最高の喜び」

Q2.そのことを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

北川:福岡は比較的にコミュニティがたくさんあり、人が集まってきやすいです。佐賀でもそのように、気楽に絵が好きな人が集まり展覧会をするなど、コニュニティができたらいいなと思います。仲間を集めて絵を続けるという事はしたいです。仕事をしながらなので、日曜日に少しずつでも絵を描いていき、1年に1回展覧会ができたらいいなと考えています

個展を開いていると、有難いことですが、「すごくよかったよ」「この絵すごく好き」と仰って頂いたり、フィードバックを頂くこともあります。以前大学の学祭に出していた絵を見て、私の個展に来てくださった方がいました。「絵から元気をもらいました」と仰って頂き、すごく嬉しかったです。自分が絵を楽しく描き、それを見て喜んでくださる方がいるという事は、これ以上に嬉しいことはないです。

「新しいものを取り入れていくこと」

Q3.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような(基本)活動をしていますか?

北川:私の中で大事にしていることは、自分がやりたいと思うことをやり続けること、それを一緒にできる仲間を作るということです。私の理想の仲間とは、お互いを心から認め合え、応援し合える関係性ですね。

大学4年生の時「reboot(リブート)塾」という塾に入らせて頂きました。安江一勢先生という方が行っている塾で、rebootというのが「再起動」という意味です。人生で色々ことがあり自分らしく生きれていないという人へ、「いつでも再起動できるよ」というメッセージを伝えています。以前reboot塾の講演会のポスターを描かせて頂いた時、安江先生が気に入ってくださり、個展にも来てくださりました。

自分の楽しいと思う事を続けていく一方で、新しいものに触れる機会を作っていくことは大事だと感じました。また、個展にチャレンジしてみることで、未来仲間になるかもしれない人に出会えるチャンスも増えます。そのため、今後も活動を続けていきたいです。

「ありのままで生きていいんだ」

Q4.現在の活動につながった背景には、どんな気付きや出会い、ご自身の変化があったのでしょうか?

北川:大学4年生の時に開いた「ひとみのはだか展」では、”自分自身をさらけ出す”というテーマでした。それを決めたのは、その前に行ったフィンランドの留学の影響が大きいです。

留学先の学生と話して感じたことは、会議ではみんな言いたいことを言うのが普通ですし、忖度(そんたく:他人の気持をおしはかること )もないです。その背景には、試験がなく小学校でもテストというものがないので、周りと比べる概念がないまま育ち、みんなそれぞれ自分にいいとこがあるという自己肯定感を持っています。ありのままで、自由に表現できることは素敵だなと感じました。

「今この瞬間ワクワクするかを基準に持つこと」

Q5.その気付きや出会いの背景には、何がありましたか?

北川:海外に行って気づいたことは、日本人共通なのかもしれませんが、つい周りの目気にしてしまったり、周りと比べてしまうことがあるように感じました。そうなってしまうのには、家族の中が閉鎖的であったり、学校教育が悪かったり、機会が不平等だったり等、原因はたくさんあると思います。変えようと思っていても、自分の習慣というものは中々変えることが難しいです。私も含めて、日本人がもっと自由な発想ができ、自己肯定感高く生きられるようになったらいいなと思います。

私は自分も相手も幸せにしていきたいという想いがあるので、その為にはまず自分が幸せになる、自分が人生一番楽しむことが大事と考えています。なぜなら、自分自身を置き去りにして周りを幸せにしようとしても、長くは続かないと知ったからです。

今までは周りからの評価や、人に好かれるかどうかを基準に、幸せかどうかを判断してきました。ですがそれでは、逆に不安定になり、自分がその瞬間楽しい訳ではないことに気が付きました。大学4年生の最初までは自分が成長できるか、褒めてもらえるかをモチベーションにしていましたが、今は、この瞬間に、自分が楽しいか、ワクワクするかということを基準に判断するようにしています。そうすると、周りの目を気にしないで自分で意思決定していくことができ、もっと自分の幸福を追求できるようになりました。

記者:周りからの評価を基準とした生き方から、自らがワクワクすること、ありのままをさらけ出すことを基準とした生き方が大事と気づかれた北川さん。その変化されようと努力する姿勢や、絵を通して伝えようとされる姿は、同じように悩んでいる人たちの希望になると感じました。

本日は貴重なお話、ありがとうございました!

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●reboot塾(自分らしく生きる大学生を育てる):
https://www.reboot-japan.com/

【編集後記】
インタビューの記者を担当した北川&水上です。北川さんの発見や気付きの裏側には、多くの悩みや葛藤があったことも話してくださいました。インタビューをさせて頂いた時がまさに、ありのままで発信していく、真っ直ぐな姿勢を実践されていると感じました。多くの苦難を経験されたからこそ、人の痛みを感じる力を持っている北川さん。北川さんにしか表現できない絵を発信し続け、今後の更なるご活躍を楽しみにしています。

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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