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好きだから、やる

息子が4歳の頃から、ぼちぼち始めたピアノ。
正直、そんなに練習に熱心なわけじゃない。一応毎日鍵盤には触れているが、時間としては10分程度。その時のノルマを達成すると「はい、おわったー」と言って、ピューっといなくなってしまう。

親としても、将来ピアニストになってもらいたいわけでもないので「まぁ、それでいいか」で日々をこなしている。

そんな中で、最近珍しく息子が自分で弾きたいと言ってきた曲があった。
それが、HIKAKIN&SEIKINの「FIRE」という曲。YouTuberのヒカキンとセイキンがプロデュースし、2人で歌っている楽曲だ。

「へー!」と驚きつつ時代の流れを感じた。
自分がこどもの頃に憧れた曲や音楽ってなんだったっけ?
少なくとも、YouTubeなんてものは無かったからテレビやCDがベースだったんだと思う。もはや思い出せない。

今日は、その「FIRE」という曲の初めての練習だった。とりあえず右手だけで弾いていくのだが、曲は何度も聴いて知っているのもあって、覚えが早い。これまでで一番だ。
楽譜の音符が読めているのではなく、頭の中に流れている曲を鍵盤で探している感じ。なので、目の前の楽譜は全然見ていない。それはそれでちょっと問題な気はするが、とりあえず回数は勝手にこなしていく。
ノルマを達成した後も何度も弾き、ある程度形になった。様子も得意げだ。

あぁ、好きっていう気持ちって大事なんだな。

改めてそう思った。
「練習だからやる」のではなくて、「好きだからやる」という感覚。

きっと、大人も同じだ。
「好きだからやる」ものを、もっと膨らませたい。

息子のたどたどしい演奏を聴きながら、そんなことを考えていた。


(note更新246日目)


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