読み声という名のタイムトライアル
6歳の息子の夏休みの宿題で、「さんすうよみごえ」というものがある。
僕の小学生時代は、国語の読み声はあったが算数で読み声は無かった気がする。内容はというと、全部で43問ある足し算と引き算のタイムトライアル。書いてある式を声を出して読み、答えを考えた後に同じく声を出して答える。この繰り返し。
競う相手は、昨日の自分。
昨日の自分が出したタイムを超えられるかの勝負だ。スマホのストップウォッチ機能を使ってタイムを測る。
「きのうよりタイムがおそくても、怒らないでね」
息子は昨日のタイムを気にしている様子だ。
「怒らんわ。ちゃんとやるだけで十分だよ」
そう伝えると、少し安心したようだった。
「それじゃ、よーいスタート」
ストップウォッチの開始ボタンを押す。
8たす1は…9!
2たす6は……8!
勢いよく「さんすうよみごえ」が始まった。
多少答えるのに時間がかかるところもあったが、割とスムーズに全問クリアした。
タイムを確認すると、昨日より10秒以上早かった。というか、今までで1番早かった。
「今までで1番だよ」
顔を見て告げると、息子は力いっぱいに叫んだ。
「よっしゃあああ!」
なんだ。
めちゃくちゃ嬉しいんじゃんか。
昨日の自分とバトルするって、なかなか良いシステムだなぁと思った。
(note更新242日目)
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