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夢をかなえるゾウ

私がこの本を手したのは、叶えたかった夢があるからかもしれない。

夢をかなえるゾウ1ー水野敬也

勉強もスポーツも平均以下だった私が
唯一他人から認められたことが『絵』であった。

写真のように綺麗に描けるわけではないが、
何故か美術の先生から
認められることが多かった。
特に色づかいで褒められることが多かった。

絵を描いているときは、
起伏の激しい自分の心も落ち着いた。
本来の自分になれる気がした。

「大人になったら画家になる。」
美術の学校まで通ったのに、
なぜかその夢は
“舞台女優”になり、
“仕事のできるOL”になり、
“とりあえず主婦”に変わっていき、
結局何にもなれなかった。

だけどやりたいことは
いつでも分かっていた。
舞台の勉強をしながら、
仕事に打ち込みながら、
主婦業に専念しながら、
このままじゃ人生終われない、
絵が描きたいと強く思っていた。

再度、絵を描ける時間が確保できると、
出来る限りの作品を描いた。
嬉しいことに展示のお誘いがきたり、
絵を買ってくださる人もいたりした。
私は幸せだった。

しかし、
世間から色々言われるのが億劫で
「画家になる」という夢にフタをする。
趣味で描ければいいかあ、
くらいの気持ちになる。
今の仕事がすごく辛いわけでもないし、
絵を描けるだけでも幸せ、
生きているだけでも幸せ。

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『子どもの象の夢』

この本を読んで、
どこかに画家になりたい自分がいることを
再確認した。
やりたいことを仕事にするって
大変なことかもしれないけれど
もしかしたら私は
“趣味”から抜け出したくて
この本を手にしたのかもしれない。


学生時代、
コンテストに作品を応募して入選したことを
思い出す。

そうだなあ、ダメ元で
またコンテストに応募してみようかな。


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