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前向きな氷河期でありたい

「氷河期世代」という用語があります。一般的には「1970年(昭和45年)から1982年(昭和57年)や1984年(昭和59年)までに生まれた1990年代半ばから00年代前半に社会に出たり、2000年前後に大学を卒業した世代」とされています。

 私は2000年大学卒、まさにドンピシャ世代。なんとか新卒では一部上場企業で正社員になれたけれど、きっとこれは文系四大卒女子としてはものすごくラッキーだったのだと思う。何せその年の新卒の求人倍率は1を下回り0.99だったのだから。とはいえ、その後、結婚して地方都市に移り、さらに出産し、夫の転勤で保育園難民になっているうちに、どんどんと前線からは離脱せざるを得ませんでした。

 そのつど「仕方ないな…」と状況を受け入れてきたけれど、私よりも若い世代の、私よりも優秀な女性が似たような状況でキャリアを手放すような事態や、そもそも戦おうともせず無気力であるような状態を見ると、私は、私よりも先の世代の女性たちが、血のにじむ思いでこじ開けて来てくれた社会への扉が、まだゆっくりと閉じつつあるのを、指をくわえて見ていただけだったのではないか…?と思うようになってきました。

 このままではいけない。自分のためにも、次世代のためにも。

 そんな時にtwitterのゆるやかな流れの中で #前向きな氷河期 というムーブメントを知りました。様々な立場の、世代的に損な役回りを引き受けざるを得なかった方たちと交流するうちに、当事者運動として「氷河期」をとらえていく、という視点に気づきました。

「氷河期世代」という自己概念を、ネガティブではなくポジティブにできないか。自分の本当の能力や、やりたいことを「氷河期世代だから」という言葉でフレームにはめすぎていないか。「氷河期世代」の本当の幸せは「正社員になること」なのか。「氷河期世代」は本当にやり直しが効かないのか。

 私自身も、国家資格キャリアコンサルタントを取得し、まもなく任期満了となる現職からの転職活動を経て、次の生き方の目標は「正規雇用になること」ではないな、とクリアになりました。これからの時代に、一つの組織や会社に束縛されるほうがよほどリスクが高いということに気づいたのです。

 とはいえ、それならばそれで、組織や会社がある程度守ってくれていた保障をどう自衛していくか。どのような働き方をして、どのように生きていくのか。昨年来、大学院進学か、社会保険労務士受験か、どちらに進むかを迷っていましたが、明確に後者を目指そうと思えるようになりました。

 そのようなタイミングでこの「コロナショック」が発生。五輪後の氷河期は想定されていたものの、思いがけなく前倒しで「コロナ氷河期」が発生しつつあります。新卒の可能性を閉ざすだけではなく、非正規雇用やフリーランスを余儀なくされていた同世代も、苦境に立たされています。

今こそ「#前向きな氷河期」が世論を牽引して、もう二度と氷河期を発生させないように、そしてたった数年の不況のために一生苦労を強いられるような社会構造を変えていけるように、自分たちの経験をもとに動いていかなくてはいけない時。

 若い世代、わが子たちの世代には少しでも社会が良くなっているように、まずはこの世代の私自身が幸せになれるように、頑張ります。

 

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こんにちは、はなむれあいこです。 キャリア教育に関わる仕事をしています。 キャリアコンサルタント試験、キャリアコンサルティング技能士試験に関わることや、リカレント教育、キャリア教育、生涯教育関係で気になったことを書き留めていこうと考えています。 どうぞよろしくお願いします。