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感染症への対応(合気道至心会)


(はじめに)感染症に対する当会の向き合い方

2020年に始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、私たちは感染症の恐ろしさと、感染症に対する備えの必要性を痛感しました。

新型コロナウイルス感染症は、2023年5月に感染症法上の5類へ移行されましたが、それでも、油断できない感染症であることは変わりません(*1)。また、今後も、新たな感染症によるパンデミックが懸念されています。

誰が、いつ、どこで、どのような感染症に罹患してもおかしくない時代です。

当会では、会員と、その周囲の方々の安全を最優先に考えます。これを前提として、感染症に注意しながら、稽古環境の維持・向上を目指します。そのためにも、稽古参加においては、以下の点にご協力ください。

また、感染症については、各自が「科学的な」最新情報に触れることを心がけてください。

(1)有症状時の参加はお控えください


① 有症状時の参加はお控えください

感染拡大を防止するために、次のような症状がある場合には、稽古への参加はお控えください。

  • 発熱

  • 咳が出る / 喉の痛み

  • 悪寒がする / 関節痛

  • 全身の倦怠感 など

会員間での感染は、その周りの人々を危険にさらすことにもつながります。ご自身は軽症で済む場合でも、ともに稽古をする会員や、その周囲の人々が軽症で済むとは限りません。

明らかな有症状時だけでなく、体調がすぐれないと感じる場合には、稽古への参加をお控えください。

また、体調の変化に気づくためにも、普段からご自身の体調に気を配るように心がけてください。

② 無理をしないでください

明らかな体調の変化がなくても、疲れているときや睡眠不足の状態での稽古への参加はお控えください。こうした状態では、感染症への抵抗力が落ちているため、普段では罹患しないような感染症にも罹りやすくなっています。

また、疲労や睡眠不足は集中力の低下にもつながります。集中力の低下は思わぬ怪我や事故につながります。思わぬ怪我や事故の発生を防ぐためにも、疲れているときや睡眠不足のときは、なるべくご自宅で休むように心がけてください。

(2)稽古参加後に症状が出た場合の対応


① まずは主宰者へご連絡ください

稽古時に無症状でも、稽古への参加後に症状が出る場合があります。こうした場合、ともに稽古をした参加者にも感染を拡げている可能性があります。

稽古参加後に症状が出た場合には、なるべく医療機関を受診して、原因を特定するように努めてください。

また、症状の原因が感染力の強い感染症である場合には、早めに主宰者へご連絡ください。主宰者から、感染の可能性がある参加者に対して、注意を促すように連絡いたします。

② 稽古をお休みにする場合があります

当会では、会員と、その周囲の方々の安全を最優先に考えます。

そのため、道場において感染の拡大が懸念される場合には、稽古をお休みにしたり、別日に振り替えて実施したりする場合があります。

あらかじめ、ご了承ください。

③ 感染された方のプライバシーを守ります

誰が、いつ、どこで、どのような感染症に罹患してもおかしくありません。そのため、理由もなく感染者を非難することは、あってはなりません。

感染された方のプライバシーは可能な限りお守りします。稽古への参加後に症状が出た場合には、早めに主宰者へご連絡ください。

(3)感染対策と稽古環境の維持


① 感染対策の有効性(新型コロナウイルス感染症の事例)

道場は人が集まる場所であるため、油断すれば感染拡大源となります。

その一方で、状況に応じた対策を取ることで、道場内での感染を防ぎつつ、稽古環境を維持できることも分かってきました。これは、新型コロナウイルス感染症の最流行期に、実際に私がこの目で見てきたことです。

2020年に始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、東京では計4度の「緊急事態宣言期間」がありました。特に、最初の緊急事態宣言(2020年4月7日~5月25日)の段階では、ウイルスの正体(性質・予防法・治療法)もほとんど解明されておらず、人々は真偽不明の情報にさらされながら、自宅にこもる日々を過ごしていました。例に漏れず、私が通っていた合気道自由が丘道場も、稽古がお休みとなりました。

最初の緊急事態宣言が開けて、稽古は再開されました。これは、多くの道場生の声を受けた多田先生のご決断によるものでしたが、「道場での感染拡大を徹底的に防ぐ」ために、次のようなルールが設けられました(*2)。

<<稽古参加におけるルール(例)>>

※感染状況に応じて、これらのルールが臨機応変に適用されました。

  • 有症状者の稽古への参加禁止(発熱・咳など)

  • 稽古への参加者が稽古後に発症した場合、一定期間、稽古を休みとする。または、陽性が判明した道場生と一緒に稽古をした参加者は、検査による陰性証明を稽古復帰の条件とする。

  • ワクチン接種を推奨する。ワクチン接種を受けない場合は、稽古参加前に、検査によって陰性を確認すること。

<<道場内でのルール(例)>>

  • 手指のアルコール消毒(※道場への入退室時)

  • 手指~手首・肘までの手洗い(+うがい)の徹底(※道着へ着替える前 / 道着から着替える前)

  • マスク着用の徹底(※感染拡大の防止を期待できるマスク)

  • 換気の徹底

  • 私語を慎むこと(※稽古中はもちろん、更衣中も同様)

  • (その他)直接、相手に触れる稽古を控える(主に、道着を取らせる稽古法を取る)→最初期の試行錯誤のひとつ。徐々に通常稽古へ戻る。

多田先生は、「道場生の安全」と「稽古を望む道場生の希望」を両立させるために、とても苦慮されたと思います。感染拡大の状況や社会情勢、海外の最新情報、ウイルスの変異、治療法の確立などを考慮に入れながら、「道場生の安全」を第一に考えつつ、稽古をしたいという私たちの声に応えて、ご自身の責任のもと、道場を開いてくださったのです。

私が稽古に通った多田先生の直営道場(自由が丘道場 / 月窓寺道場)やよみうりカルチャー自由が丘・合気道教室では、最初の緊急事態宣言期間(2020年4月7日~5月25日)を除き、パンデミックの状況においても、基本的には稽古が続けられました。

それでも、上記のような対策を徹底することで、道場での稽古を起因とする、目立った感染拡大は起こりませんでした。感染力の強い新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおけるこの事例は、合気道の稽古における感染対策の有効性を証明したと言えます(*3)。

② 会員と、その周りの人々の安全を第一に考えること

ここでご紹介したのは、あくまでも、2020年から始まった「新型コロナウイルス感染症のパンデミック」における事例です。

新たな感染症によるパンデミックが起きたときに、全く同じ対応が効果を発揮するとは限りません。それでも、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおける実例からは、たくさんの生きた教訓を得ることができます。

当会では、ふたつの原則を踏まえて、日常的な感染予防や、新たな感染症によるパンデミックに備えています。

  • (原則1)会員と、その周りの人々の安全を最優先とする。

  • (原則2)臨機応変に感染防止策を取りつつ、稽古環境の維持に努める。


(本文終わり)


【注釈・引用】

(*1)感染症法上の「5類」として、しばしば「インフルエンザ」が例として挙がりますが、それ以外にも、手強い感染症が同じ区分に分類されています。「5類」という区分は、決して「軽症」を意味するわけではありません。

https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/0000238/238358/bunnrui.pdf

(*2)これらのルールや措置は、感染状況や新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、現在は大きく緩和されています。

(*3)ウイルスは目に見えません。また、新型コロナウイルス感染症は無症状者が多いという特徴があります。そのため、見えないところ、気づかないところで、道場生同士での感染が起きていた可能性はあります。



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