見出し画像

『ハミングバード』朗読企画について

先日、外出自粛が続く息苦しい日々の中、何かできることはないかと考え、朗読企画を立ち上げました。
(企画の詳細はこちら

SNSを通じて3名の方が手を挙げてくださり、さっそく朗読を公開されている方もいらっしゃいます。とても嬉しいし、とてもありがたいです。

「外に出られないから、この機会に本をたくさん読もう!」と意気込むものの、なぜか読み進められないという人も多いと聞きます。
きっとこれまで経験したことのない閉塞感が、ページをめくる手を鈍らせているのでしょう。
(実は、僕も普段より読書量は減っています)

今回の企画を通じて、朗読は、読書とはまた違った「物語の楽しみ方」があるなと感じました。パソコンの前でじっと聴き続けるよりは、夜、寝る前などにベッドに横たわり目をつむって聴いてみてください。物語の中にすっと入っていって、まるで自分がその場にいて、登場人物たちの会話や行動を近くで眺めているような感覚が得られます。

また、3名の方の朗読を聴き比べてみてください。本は読む人によって解釈が変わるのと同じで、朗読も、語り手の個性や解釈が如実にあらわれます。『ハミングバード』に出てくる裕子さんや樋川のキャラクターが、朗読者によってそれぞれ異なる表現がされていて、とても面白いです。
朗読をされている方や、創作をされている方は、特に興味深く感じられるのではないでしょうか。

小説や演劇、芸術などは「不要不急」のものかもしれません。でも、それらを守り、維持しようと大勢の人がさまざまな取り組みを行っています。
僕にできるのは、小さなことだけです。それでも、そんな小さな声が誰かの耳に届くことを期待しています。

最後に、朗読に参加してくださった3名の方に、改めて感謝いたします。
また一緒に何かしましょうね!

朗読者 マツダモエコさん
 朗読先リンク

朗読者 水無月うららさん
・朗読先リンク 第1話
・朗読先リンク 第2話
・朗読先リンク 第3話


朗読者 ばんかおりさん
朗読先リンク 第1話
・朗読先リンク 第2話(公開され次第更新します)
・朗読先リンク 第3話(公開され次第更新します)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?