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文化を纏うという選択

ついに受注生産ラインを発表する日が来ました、、!!
今回は久留米絣を使ったマキシ丈リバーシブル巻きスカートです!!(商品名定まってなくて毎回長い)

「作られなくなった」とならないように

受注生産の方がリスクがなくて簡単にできるのでは?とお思いの方もいるかと思いますが、当ブランドではずっとデッドストックの着物生地やシルクを使うことにこだわってきたため、数に限りのある商品展開をしてきました。
というのも使われなくなった・着られなくなった素材を使うところにブランド名のrenacnatta(レナクナッタ)が由来しているからです。

しかし、伝統工芸などが衰退している今、デッドストックだけに目を向けるのではなく、もっと直接的に伝統産業に貢献していきたいと感じるようになりました。
そういった思いから、将来「作られなくなった」とならないように伝統を継承している織元さんや職人さんとタッグを組んで展開するラインも作っていくことに。ブランド名を改めて見つめ直した時、これも一つのレナクナッタの形だと気づいたのです。

コンセプトは変わらず「文化を纏う」
たくさんの洋服やアイテムが溢れている今の世界、私たちは様々な選択肢を持っています。そんな中で、素材の文化や歴史、作り手の職人さんを感じながら纏えるという選択があるということを多くの人に知ってもらいたいし、楽しんで貰えたら嬉しいです。

久留米絣プロジェクトが始まります

織元さんとの最初のコラボレーションが久留米絣です。来月から久留米絣をたっぷり7m以上も使ったマキシ丈スカートの受注をスタートします。

久留米絣は200年もの歴史を持つ福岡県南部で作られる貴重な綿織物です。詳細は1番下に載せておきますので是非ご一読ください。

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本プロジェクトのパートナーは福岡県八女市に工場を構える下川織物さん。「伝統工芸の技術の継承・革新に挑戦し続けることでモノづくりの楽しさ・素晴らしさを久留米絣で表現する。」を企業理念に掲げる1948年から三代続く久留米絣を作る織元さんです。

そして出来たスカートがこちら。

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今回の販売はブランド初のセミオーダー式となっており、
・丈は85cmか95cm
・久留米絣の柄は2種類
・イタリア生地の柄は3種類
上記から好きな組み合わせでオーダーできます。ウエストサイズは調節可能な巻きスカートなのでフリーサイズで50~80cmをカバーします。東京・名古屋・大阪・福岡で試着受注会を開催しますのでページ下のフライヤーをご確認ください。オンラインでの受注も2/3〜29まで受け付けます。

<お届けまでの流れ>
生地の組み合わせ・丈の長さをセミオーダー(受注会またはオンラインにて)→糸の染色→生地生産→商品生産→お届け(5月末〜6月上旬予定)
受注後に糸の染色から始まり、職人さんが丁寧に織り上げてくださいます。そのため時間はかかりますが、楽しみに待っていただければと思います。
商品の縫製も国内工場です。

そして着画も載せていきます。まだ代表大河内の着画しかないのですが参考にどうぞ。150cmで85cm丈を着ています。(160cm代のモデルさんの着画は2/10ごろ公開になりそうです。)

▼オールグレー

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▼生地のアップ

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▼ゆるニットとスニーカーでカジュアルコーデ

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▼生地のアップ

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▼黒でまとめてブルー全面に

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▼ネイビータートルと高めヒールでレディに

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気づいた方いるかもしれませんが久留米絣を表にした時はスッキリきれいなAライン、イタリアの綿生地を表にした時はギャザーたっぷりボリューミーなスカートになります。(そう、フレアショートのデザインのリバイバル!)

柄だけでなくデザインもリバーシブルならではの二面性をお楽しみください。

久留米絣やわらかく軽やかでとっても着心地がいいです、、!

それでは受注会でお会い出来るのを楽しみにしています!

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久留米絣は、福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている綿織物です。丈夫な綿織物は仕事着に最適で、昔は各家庭で手織りされていました。実用性重視の普段着だけに、無地が一般的だった約200年前。米屋の娘、井上 伝(当時13歳)の偶然の発見により生み出されたのが、優しい風合いの柄を、織物に浮かび上がらせる技法です。「くくり」とよばれる技法であらかじめ染め分けた糸を用いて織ることで、微妙なズレが生じ、独特なかすれ模様となります。これが久留米絣の大きな特徴であり、魅力です。工程は非常に緻密で、柄を生み出すために糸束を縛って染色し、染めた糸束をまた一本一本の糸にほどき、織ることでやっと一枚の織物ができあがります。完成までには30もの工程を経て、完成までに1ヶ月以上かかり、柄によっては3ヶ月以上かかることも。機械の進化によって、作業の負担は昔よりも減ったものの、人の手仕事が不要な工程は一つもありません。経糸と緯糸の柄を合わせるのは非常に難しく、職人の高い技術を要します。
 久留米絣の技法は1957年に国の重要無形文化財に指定され、1976年には経済産業大臣指定伝統工芸品に指定されました。
久留米絣には綿素材ならではの、夏は涼しく、冬は暖かい素材も多くの人に愛される理由の一つです。

読んでくださりありがとうございます。いただいたサポートは全てブランドで使用する生地の買い付け費用として使わせていただきます!