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明治神宮に参拝したら神様から返事をもらった話。

昨日、午前休をいただいていた。ので、どこか行きたい気分だった。

どこか行きたいけど、節約中なのでカフェ廻りはいけない。さて、どこがいいかな。

ぼんやり考えながら、とりあえず準備してしまって、最寄りの大きな駅に向かう。そしたら、「あ、明治神宮いこかな」とふと思いついた。

そういえば、原宿の駅がガラッと変わったみたいでちょっと気になってたし、職場も近いから午後から行きやすいし。

ということで、明治神宮に進路を据えてゆっくり向かう。最近読んでいる面白い本を片手に、晴れてる空を車窓から見ながら、休日っていいなーと思う。

ただ、面白い本を片手に持ち続けているのに、今日はなぜか読む気になれなかった。

というか、最近ずっとそう。本を開く前に、頭に色んな感情がいっぱい浮かんできて、本なんか読めなくなってしまう。

最近の私の悩みは、私の中に、色んな感情をもつ人格がたくさん同時に混在しているということ。

別に多重人格とかではない。

私の人生史上で衝撃的な出会いと別れがあったあの日から、いくつもの感情に支配され続けて振り回される自分がいる。

端的に言えば、人を呪いたい気持ちと、愛していたという気持ちと、呪いたくなんてないという気持ちが、混在している。


「情があって、愛もあったから、過去そうだったように、将来も」と望む自分

「いやいや、何をされたか忘れたのか、生きながら地獄を味わってもらわなきゃ気が済まない」と望む自分

「そんな風にひとを呪ったって仕方がない。穴二つだ。私は私で幸せに生きればいい」とおもう自分


「…でもでも、相手がもし今何も抱えずにヘラヘラ笑ってたらどうする?幸せそうにしてるのを、心からよかったねと思えるのか?」

「きっと相手は、自分がしたことを後悔なんてできない。正当化するしかないんだから。いつか分かってくれるなんて期待は、地獄でしかない。」

「相手に、私が負った傷を理解するなんて絶対できない。それを、許したふりしていいのか?結局苛まれるのは私だけで、相手はもうとっくに解放された気分になってるのでは?」

「許せない。許せない。でも殺さない。あの人の大事なひとたちも含めて、片っ端から呪ってやって、自分の犯した罪を自覚してもらいたい。自覚したあと死にたくなっても死なせない。一生苦しんで欲しい…」


…ハッと、車窓からのぞく空の青さで一瞬我に返る。また感情に飲まれてた。

「いや、こうやって憎んで心を蝕まれるなんて、不幸だ。たかがあんな人のために、私が不幸になることはない…」

そう思って、乗り換えの駅についたので電車を降りて歩き出す。ふと、目の前に懐かしい景色が広がる。

「あ、ここ、あの人と来たな。この季節だったら、もう少し過ごしやすいだろうから、たくさん来れたんだろうな…」


ああ、私ってやつは、さっきまで一生苦しんで欲しいなんて思いながら、この景色を見て懐かしく思ってしまうのか。何なら、本来ならこうだったはずなのに、と惜しいとさえ思ってしまうのか。

もう何が本当の自分か分からない。いや、どれも自分の大事な感情なので、なかったことにしたくはないけど、それでも、こんなに極端な感情をもつ自分に、最近振り回されすぎている。

やっぱり、目的地は明治神宮であってたかもしれない。新しくなった原宿駅に到着した。

大きな鳥居を、ぎこちなくお辞儀をしてから潜り抜ける。

ちょっと暑いような涼しいような気温だったけど、明治神宮の中はやっぱりいつも通り少しひんやりして気持ちいい。

木に囲まれた青い空が綺麗。人はいるけど、虫の音と砂利の音くらいしかしない。穏やか。

それでもなお、沸き続ける色々な感情。早く浄化したい。

本殿につくと、パァッと空間が開けて、空が本当に青くって広くって、のけぞりそうになる。うわぁ、綺麗。今日来てよかった。

お賽銭を用意して、お参りをする。

とにかく、この感情をどうしたらいいのか、と祈った。

幸せであり続けたい。私を大事に思ってくれる人のためにも。

でも、湧き立つ「人を呪いたい」という気持ちを、どう扱ったらいいのか分からない。

分からないんです、どうしたらいいのか。どうしたらいいんですか。呪いたくないけど、呪いたいんです。もう、分からないんです。

なぜか、どう祈ったらいいかも分からなくなって、結構長い時間手を合わせてしまったので、そろそろ切り上げなければ、と「分からないんです」と願ったままお辞儀をして、終えてしまった。

参拝した後に、「あ、だから、新しいいい御縁をくださいって言えばよかったな」と気づいた。しまった、言いそびれた…。

そう思いながら、おみくじを引いてみた。何か、ヒントにならないかな。と

そしたら、思いがけず、神様から返事が来てしまった。

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「多くの人々と並んで進む人生で、たとえ他の人々には遅れを取ることがあっても、決して正しい道を踏み誤らないで欲しいものです。」

な…なんと…。


これを見たときにとっさに思ったのは、「うわぁ!願ったこととめちゃフィットしてる!これアンサーじゃない?返事が来た!」ではない。

「あ…自分でがんばれってこと?笑」である。

ちょっと拍子抜けして、笑ってしまった。

おみくじって、まぁよく分からないのが多い気がするけど、「踏み誤らないで欲しいなぁ…」って何だよ。

神から逆にお願いされちゃったよ。

「あなたは大丈夫。私が浄化しといたよ☆」「いい御縁がくるから、切替えな☆」くらい言ってくれるのかと思ったのになぁ。

なんて、ちょっと罰当たりなことを思いながら、とは言え、願ったことに対してフィットしているので、神様からきっとお返事をもらえたんだろうなぁ…と自分の中ではそう思うことにした。

そう、きっと神様が返事をくれた。でも、自分で何とかしなってことなんだろうな。まぁ確かに、自分で何とかするしかないもんね。きっと私は自力でいけるってことかな。そうか、じゃあそういうことにしておこう。

そんなこんなで、存分に青い空を楽しんで、明治神宮を後にした。

もちろん、付き物が落ちたように…みたいなことはなく、まだ感情は消えないけど、面白かったので、今日のことは覚えておこう。


仕事が終わった後は、前職の方に話を聞いてもらって励ましてもらって。

改めて、大事にしてもらってるなぁ、と思えたから、前に前に、これからもゆっくり進んでいこうとおもう。




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