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実績づくりに寄り添う

実績づくりに寄り添う

指導方法として、実績づくりに寄り添うという方法をやってる人ってあまり見たことないな〜と思ったので、少しまとめてみます。

実績づくりとは、例えば1日1時間しか勉強できない生徒に対して指導者が寄り添うい、気づけば1日2時間勉強している実績を作ってしまうおうということ。

相手ができた!と思えるところまで導いてあげることです。

人ってそもそも1人のときよりも誰かと一緒のときの方が力が出ます。

社会性が突き動かす力とでも言うのでしょうか。
誰かに見られていると確実に力が出ます。

それをやると、生徒は1人のときはできなかったけど、実際できたという実績を手に入れることができます。

そしてどんな形であれ、いったん実績を手に入れると、生徒は自分が案外やれるんだということを自覚できるので、その後は誰も寄り添わなくても自分で1日2時間勉強できるようになります。

私はこういう指導を英単語暗記の指導でよくやります。

まず、生徒はそもそも効率の良い暗記方法を知らないのでそれを教えます。

次に、それをすぐに実践させます。
課題は英単語50個覚えること

生徒には私が教えた方法で暗記をしてもらいます。そして、やり方を間違えていたらその都度修正します。

そして数十分後、生徒が単語50個を覚えたら全てをテストをします。

そして9割以上覚えたら合格です。

生徒によって50個を覚えられる時間は異なります。30分の生徒もいれば50分の生徒もいます。

しかし、ほとんどの生徒は1時間以内でしっかり50個覚え切ります。

そして私は単語テストが終わった後にこう言います。

『〇〇さんは今日の授業で〇〇分あれば単語50個覚えられるということが証明されましたね。』

これによって生徒は自分が50個単語を暗記するためにかかった時間を知ることができ、しかも今それが実際にできたという確かな実績を自覚できます。

この授業を1度やった後のウィークリー単語テストは、どの生徒もしっかり単語を覚えてくるようになります。

そして、自分で暗記を繰り返すうちにだんだん覚える時間が短くなり、こなせる単語の量も多くなってきます。

他にも、単語帳の2周目で1時間で200個復習するみたいなことも授業内でやったことがあります。

他にもVintage(文法問題集)1日50問とか、Vision Quest(文法書)に章末1日2章分とかもやれるんじゃないかな〜と思ってます。

ともかく暗記系やノウハウ指導ではこの方法はかなり有効だと思います。

なので、私はこの「実績をつくる」というやり方は他の分野の指導にも転用できると思っています。

私は、この実績づくりに寄り添う指導は結構好きだし、温かい感じがするので、今後もこの指導方法を検証して【実績】を作っていくつもりです。

私は、自分の行動に最も自信を持たせるのは、過去に成し遂げたことがあるという実績だと思っています。

それを、指導側が寄り添って一緒に作ってあげることで教えられる側はよりいっそう自信を持てるようになるのではないでしょうか。