かずはくん誕生日おめでとう!
☆ぴちゃんとまえくん197話目☆
ぴ『かずはくん誕生日おめでとー!!』
ま『ハッピーバースデー!!』
ぴ『もう〜、急に卒業しちゃうから、ぴちゃんびっくりしちゃったよ〜』
ま『まぁー、俺も一昨年に体調崩してから、薬で騙し騙し仕事してたけど、結局今この状況やからな。やっぱ、体のことを1番に考えて行動するのが正解よ』
ぴ『「体がシフォン」とか昔から言いますもんね』
ま『「体が資本」ね、シフォンだと柔らかくなっちゃってるから。ところで、ぴちゃんの資本、薄汚いんですけど大丈夫ですかね?』
ぴ『まえくんが高級洗剤と高級柔軟剤を使ってくれてたら、こんな黒ずむことにはなってないと思うんですけど!』
ま『高級柔軟剤か、そりゃあ体もシフォンになりそうや』
ぴ『やかましわ! もぅ〜、ほんまうるさいやっちゃで』
ま『まぁまぁ。もう長い付き合いですから大目に見てよ』
ぴ『長い付き合いといえばさ、かずはくんとも知り合って結構経ったんじゃないの?』
ま『2020年の秋くらいに俺らがモモランド行き出したから、たぶん3年くらいになるんじゃない?』
ぴ『ちょうど、かずはくんもお店に入ったくらいだったもんね』
ま『そうだよね。それこそ俺らコンカフェには慣れてたけど、「男装キャストさん」に慣れてなかったから、普通に最初「かずはちゃん」って呼んでたもん』
ぴ『あとで気付いたんだよね、「あれ? これ『かずはくん』で呼ばなアカンのじゃね?」って』
ま『いやぁ〜、苦労したね。好きなタイプの子を「くん」付けで呼ぶの、すごい頭が混乱してさw』
ぴ『かずはくんの、どーゆーとこがタイプなん?』
ま『ビジュがめっちゃめちゃ好きなんやけど。まぁ〜、かずはくんのことを知ってからは、違うところにハマったね。「よく考える子」でしたから。しかも珍しい、ちゃんと文章にするお気持ち表明タイプ』
ぴ『昨今なかなか出来ないよ。下手したら揚げ足取りみたいな面倒くさい人もいるだろうし』
ま『アレはね〜すごいよ。良いところよ。ちゃんとね、「こーゆーことがあります(ました)」「僕はこう考えてます」「お店をより良くしていきたいのでよろしくお願いします」って。3段オチで説くという配慮ね』
ぴ『まっ、特に男には「順序立てて説明した方が納得してもらいやすい」って昔から言うもんね』
ま『なんか、業界特有の文章みたいなんあるじゃん。何が起こっても当たり障りないテンプレ文章でやり過ごすアレ。あーゆーの俺個人的に好きじゃなくてさ。ちゃんとお気持ち表明してほしいんだよね、全然気持ち伝わってこないから。そーゆー点では、かずはくんマジで才能あったからね』
ぴ『もちろんね、テンプレで統一した方が二次被害とか生まないためにも重要なんだけど』
ま『かずはくんの「それじゃあ僕の気が収まらない」っていう気迫とか熱量が、ちゃんと誠実に伝わってきたもんね。ほんと、俺かずはくんの文章好きだわぁ』
ぴ『そ、誠実なの。ちゃんと大人としての配慮や常識を持った上で、環境と真摯に向き合って、自分の意見を主張してるから。アレはさ、頭の中で一度冷静に整理してるから、文章に構成出来てると思うの。だから、すごい時間かけて書いてただろうし、みんなの立場を考えて発言してたと思う』
ま『俺はどんだけかわいくても、大事なタイミングなのに物事を考える行為をしない人ってのがダメだからさ』
ぴ『あー、まえくんそれよく言うよね』
ま『その出した結論がどうであれ、いや結論も出さなくても正直いいわ、その考えるって行為だけで相当疲れるのよ。しかも、出した結論を言おうもんなら、自分の気持ちとの折り合いもつけなきゃいけないし、他人に気ぃつかわなあかんし。ほんとね、メリットなんて微々たるもんよ』
ぴ『それでも言うのがすごいと』
ま『すごいね。オタクはさ、そりゃいいよ、自分の好き勝手言ったところで大した責任なんてないんだから。言いたい放題みたいなのもいるやん。どうせ出禁で済むんでしょ、みたいな。でも、キャストはちゃうんよ、そうそう言えんのよ。雇用されてるわけだし、同僚がいるわけだし、お店の評判に関わるし。発言の重みが違うんよ、なかなか出来ない、だからすごい』
ぴ『まえくんのしょうもない話も、かずはくんはいつも真剣に聞いてからしっかり答えてくれてたもんね』
ま『まぁー、だからこそ、そのかずはくんが何も言えずに卒業しちゃったってのが、俺もやっぱり苦しくてねぇ。体調不良は俺も経験済みだから、気持ちめっちゃ分かる。もしかしたら葛藤とか疲弊してるかもしんない。でもさ、とにかく今は本当に何も考えずゆっくり休んでほしい。言う能力のある子が言えない状況って、絶対に今までの自分よりも弱っちゃってるはずだから、マジで回復することだけに専念してほしいよ』
ぴ『卒業発表した時のお店のブログに、しっかりかずはくんの気持ちは載ってるから。ぴちゃんたちには、十分伝わってるよ』
ま『そう、かずはくんも俺もさ、幸いお互い夢があるんだから。それを叶えられるよう、自分を信じて生きていけばいいんじゃないかな』
ぴ『ぴちゃんも応援してます!』
ま『かずはくん約3年間ありがとね。頻繁に行くオタクじゃなくて申し訳なかったけど、かずはくんのおかげでとっても楽しかったよ!』
ぴ『まえくんのしょうもない話を聞く係は、ぴちゃんが継ぐので安心してね』
ま『じゃあ、最後にもう一度』
ぴ&ま『かずはくん誕生日おめでとう!!』
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