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誰もが夢を叶えられるのか

ぴ『今年は関ケ原あるんだね』

ま『関ケ原歌姫合戦。アイドルオタクの歴も短いから、アイドルフェス自体をあまり行った経験がないのだけど。この関ケ原だけは、家から車で行ける距離ってことで、毎年楽しみにしてたね』

ぴ『今年はいつもと会場を別にしたり、開催日を増やしたり、色々と難しいことが多くなる中での開催だもんね』

ま『まず、この関ケ原を行うってだけでも、主催さんには敬意を払わなあかんよ。あーだこーだ言うことは簡単やし、それが主催の仕事やろと言われればそうなんやけど。まず「今年は会場変えてでも開催するんや。きっとここまでの発表をするのにも大変な過程があったはずやろう」って、容易に想像できるでしょ。それを踏まえたら、なんかそれぞれ思うことはあっても、「なるほどね」くらいの気持ちで済ました方が、人としてスマートやと思うで』

ぴ『いやでもさ、推しの晴れ舞台を中途半端にはされたくないって気持ちもあると思うで。特にこの情勢で、いつどこのグループが苦しくなるか分からないもん』

ま『そうやな、確かに「ここが解散すんのかよ」ってのが、この1年で加速してしまったもんな』

ぴ『演者さんとしても、悔いなくステージパフォーマンスはしたいはずだし。それを思ったら、「自分たちの推しがしっかりと輝ける環境なのか」「自分たちが推しに最高の舞台を楽しんでもらえる環境なのか」ってのは、どうしても気になるところやと思うで』

ま『俺も、演者さんが存分に楽しんでもらうことと、オタク側が沸くのに最高の環境があることって、かなり相関関係にはあるとは思ってるよ。特に今回、オタク側には例年と比較しても多く規制が課されるもんで、「開催するにあたって、どうだったら俺たちも自然と楽しめるのか」ってのは気になる点やからな』

ぴ『参加者全員が安全に楽しめるってのが、どれだけ難しいか、どれだけ今までの環境が良かったか、ってのを再認識させられたね』

ま『まぁ、そんな中よ。ちょっとどの順番で発表されたか全然覚えてなくてゴメンやけど、会場・出演者・日程・チケット情報なんかが出揃ってきてさ。俺は、今年は無いと思ってたのよ』

ぴ『関ケ原の予戦会』

ま『そう。毎年は予戦期間があって、その期間での獲得俵数(関ケ原では票を俵と表現します)の多いグループが出場決定。さらにその中でも獲得俵数が上位のグループは、メインステージで歌う権利をかけて、決勝戦を行う。って、流れやったからな』

ぴ『今年は、その予戦期間の対バン自体をスムーズに行えなくなる情勢だったからね。感染リスクも無いとは言えないから、何回も数多くのグループさんを集めるわけにもいかないしね』

ま『だから、予戦会のアナウンスがあって、何で行うのかシステムが分かって、予戦会直前に勝ち上がり方法が分かって。予戦会に参加することになってたグループさんたちは、気が気じゃなかっただろうね』

ぴ『まさか、ライブ配信一発勝負とはね』

ま『それも正式な結果は6日の昼12時半に発表されるから。まだ確定してない分、どうなるか。また、その後に、メインステージをかけた配信勝負もあるのかどうか。この辺も気がかりではあるね』

ぴ『いずれにせよ、アイドルさんもオタクさんも、とりあえずはお疲れ様でした、だね』

ま『今回、自分がちょこちょことは観に行ってるグループが参加してて』

ぴ『「#あんのわーるど」ね』

ま『そう、略称だと「あのわど」だね。あのわどが予戦に出たのよ』

ぴ『どうだったんだろうね』

ま『配信中の感じだと良さげではあったけど。でも、結果はほんと公式発表待ちだから。最後の最後まで何があるか分からないよ。とはいえ、もう待つことしか出来ないから、ドーンと構えるくらいの気持ちでいいと思うけどね』

ぴ『あの時は、あめちゃんもてとちゃんも、チェキスタッフしてでも君キュンに帯同したもんね』

ま『2019年の関ケ原な。あの時は、君キュンが予戦会を1位で突破出来て、メインステージに2Days立つことが出来たんやもんな』

ぴ『あの時の2人のメインステージを後方から見る横顔は忘れられないね』

ま『違うアイドルさんのステージやけど、やっぱり「自分たちがあのステージに立つには何をしたらいいんだろう」って、相当悩んだと思うよ』

ぴ『グループも出来たばかりで、オリジナル曲も無い、メンバーも2人しかいない、人気も知名度も無い、実力も伸びていかない。ほんと、ゼロからのスタートだったもんね』

ま『てとは卒業してしまったが、残ったあめにとって今回の予戦会出場は、あの夏から抱いてきた夢を叶えるチャンスだったからな』

ぴ『他のメンバーだって、個人個人思うことはあるはずだしね。誰だってそうだよ、チャンスがあるなら掴みたいよ。家族・友達・ファン・そして自分自身のために、絶対に夢は叶えたいんだよ』

ま『フェスを勝ち抜くことで知ってもらうきっかけになるし。フェスに出ることでさらに今度は実際に観てもらうきっかけになるし。そこで「このグループ良いじゃん」「あの子パフォーマンス良いじゃん」って、絶対にプラスの連鎖は生まれるんだよ』

ぴ『あのわどが大きくなるための、貴重な一歩となるはずだよね』

ま『実際、「君キュン」「蜜兎」「あのわど」の同事務所グループの中なら、楽曲や振り的にも初見でも沸けるって点においては、頭ひとつ抜けてると思うし。野外・フェス向きのグループであることは間違い無いでしょ。まぁ、大量の初見を沸かせる実力が備わっているかどうかは置いとくけど』

ぴ『構成力なんかも試されるよね。自分たちのやりたいことを貫くのか、会場を沸かせることに重きを置くのか』

ま『モーニング娘。がロッキンに出た時のメンバーインタビューの記事や番組なんかを見ても、すげぇってなるもんな。この子らの実力を持ってしても、ただ今までと同じようにやれば結果は出せる、なんて甘い考えを寸分も持ってないんやって。これが、プロ意識ってやつなんやろうな』

ぴ『たぶん誰だって新たな一歩を挑戦する時って、考えるのは考えるでしょ。でも、どれだけのことを予想して、どれだけの準備をして、どれだけの力を当日発揮できるのか。ってのは、経験を積んだ分しか考えられないと思うんだよね』

ま『あの時がこうだったから、今回はこうした方が良いんじゃないかって判断基準を、自分たちが持ってるかどうかだね』

ぴ『まぁでもその辺は、本人たちの味も考慮しないといけないし。じゃなきゃ、出ること自体の意味が薄まっちゃう恐れがあるからね』

ま『今回の、あのわどの配信を観ててもさ。良いなぁって思うとこも、もったいないなぁって思うとこも、やっぱ出てくるわけじゃん』

ぴ『完璧ってのは無いからね』

ま『だから、今回の予戦自体を良い経験にして。もし、本戦出場が叶った暁には、会場をあっと言わせるパフォーマンスをして欲しいな』

ぴ『誰もが夢を叶えられるのかって言ったら、そうじゃないのがこの世界じゃん。アレしたい、コレしたい、やりたいことなんて挙げ出したらキリがないと思うの。だからこそ、「私はこの夢だけは叶えるんだ!」って強い信念を持って活動すれば、いつか良い評価をされる時が来て、その夢を叶えるきっかけになるはず』

ま『目がさ、違うよね。同じステージでパフォーマンスしてても、信念に燃えてるやつは目が違うよ。「負けねぇ!」って目をしてる。そーゆーの見ると、こっちもゾクゾクしてくるじゃんね。コイツら面白えって、本能で感じる時があるよね』

ぴ『もちろん、楽曲がかわいい感じだったら、そればかりでは無いけど。でも、MCなんか特に、やる気の差が如実に表れるもんね』

ま『グループ全体に活気があるのと無いのとでは、それこそ会場を巻き込むパワーに直結してくるからな』

ぴ『楽しみだね、明日の発表』

ま『結果がどうであれ、夢を追い続けてほしい。貪欲に、執念深く。最高の舞台を完成させて欲しいね』

#3分間の暇つぶし   #ぴちゃんとおはなし  

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