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【対談】毎月美容室に行くように、メンタルヘルスケアをしよう。(後編)

皆さんこんにちは。
秋らしい季節で、嬉しいですね。

先日UPした対談記事「毎月美容室に行くように、メンタルヘルスケアをしよう(前編)」いかがでしたか?
後編では、「私たちAIDAMAが思う未来のメンタルヘルスケアについて」引き続きNatsukiとKimiyoに語ってもらいました!

(前編がまだの方は、是非こちらから↓ご覧ください✨)


日本の深刻な問題。この社会的背景についてはどう思ってる?

Natsuki:自殺率はとっても深刻だと思ってる。日本は世界的に見てもとても恵まれている環境なのに、なんで自ら命を絶つ人が絶えないんだろう…とよく疑問に思いますね。
今のままだと持続可能な経済もライフスタイルも日本ではできないんじゃ?という疑問を持たれてもおかしくないので、変えていかなきゃっていう意識が強いですね。

Kimiyo:たしかにね。命を絶つまでにヘルプを出せる場所が少ないのかなと思っていて、前半でも話したように、誰にヘルプを出せばいいのか分からなかったり、受診のハードルが高かったりするよね。私自身話聞いてほしいと思ったときに、なかなか一歩が出なかったから。
心理学勉強してます!って言ったときの日本人の反応も、「え、大丈夫?」っていう感じが多かったな。ココロを病んだ人の話聞くのってしんどくない?って声があったり、どうしてもまだまだマイナスなイメージが強いよね。

Natsuki:本当にそうだよね〜。「心の落ち込みは自分でどうにかするものでしょ!」とか、「気分次第で乗り越えられるでしょ!」という考え方が、今でもとても強いよね。。

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反対に、海外はどうだった?

Kimiyo:私がオーストラリアに来てみて一番感じたのは、NLP(神経言語プラグラミング)の認知度の差かな。日本では、NLP勉強してるんです、と言っても「何それ?」って知らない人がとても多かったけど、オーストラリアでは知っている人がたくさんいて、いろんな人が応援してくれたのが驚きだった!
あとはコロナの時も、政府から無料カウンセリングの案内が届いたりして、国をあげてメンタルケアに力を入れていて、あらゆるシーンで日本との差をすごく感じたよ!

Natsuki: 意識や感度が全然違うよね。
私たちがBeing Homeをローンチした10月10日の国際メンタルヘルスデーも、海外の著名人やインフルエンサーたちは、メンタルヘルスの大切さをInstagram上でアップして盛り上げていたよ。
だけど残念なことに、日本人でメンタルヘルスについて話している人はほとんど見つけられなかったな。情報がこれだけオープンに見られる時代でも、まだまだ公にココロの話をするのはタブー視されてるんだなー、と改めて気付かされた!

Kimiyo:そういえば去年のメンタルヘルスデーに、オーストラリアで活躍している日本人セラピストのディスカッションに参加したんだよね。
『心理学の視点から気候変動について考える』っていうテーマだったんだけど、環境問題を軸にしてそれを不安に感じる子供たちの心理的状況とかをディスカッションするっていう内容で、とても面白かったよ!

心理学っていうと心についてひたすら考える、みたいに思いがちだけど、一見全く関係なさそうなテーマやトピックから来る心理的状況について話し合うっていう点で、とても新鮮だったな!

Natsuki:
へー!めっちゃ面白そう!海外のカルチャーはそこまでいってるってことだよね。

Kimiyo:そうなの!全然シリアスな雰囲気ではなくって、すごくラフな感じで皆話していて、とても良かったよ。
メンタルの不調ってそれ単体で起こるわけではなくって、何か問題があって引き起こされるものじゃん?だから、一見関係なさそうなトピックからでも、起こりうる心理的状況を想像して話し合うことで、よりメンタルヘルスについて身近に考えられるようになるんじゃないかな。

あとは、些細なことでもとにかく“話す”ってことをとても大切にしているカルチャーはあるね。
この活動自体、オーストラリアの日本人コミュニティの中でやっていることだから、きっと日本国内でもできると思ってるよ!

Natsuki:そうだよね。自殺率にも代表されるように、日本におけるメンタルヘルスの意識が低いのは事実だから、そこは海外の良いところを取り入れていきたいよね。ただ、1から10まで海外の真似をするのが良いとは全く思わなくて、せっかく日本に生まれたんだから日本の良いところも残しつつ、新しい形を創っていけるとさらに良いよね。

Kimiyo:日本人は繊細で真面目で集団行動が得意だから、だからこそ自分一人だけがしんどくなると、「私っておかしいのかも・・・?」と思ってしまいがちだよね。心の中って比べることできないから。
そういう奥ゆかしいところは日本人の良さでもあるけど、人生100年時代と言われてる今、もっと“個”にフォーカスして自分がどうしたいかの軸を持つことも、今後大切になってくるだろうなと思ってる。

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メンタルヘルスカルチャーについての今後の展望は?

Natsuki:あ、こんな質問があったのか!(笑) もう結構話しちゃったね(笑)
VUCA時代って呼ばれる今の時代、“変化”ってつきものだと思うんだよね。変化するってすごくストレスのかかることではあるんだけど、その時に自分に合ったストレスの緩和方法や対処方法を知ってるか知らないかで、意思決定やその先の結果も変わってくるんだなと、私自身実感してるところ。

しかもその方法って、何か特別なスキルを持った人だけが出来ることではなくって、誰でも習得することができるスキルだから、鍛えて損はないなって思うよ。持続可能にイキイキと働くためにね!
そしてできれば90s Being Homeが、メンタルヘルスについて考える一つのきっかけになればいいなと思ってるよ。
  
Kimiyo:カラダって、鍛えれば鍛えるほど動きやすくなったり疲れにくくなったりするけど、ココロも全く同じで、扱い方を自分で分かれば疲れにくくできるものなんだ。変化していかなきゃいけない時代だけど、“自分は変化することが苦手なんだな”っていうことを自覚するだけでも、人って変われたりするしね。
ココロが疲れない人って一人もいなくて、、、つまりメンタルケアが必要ない人って一人もいないって私は思ってるから、自分自身のココロと向き合うことが良しとされるような、ポジティブな価値観やカルチャーを広げていきたいなと思ってるよ!


Fin.

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