キャリアとは、人生とは、

先日、恩師、法政大学の長岡先生のゼミで
私のキャリアについてお話させていただく機会を頂き、
90分、対談形式で私のこれまでの仕事人生の
ダイジェスト版を紹介してきました。
 
就活負け組の私の話を聞いて
「まぁ、こいつも何とかなってるようだから、
自分だっていずれ何とかなるよな…(根拠のない自信)」
と思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはないです。

今回、私がお招きいただいたのは、
一度普通にサラリーマンを経験していながら
改めて大学に戻って学びなおして
しかも在学中に社団法人を立ち上げ
一見、これまでと関係なさそうに見えるキャリアを歩んでいる
「学びなおし」の部分に注目していただいたのだそうです。

20代そこそこの、就職活動がうまくいかなかった私は、
正直、荒れ狂っていて、
完全にダサいやつだったわけなので、
今、胸を張ってキャリアについて学生の皆さんに語るなんて
おこがましいのですが…。

あえて言うなら、
成功している人のかっこいいキャリアの話を聞いて
ワクワクするのもいいけど、

たまには、失敗続きだけど、色々と挑戦してれば
いつかは何とかなるんじゃないか~?
と思える行き当たりばったりなキャリアの話で
息抜きするのも、いいじゃないかと。

そんな90分になったのではないかと思います(笑)

学生さんから頂いた質問の中に
『変化をすることに対して前向きになれるのはどうしてですか?』
というものがありました。

個人的には、安定した環境に身を置くメリットよりも、
変化をしないことの方がリスクであるという感覚を持っているのですが、
さすがに大好きな仲間に恵まれた大企業の職を失って、
5年間も大学に行き、
受かるかも分からないような国家資格を取りに行くリスクについて、
当時どう考えていたのかについても話してきました。

結果的には、
その時その時、自分のできる限り精一杯頑張る、
望んだ成果がついてこなかったら一瞬落ち込んで次に行く、
ということしかないのですが。

あえて言うなら、いつ何時、
どんなダサい自分でも受け入れてくれる仲間や家族という
代えがたいセーフティーネットが存在していることが、
チャレンジの原動力になっていると思います。

私が就活で落ち込んでいた時代から20年がたった今でも、
大学生の皆さんにとって「THE 就職活動」というのが
自分の人生を大きく決定づけると思わせてしまうような
がんじがらめのものであるということに、
驚きを隠せません。

就活によって人生のレールを敷かれてしまう感、
勝ち負けが決まってしまうような幻想。

コロナ禍で、
多くの制限を感じながら学生生活を送っている今の若者たちだからこそ、
いろんなキャリアの在り方、人生の在り方を模索してほしいと、
老婆心ながらに思うのですが、
こんな時代だからこそ安定を求めたくなる気持ちもよくわかります。

私のような、
行ったり来たりで寄り道しかしていないように見えるキャリアでも、
大学を卒業して20年後、何とかやってるよ!
ということを語ることで、
この時代の学生さん達に少しでもエールを送れたらいいなと思います。

頑張れ大学生!頑張れ若者!

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