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学生の研究のジレンマ

研究は本来「社会にある未知の問題を解くため」に行います。
著名な先生方の研究は本当に素晴らしく社会的な意義があります。

しかし、学生の研究は少し勝手が違うなと感じています。

学生の研究には提案技術の難しさや新規性を求められる場合があります。
研究発表後の質疑応答でも、「何が難しいのか」「提案のどこが新しいのか」を問われます。
そして、提案技術に新規性や難しい技術がないと大学を卒業できないため、提案に新しいアイデアを加える必要があります。

上記の理由から、研究の目的が「問題を解くこと」から「難しく新しい技術を使って問題を解くこと」に変わってしまいます。
この「難しく新しい」という文言が目的に入ってくることは非常に面倒になります。
例えば、Aという未知の問題を解きたいと考えたとします。
それに対して、Aに似たBという問題がありBの解決に使われた方法をAに適応することで問題を解決できるようになりました。
Bの解決法を使ってAの問題を解決できたとすると、それで論文にすることはできると思います。
しかし、卒業発表においては新規性がないと問題視されます。

そのため、学生は提案に新規性を生み出す必要があります。
新規性の生み出し方は簡単で条件を厳しくすることです。
先程のAという問題を「Cの時のDという状態を想定したAの問題」と置き換えることでBの解決法だけでは完全に解決できない場合が生まれます。
その条件を厳しくした問題に対し、新規性ある提案を行います。

これによって「難しく新しい技術を使って問題を解く」を行うことができます。
しかし、上記の条件を厳しくするということが別の問題を生みます。
それは条件が厳しいため、一般社会で活用できるような例は少ないことです。
学生の研究はこのように世間では使いにくい技術であることが多いのです。

そんな中で自分は研究のモチベーションをどうやって保っているのかというと、自分は研究の目的を「社会に出た時のために、専門分野の知識・技術を身に付けること」に変えている。
社会人になった際に、幾つのも問題を解決するために専門手法を身につけているというのが一番のモチベーションとなっている。

全ての学生がこのような状況という訳ではないが、そういう人が一定数いるのは事実です。
社会人になった際には、「問題を解決する」ということを第一に仕事したいと思います。

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