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【新幹線の指定席を手放す勇気】

いつも自由席を選ぶのには理由があります。

出張で東京に来ていました。帰りの新幹線は自由席の窓際でこの文章を書いています。

新幹線を普段あまり利用しない人のために注釈すると、新幹線の座席には指定席と自由席があります。どっちを購入してもいいんです。

指定席のチケットには、乗る便の時間と、さらに座席の番号が入っています。要は席を予約して、乗車券と共に、そこに座る権利も一緒に買うみたいな。だから自由席より少し割高になります。

対して自由席は、その日のうちであれば何時発の新幹線に乗ってもいいです。そして自由席の号車の中ならどの席に座ってもいいという。

その代わり、座席がある保障がないので、連休中など乗客の多い時は座れず立つ羽目になることも。

山陽新幹線「のぞみ」の1号車、窓枠の中に巻き物みたいな長い景色に、曇り空が続きます。

今日は素敵なふたりのnoterさんに会うことができました。見た目お人形さんみたいな女の子と、年上みたいなクレバーな男の子(ただゴリゴリに年下だった)。

ふたりとのnoteトークは明日書きます。

幸せだったランチを思い返すには、この移動時間はちょうどいい。

それにしてもこの新幹線は一体何時に広島に着くんだろう?

自由席のチケットには出発駅と到着駅しか載っていません。自由って不透明です。自由って手持ち無沙汰。でも居心地がいい。今はずっと揺られてたい。

私はこれまでの人生でも、指定席ばかり求めていたのかもしれません。どこに寄り道しても戻れるように、安全な場所を確保して。不透明な足元を避けていたような気もします。

臆病なんです。戻る席がないと立ち上がりもできなかったよ。「誰かに取られるかもしれない」と見回したりして。

でももうこれからは大丈夫。迷ってもなんとかなるって思えました。指定席に執着なんてしなくても、目的地に辿り着くことができるって分かったから。

それに今日のわたしはとても嬉しそうだった。嬉しかったから。久しぶりに見たんだよ、嬉しそうなわたしを。

新宿駅は雨、わたしは傘がなくて。それでも嬉しそうに、跳ねる雨粒みたいに歩いてた。

どうしてかは分かっている。好きなことを好きと言える空間だったから。わたしの好きなものを知っている人が目の前にいたから。

おもちゃ箱の中に入った、子供みたいなわたしでした。

もしかしたら自由席を選ぶってそういうことなのかもしれません。たった一つの席に固執しなくてもいいよって、自分を解放することなのかもしれないです。それにはもちろん「自分の席を自分で確保する」という責任も伴うけれど。

責任を果たせず落ち込んでも文章書く材料になるし、迷って不安になったら一回降りて次の新幹線を待てばいいんだ。そう思えました。

荷物背負って並ぼう。自由席の1号車へ。

2019.06.07    ちゃこ

今日の1曲/ラブリーサマーちゃん「あなたは煙草 私はシャボン」

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銀行員がnote描いてたらライターになりました。読みやすさがモットーの微炭酸エッセイ。恋愛の物語が好き。小説も書きます。一般人に聞くインタビュー【そのへんの一般人】連載してます。あなたの朝の日課になりたい。あなたの夜を食べちゃいたい。

コメント22件

翠乃さん
余韻を楽しむのにとてもいい時間でした!
おふたりのnoterさんは文章どおりの素敵な方でした。きっと翠乃さんもそうなんだろうなあ…!
あずきさん
新幹線の中で叫んで、手を振って、あずきさんの元まで届けばいいなと思います!
あずきさんも、新幹線を見て私がいないかと思い出してくださいね
だいすーけさん
私も雨上がりのような思いで書きました。
この晴れやかなすがすがしい思いがずっと続きますように
Chihiro24さん
嬉しいです!そう言っていただけて!
Chihiro24さんに私もお逢いしたいですよ。
note酒場また開催されますように!
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