【小説】醜いあひるの子 匠馬編
~茂みの中の欲望⑦~
年明け陵から『ボディーガードにひまわりを正式に付ける』と報告があり、匠馬はしたりと笑った。
智風と仲良くなり、一緒に帰宅させ近所まで送らせれば、ひまわりの事だ。
智風がアパートの戸を閉めるまで確認をするだろう。
あれから、明美から連絡は無い。
本当に手首を切っていた様で、お蔭で落ち着いた日々が過ごせている。が、ストーカーは警察から警告を受けても行為を止める人は8パーセントくらいしかいないらしいので、念には念を。
心強い監視が居れば、安心して父の