【創作大賞2024 恋愛小説部門応募作品】夫に嫌われてると分かりまして。#8
8:夫に嫌われてると分かりまして。
ーーー1時間後。
私は、ラッピングしたチョコレートの箱を持って佐和田くんが勤める会社の近くまで来ていた。
「えっと、確か…この辺…」
しかし、ちゃんと会社の場所を把握出来ていない私は、ちょっとした迷子になっていて辺りをキョロキョロと見渡している。
以前、面接の時に来た事があるのに、完全に、完璧に、忘れてる!
「どうしてなの~!スマホのナビを見てるのに、迷子とか!おこちゃまか!私はおこちゃまかぁぁ!佐和田くんが受ける会社に一緒に行きた