マガジンのカバー画像

醜いあひるの子

30
瓶底メガネで地味な女の子、屋嘉比智風。苛められていた過去がある為、人と上手く付き合えなかった。しかし、高校2年生になりクラス長を無理やり押し付けられた上、クラスメイトの鮎川匠馬に…
運営しているクリエイター

#残酷な表現あり

【小説】醜いあひるの子 #0話

何時も猫背にして自分を小さく見せようと努力し、教室という空間で息を潜めて椅子に座り、一日…

仙堂りえい
3か月前
2

【小説】醜いあひるの子 1話

放課後の職員室は以外と賑やかで、若干、居心地が悪い。 横を通り過ぎる生徒や教師が自分を笑…

仙堂りえい
3か月前
4

【小説】醜いあひるの子 2話

ーーー18時20分。 鮎川家の前に到着。 家は周りと同じくらいの大きさなのだが、手入れさ…

仙堂りえい
3か月前
2

【小説】醜いあひるの子 3話

※智風が受けた虐め(残酷的表現)の話が出てきます。 それから3日間、『同情』と考えが纏ま…

仙堂りえい
3か月前
4

【小説】醜いあひるの子 5話

次の日。 1限目の授業は担任。 皆が席に着いたと同時、教室のドアが開き、クラスの女子の黄色…

仙堂りえい
3か月前
3

【小説】醜いあひるの子 6話🔞

6・7・8話はエロの回となってます。 目の前に鮎川の顔。 鮎川の切れ長の目が智風の瞳を捉…

仙堂りえい
5か月前
5

【小説】醜いあひるの子 7話🔞

何が起こったのか。 頭が真っ白になり、そして、躰が一瞬だけふわりと浮いたような感覚に脳がついていかない。 保健体育の授業で性教育は習ったが、こんな事は書いていなかった。 「イッちゃった、ね。ちー」 嬉しそうに鮎川は微笑み目尻にキスを落とす。 「イく…?」 「うん。ちょっと疲れるけど気持ち良くない?心地よい疲労感っていうか」 「…う?…うん。…そう、かも…」 「ちゃんとイけないと体に良くないし、辛いんだよ」 「そうなの?」 「うん。だからちゃんとイけた事はいい事

【小説】醜いあひるの子 9話

12月25日。本日はクリスマス。 サンタのコスプレをした店員や、お洒落して男性の腕にしが…

仙堂りえい
5か月前
4

【小説】醜いあひるの子 10話🔞

“社会科見学”と言う言葉に完全に釣られ、結局、匠馬の思い通りにラブホテルに行く事になって…

仙堂りえい
5か月前
5

【小説】醜いあひるの子 11話🔞

自分が何をしたと言うのか。 謝れば反対に怒られ、不機嫌になられ、服を剥ぎ取られて、あんな…

仙堂りえい
5か月前
4

【小説】醜いあひるの子 12話

「出来ましたー!鶏のたたきに鶏皮の味噌煮。厚揚げのキノコあんかけと貧血予防にひじきと豆の…

仙堂りえい
4か月前
6

【小説】醜いあひるの子 13話🔞

 1月3日。 朝食を摂ると先日、匠馬のお婆さんに貸して頂いた青地の拗梅柄の着物を着させて…

仙堂りえい
4か月前
4

【小説】醜いあひるの子 14話

『じゃあ、学校でね』 匠馬は額にキスを残すとアパートを出た。 彼が出て行くのを見送ると、…

仙堂りえい
4か月前
4

【小説】醜いあひるの子 15話

「知ってた?貞子が波瀬辺さんに友達になろうって言われたの、あれって担任にお願いされたんだって」 「来週からグループ勉、始まるから?」 「そ。何処にも入れて貰えないから担任が波瀬辺さんに頼んだって。“声掛けてやってくれ”って」 「ガキじゃあるまいし。あんな奴、放っておけばいいのに」 「波瀬辺さんて除け者を放っておけないタイプっぽいじゃん?」 「ま、先生も上手い事、押し付けたわよね。私なら断る。絶対!」 「アタシもやだ~!勘弁!!」 「あ、鮎川君も大河原君も彼女の幼