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【障がい者の子どもがいるお母さんへ】失敗しない放課後等デイサービスなどの選び方 (完全版 メール相談なし)

【誰でもわかる】失敗しない障がい福祉サービスの選び方 
~障がいをもつ子どもが、生涯、幸せに生きていくために今できること~

児童発達支援、就労継続支援B型事業所からグループホームまで社会福祉サービスの裏事情も含めてすべてを語ります。

はじめに

1 理想の風景
障がいのある子どもが成長。
親元のあなたを離れて生活しています。

グループホームから笑顔で
「行ってきまーす」
と大きな声。

世話人さんに元気なあいさつをして、仕事に出発しました。

思い描いただけで、心豊かになる光景ですね。

でも残念なことに、今…
高齢化した両親といっしょに住むいい歳になった子ども。
「この子より先に死ねない」
家庭からは悲壮感が。
親亡き後の子どもの行き先も決まっておらず、日々、目先のことでせいいっぱい。

よくある2つの光景ですね。


2 道を決める選択
障がいのある子どもの道は2つあります。

親元を離れ自立した生活を送る子ども。
年金とお給料(工賃)で経済的な心配をすることなく安定した生活を継続。
年末年始にいっしょにすごす家族団らん。
夏の家族旅行など思い出作りも忘れません。
幸せな人生を着実に歩んでいます。

その一方、こんなご家族もいます。
役所の担当者にすすめられて何となく選択した支援級への入学。
近所にある放課後等デイサービスを利用。
学校卒業後は高校の実習先である就労継続支援B型事業所に通所を開始。
ところがトラブルを起こしてすぐ退所。
家を離れての自立どころか社会の中での居場所も確保できません。

いかがでしたか。

何気ない選択が子どもの将来に大きな違いを生みます。
学校選び、福祉事業所選びが子どもの将来を決めます。
学校選び、福祉事業所選びを失敗すると、あなたの子どもの人生が台無しになってしまう。

学校選び、福祉事業所選びは運ではありません。
適切な選択のためにはちょっとした知識があればいい。
選択のための知識、基準を持つことが将来の自立生活への大きなカギになります。


3 障がい者のいる家族
自分の妹は重度の障がい者でした。
精神障がい者保健福祉手帳の1級。

母 「お兄ちゃん、この子(自分の妹)の将来どうなるのかな」
自分 「…」
母 「もうどうしたらいいのかわからないわ」
自分 「お医者さんに相談するしかないよ」
母 「自分が先に死んだらこの子はどうなるのかしら」
自分 「…」

実家に戻ったときの母との会話。
母からは壊れたCDのように毎回同じセリフが。
何かが心につっかかったまま、実家を後にします。

母、妹はもうこの世にはいません。
母は死ぬまで妹の将来を心配していました。
この心配が原因で亡くなりました。

母の一番の悩みは、将来の明るい兆しが見えなかったこと。
障がいのある妹の将来を悲観。
幸せ、自立した生活への見通しがありませんでした。

母、妹の死を契機に、罪滅ぼしの意味も込めて社会福祉業務での仕事を開始しました。


4 お母さん、お父さん共通の悩み
障がいのある子どもがいるお母さんとの面談を重ねていく中、みなさん同じ悩みを抱えていることがわかりました。

・将来が不安。
・家ではわがままばかり。何をどうしたらいいの?
・学校は特別支援学校、それとも支援級がいいの?
・放課後等デイサービスはどこがいいのかしら? そもそも違いは何?
・学校を卒業したらどうやって生きていくのかしら?
・私が先に死んだらこの子は一人で生きていくの?

立ち話や面談の中、このnoteに書かれていることを話すと、とっても、というか、むちゃくちゃ喜ばれました。

「こういう話が聞きたかったんです」
「誰も教えてくれませんでした」
「学校卒業後のために今から調べます」


5 このnoteへの思い
たくさん感謝の言葉を受ける中、もっと多くの方にこの情報を伝えた方がいいのではないかと思い、このnoteを書きました。
幼少期~社会人まで、どの学校、どの社会福祉サービスを選択していけばいいのかを、話し言葉で語りかけるような文体で仕上げました。
何を基準にして選択すればいいのかを、専門用語を使わずシンプルに説明しています。

これで迷うことはありません。
「どうすればいいのかしら」
という悩みから解消されます。
このnoteを最後まで読めば、お母さん、お父さん亡き後も、障がいのあるお子さまが社会の中で楽しく背生き生きと生活しているイメージがわいてくるかと思います。

このnoteにはこんな思いが込められています。

・自分の母のように生涯を悩むだけでおわってほしくない。
・社会福祉サービスを上手に利用すればご本人、そしてご家族も安心して生活ができる。
・時々旅行やレストランでの食事も楽しんでほしい。
・障がいのあるお子さまとすてきな思い出をたくさん作ってほしい。

日本では社会福祉サービスを上手に利用すれば、障がいがあってもすばらしい人生が送れます。
明るい未来が待っているのです。
だから、お母さん、お父さん、心配することはありません。
その選択を後悔しないように、社会福祉サービスの裏情報も含めて多角的にわかりやすく記述しました。ご安心ください。

このnoteを読むことであなたが得られる効果の一部をあげてみます。
① 特別支援学校、支援級、普通級、社会福祉事業所の先生やスタッフの専門性、力量がわかります。
② 特別支援学校、支援級、普通級のどこに入学すればいいのかがわかります。学校選択の迷いや苦しみがなくなります。入学後、選択を後悔されている方には変更する方法をお教えします。
③ 山のようにたくさんある児童発達支援、放課後等デイサービスの事業所。何が違うのかがわかります。そして、「学校卒業後の自立した生活」という視点から適切な事業所の選択ができるようになります。
④ あまり知られていない相談支援事業所とは何か。利用のメリットデメリットがわかります。
⑤ 学校卒業後後の就労支援事業所の実態、理想の事業所に入所するための方法がわかります。進路選択の迷い苦しみがなくなります。
⑥ さらに、お母さんお父さんが亡くなった後も自立して一人で生活していくための安心できるグループホーム、入所施設の選び方、入り方もわかります。

親戚、知人の方で同じように悩んでいる方がいらっしゃる場合はぜひこのnoteをご紹介ください。
大きな手助けになることをお約束します。

社会福祉分野に就職を希望する方にもすごく有益な情報になります。
大手社会福祉法人の継続勤務年数は3~5年。
就職してから、
「こんなはずじゃなかった」
と後悔したくない方にも役立つ内容となっています。


6 このnoteを書いた人
障がい者の家族が亡くなったことを契機に社会福祉分野での勤務を開始。
自分が障がい者支援の仕事をすると言ったらみんなが笑いました。
でも、実際働き始めると、周りの目は変わりました。

土曜日のイベントに絶対通所しないと決めていた精神障がい、知的障がいの女の子がいました。
かかわりをもって半年。
土曜日も通所してくれるようになりました。
所長さんから
「奇跡だ」
とおほめの言葉をいただきました。

重度の知的障がいで他害行為のひどい利用者さん。
自分といるといつも穏やか。
歌を歌うとニコニコ笑ってくれます。

「あの利用者さんを担当しているとき、何であんなにのんびりしてられるの?」
同僚にいつも不思議に思われていました。
他のスタッフは対応にいつも四苦八苦していたからです。

いつしか、保護者の方からは自分あてに電話がかかるようになりました。
自分の視点は障がいのある子どものお母さん(=自分の母)と同じ。
何でも気軽に話ができたようです。
また、教員、社会人の経験が長く、他のスタッフとは異なる視点での話を聞きたかったのかもしれません。

経理、請求事務、税理士さんとのやりとりの中でお金の流れも把握できるようになりました。

ご参考までにこれまでの勤務経験をザっと紹介します。
求人面接での職務経歴書みたいですね。(笑)

公立小学校(正規教員)
児童発達支援
放課後等デイサービス
就労継続支援B型
生活介護
自立訓練・生活訓練

勤務先の母体は社会福祉法人、NPO、株式会社と様々。
ですので、それぞれの法人運営の違いもよくわかります。

担当したのは自閉症、ダウン症、発達障がい、知的障がい、精神障がい、アルコール依存症、身体障がいの方。
同じ障がい名でもみなさんそれぞれ特徴が違います。

教育、社会福祉分野で約11年の経験。
大きな法人の団体職員としての社会人経験もあります。
ですので、客観的な視点で社会福祉業界を眺めることもできます。


7 このnoteだから詳しくわかること
学校の先生に障がい福祉サービスのことを聞いてもよくわかりません。
逆に障がい福祉サービスのスタッフに学校のことを相談してもよくわかりません。

放課後等デイサービスのスタッフに学校卒業後の就労継続支援事業所のことを質問しても適切な助言は受けられません。
逆に、就労継続支援事業所スタッフにどこの放課後等デイサービスがよいかを聞いてもわかりません。

どうしてかはわかりすよね。
理由は簡単。
自分の職場のことしかわからないからです。

人づてにいろいろ聞いてはいても、実際に現場で仕事をしてはいない。
だから、広い視点、長期的な見通しをもって教育、療育をしている事業所が少ないのです。

このnoteには実際の現場で仕事をした経験から、次のことをズバリ説明(暴露?)しています。
重要な一例を紹介しますね。

教員の経験から
・どんな先生が特別支援級を担当するのか。
・どんな先生が特別支援学校に配属されるのか。

児童発達支援、放課後等デイサービス、就労継続支援事業所の経験から
・スタッフの質、専門性のレベルは高いのか。
・児童発達支援、放課後等デイサービスは預かり型か個別療育型のどちらがいいのか。
・幼少期~小学生の時期に何を身に着けておけば自立につながるのか。
・学校卒業後、人気の通所施設、グループホームなどにどうすれば優先的に入れるのか。
・社会福祉法人、NPO法人、株式会社、合同会社の中でどの法人が一番信頼できるのか。

利用する立場からは決してわからない内部事情をお話できるぎりぎりまで書きました。
もちろん裏話もあるので楽しみながら読まれてくださいね。。


8 料金について
このnoteは有料です。

障がいのある子どもがいるお母さん、お父さん、
障がい者支援の仕事をしようと思っている方、

にはぜひ読んでいただきたい内容です。
でも、今すぐ購入を決めないでください。

目次と最初の部分を無料で読めるようにしてあります。
その部分をじっくり読んでから判断してください。
そして役に立つと思われたらご購入ください。
目次を眺めるだけでも参考にはなるかと思います。

より多くの方に役立つ内容に修正するため、感想を集めています。
そのためある数の感想が集まるまでモニター価格で販売します。

感想をご送付いただいた方にはお礼として特別編をお送りします。
目次の
6 アンケート提出者用の特別編 (ご協力いただいた方に送信します。)
をご覧ください。


3つの種類のnoteを紹介します。
要点のみの要約版や1回のメール相談つきもご用意しました。
必要に応じてお好きなものを選択されてください。

(1) 完全版 メール相談つき (1回)
モニター価格 6800円 (モニター価格終了後は9800円の予定)
※ 相談内容はnoteの内容に関連することに限定させていただきます。

(2) 完全版 メール相談なし
モニター価格 2800円 (モニター価格終了後は4800円の予定)

(3) 要約版 メール相談なし (完全版の前半部分のみ)
モニター価格 980円 (モニター価格終了後は1800円の予定)

メール相談なしのnote購入後、メール相談をご希望される場合、メール相談つきをご購入ください。
最初から「メール相談つき」をご購入していただいた方が割り引きで相談できるようにしています。
ご理解いただけますと幸いです。

※ ほぼ全文を無料公開することにしました。


9 有料について
有料にするのには理由があります。

例でお話しますね。
無料のYouTube動画を真剣に見ますか?
無料と有料の動画、どちらを懸命に見ますか?
どちらの動画を復習するでしょうか?

無料、有料、どちらのコンテンツ(動画)も制作者は精いっぱい努力して作成しています。
価値のあるものです。
でも、お金を払わないと、自分もそうですが、人はあまり真剣に学びません。
そして一番の問題は、無料だと価値も感じないものです。

ですので有料とさせていただきました。
本当は5万円くらいにするのがいいのかもしれません。
そうすれば
「絶対に元を取る!」
と思って真剣に何回も読んでくれますから。(笑)


視点を変えてみましょう。
こんな考え方もできます。

学校はどこにしよう?
社会福祉サービスはどこを選ぼう?

悩む時間がもったいないです。
外食1回を節約してnoteを購入すれば、苦しい時間がなくなります。

それに、間違った行き先を選んだら修正するのって大変ですよね。
変更するのに移動する交通費だけでもこのnoteの金額以上がかかるかと思います。

最後に投資という視点から考えてみましょう。
今お子さんが6歳とします。
18歳までだと12年間の期間があります。
この12年分の投資をしてみませんか。
note通常版モニター価格は2800円。
1年233円の投資になります。

「でも…」
という方がいるかと思います。

お金を投資しなくても大丈夫。
目次と項目1-2までを読めるようにしておきました。

目次をじっくり読めば内容が推測できます。
公開している部分を読むだけでもかなり役立つと思います。
購入されない方はそちらだけでもお読みくださいね。


10 準備は早ければ早いほどいい
今すぐに行動を起こして少しでも早いスタートを切ってください。
早ければ早いほど方向修正できる期間が長くなります。

今、将来の自立生活という目的地に向かって1度だけ右にずれているとします。

100m歩くと目的地からは何mずれますか?
1kmではどうでしょうか?

時間が経つと、目的地からかけ離れた場所に到着してしまいます。

ほんの少しのずれが大切なのです。
今すぐ方向修正してください。


目的地は次の4つ。
・あなたに万が一のことがあっても安心して自立した生活を継続できる。
・あなたが支援、介助をできなくなっても安心してすごせる場所がある。
・学校を卒業しても落ち着ける居場所がある。
・将来の自立に向けた最適の学校、放課後等デイサービスに通っている。

将来の自立生活に向けて、今、正しい方向に進んでいるという安心を感じてください。
日々の穏やかな生活が待っています。
このnoteを読んで安心した未来を迎えてください。

読むのと読まなかったのでは、将来、大きな違いがでます。
数年後に後悔しないためにも、今ご決断ください。
一日も早いスタートを!


11 購入のための条件
実はこのnoteは購入のための条件があります。(笑)

(1)
事実をもとに客観的に書いていきました。
個人、企業名はわからないように書きました。
でも、一部の方、一部の法人にとっては不都合な真実が書かれています。
知られると都合の悪いことです。

ですので、
「内容を決して口外しないこと」
をお約束ください。
noteに書かれていることは、お子さまの将来のためにだけご活用ください。


(2)
真剣にお子さんの将来を考えている方にご購入をお願いします。

このnoteはアンケートプレゼントも含めるとおよそ48000字。
パソコンのワード A4(45文字×40行)の用紙 約75ページになります。

結論、説明の2つのパートに分けて書きました。
結論だけ読めば概要は理解できます。

それでも、背景を知っていただくために全文読んでほしいのです。
薄い本一冊分の内容です。
真剣でないとこんなにたくさんの文章を読む気になれないですよね。
せっかく購入されたのに読まないのではもったいない。
ですので、
「真剣に子どもの将来を考えているから、最後までしっかり読みますよ」
という方にご購入をお願いします。

(3)
お住まいの地域とこのnoteの内容が少し異なる場合があるかもれません。
絶対な情報ではなく、あくまでも、判断をされるときの一つの情報としてご活用ください。

上の3つの約束をしていただけける方に購入をご決断いただければ幸いです。


目次
はじめに

1 小学校の選択
1-1 特別支援学校、支援級、普通級の特徴
1-2 特別支援学校に配属されるのはこんな先生
コラム 先生の指導力を確かめる方法
(ここまで無料公開)
1-3 どんな先生が一般の小学校で支援級担当になるのか (口外厳禁)
1-4 普通級の先生に特別支援教育ができるのか
1-5 普通級に配置される介助員、補助指導員は頼りになるのか
1-6 メリットデメリットまとめ
1-7 結局どこを選ぶのか (超重要)
コラム 3人の子ども

2 児童発達支援、放課後等デイサービスの選択
2-1 3つのタイプ
コラム 専門性のある事業所を見分ける簡単な方法
2-2 スタッフに専門性はあるのか
2-3 スタッフの質はどうか (口外厳禁)
コラム 教員になるための長い道のり
2-4 社会福祉法人、NPO法人、株式会社、合同会社の違い
2-5 全国展開している大手は安心か
2-6 学校との違い
2-7 行かせる必要性があるのか
2-8 相談支援事業所を知らない方、利用していない方に
2-9 役所の障がい福祉課がすすめる事業所について
2-10 学習塾、おけいことの比較
2-11 どこを選ぶのか (超重要)
コラム 本当の利用料=高額な税金負担について (口外厳禁)

あとがき
メール相談案内
アンケートのお願い

(要約版メール相談なしはここまで)

3 学校を卒業した後の進路
3-1 生活介護 
3-2 就労継続支援B型
コラム 社会福祉事業所スタッフのビジネスセンス
3-3 就労移行支援
3-4 就労継続支援A型
3-5 一般企業 (障がい者枠)
3-6 どこを選ぶのか
コラム 学校卒業後の理想の職場をみつける

4 自立した生活に向けて
4-1 将来の生活の場所はどこ (自宅? 施設? グループホーム?)
4-2 後見人は必要か
4-3 自立生活のために幼少期から準備しておきたいこと
コラム 不動産会社が親会社のグループホーム事業担当者による腰がぬけるほどびっくりした一言

5 より信頼できる事業所の選び方 (口外厳禁)
5-1 経営者(社長)と法人について調べる
5-2 スタッフについて調べる (過去の経歴、継続年数ですべてがわかります)
5-3 全国展開する民間会社の場合は直営店かフランチャイズかを絶対に確認 (超重要)

(完全版メール相談なしはここまで)

noteメール相談について
(完全版メール相談つきはここまで)

6 アンケート提出者用の特別編 (ご協力いただいた方に送信します。)
6-1 事業所選びの究極の裏技 (〇〇案内を〇〇して〇〇条件、Google〇〇〇をみる)
6-2 見学するときのスタッフとの話し方のコツ
6-3 受給者証、障がい者手帳の等級判定について
6-4 障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)を申請するべきか
6-5 学校、放課後等デイサービス、グループホームなどの選択を間違ったらどうするか
6-6 効果的な学習方法 (間違った方法で何時間勉強しても向上しない学力)


本文開始

1 小学校の選択
1-1 特別支援学校、支援級、普通級の特徴
(結論)
一人の先生が担当する子どもの人数 
特別支援学校→少ない
支援級→普通 
普通級→多い

先生の特別支援教育の専門性レベル(障がい者教育の専門性レベル)
特別支援学校→高い
支援級→低い
普通級→低い

(説明)
(1) 特別支援学校
重度の障がいのある子どもが多く通います。だから、特別支援学校を希望しても軽度の障がいだと断られてしまうことも。
先生一人当の担当する子どもの数がとっても少ない。きめ細かな教育を受けられるのがいいですね。

市立もありますが、大半は都道府県が管轄。都道府県の財政状態がよくないと、校舎の老朽化が目立つボロボロ? に見える学校も。

一部の先生は大学で特別支援教育を専攻。高い専門性があります。
専門性のある担任にあたると、日本トップレベルの質の高い教育を受けられます。

(2) 支援級
軽度の障がいのある子どもが多く通います。
ところが、かなり重度の障がいのある子どもも支援級に通っていることがあります。

「どうして?」
と思われますよね。

・家から近い。
・特別支援学校は制約が多い。
・子どもに重度の障がいがあると思っていない。
などの理由からです。

子どもの特性、保護者の希望にもよりますが、普通級で授業を受けることもあります。
特別支援教育を専門とする先生はほとんどいません。だから質の高い教育を受けることは難しい。
支援級の経験が何年あっても、大学で特別支援教育を専攻するような深い専門性がなければ、自立度を高める本質的な教育はできません。
理論の裏付けがないことを、思いつきでいくらやったとしても、自立生活のための積み重ねにはならないのです。

(3) 普通級
発達障がい、軽い学習障がいの子どもが多いです。
まれですが、重度の子どもがいることも。

保護者の方が普通級を選択する理由とてして多いのは、
・発達障がいで勉強はついていけるから。
・障がい者も一般社会の中でいっしょにくらしていくことが本人とクラス(社会)のためにいいから。。
・子どもが障がいを持っていると認めたくないから。

基本的に担任の先生は一人です。
配慮はしてくれますがあくまでも30人程度いるクラスのメンバーの一人として扱われます。
臨時で介助員の方が来てくけれることがあります。ただ、毎日、毎時間ではありません。
自分で身の回りのことがでないと、担任の先生が忙しいときは放っておかれることになります。


1-2 特別支援学校に配属される先生
(結論)
大学で特別支援教育を専攻した先生とそうでない先生がいます。
着任時、専門性がないばかりか、障がい児と関わったことのない先生もいます。


(説明)
(1) 大学、短学で特別支援教育(障がい児のための教育)を専攻した先生
高校生という若い時期から特別支援教育に関わろうという意志を持っています。
情熱と専門性のあるすばらしい先生。
大学の特別支援教育の定員はとても少ない。だから卒業する人数はごくわずか。貴重な存在。
深い理論をしっかり勉強しているので、一味も二味も違う指導が期待できます。

(2) 専門性のない普通の先生
特別支援教育を専門とする先生が不足していることをお話しました。
では、特別支援学校の先生には誰がなるのでしょうか。
定員不足のままでは子どもの教育ができません。

実は、一般小学校の教員採用試験に合格した先生が特別支援学校に配属されます。
知ってましたか?

教員採用試験に合格した後、働きたい学校の希望調査が行われます。
アンケート用紙の中の
「特別支援学校を希望する」
「勤務してもよい」
に〇をした先生の中から特別支援学校の先生が選ばれる仕組み。

中には
「希望しない」
にマークをした先生が働いているかもしれません。
となると、先生本人と子どもの両方が不幸になりますね。

一般小学校で採用された先生の専門性を考えてみましょう。
大学では特別支援教育の授業を数単位(数時間)受けただけ。
勉強していないに等しい。
もちろん障がい児と関わったこともないでしょう。

着任した後、先輩教師に聞いたり、本を読んだり、研修を受けたりしながら対応することになります。
少々頼りないですね。でもこれが現実。

先生たちの障がい者に対するイメージは特別なものではありません。
教員の世界も一般社会と同じ。
大多数の先生は障がい者と関わったことがありません。
未知の世界は何となく不安です。
だから、特別支援学校に配属を希望する先生はとても少ない。

自分が小学校に勤務していたときのとこと。
特別支援教育とは距離をおいていました。
家族に障がい者がいたにもかかわらずです。
知的障がいのことは何も知らず不安。それに、本流から外れ、左遷されるようなイメージがあったから。

今はもちろん違いますよ。
障がい者支援の仕事を重ねる中、障がい者の方の純粋さ、喜び、苦しみを知りました。
今は親近感ばかり。何の違和感もありません。

電車の中で障がい者の方を時々見かけます。
「がんばってるなー」
と、自分が元気をもらう今日この頃です。

(3) 非正規の先生
特別支援教育を専門に学んだ先生が少ない。おまけに、希望者も少ないと書きました。
最終的にどうなるか。
人員確保できないことがあります。

このような場合、採用試験に不合格だった非正規の先生(臨時的任用職員)、パートタイムの先生(非常勤講師)、介助員(教員免許状を持っていないこともある)が一時的に雇用されます。
一般社会でいう非正規社員ですね。
だから特別支援学校には、正規教員以外の先生が、一般の小学校より数多く働いている傾向があります。

臨時的任用職員でもクラス担任になる場合があります。
正直、当たりか外れかといえば外れとなります。
が、正規教員になろうと頑張っている先生なので悪い方はいません。協力しながら二人三脚でやっていきましょう。
通常、どんな先生でも信頼されればがんばってくれます。


コラム 先生の指導力を確かめる方法
びっくりすることを一つお教えします。
大学の教育学部では、教室で役立つ実践的な指導法はほとんど教えてくれません。

簡単な例をいくつかあげてみますね。
子どもに指示をするときに大切な原則がいくつかあります。

その一つ。
「全員の子どもの聞く準備を整えてから話をする」

子どもに指示、説明をするとき、先生にはやらなければならないことがあります。
いきなり
「〇〇しなさい」
と指示をだす先生は指導の原則を知りません。

最初にやることは何でしょうか。
まず、子どもが手に持っているえんぴつを机の上に置かせる。
次に全員の手をひざの上に。
最後に子どもの目を教師に向けさせます。
この状態になってから話をスタートします。

もう一つ他の例。
校庭や遠足で子どもを自由に遊ばせることがありますね。

「先生の笛が聞こえる範囲で遊びます。笛の音が聞こえたらここに集合です」
と最初に指示をするのが正解。

「最後の行動を示してから、子どもを動かせ」
という原則があるからです。

大切な指導のポイントを知らないと、どうなるでしょうか。

手にえんぴつを持ちお絵かきをしている。
あるいは、隣のお友だちと話をしている。
こんな中で何を言っても、先生の指示は徹底しません。

「何回言ったらわかるんだ!」
最後は怒号を繰り返すことに。

遠足での広い公園。
最後の行動を示さず自由時間にするとどうなるでしょうか。

「遊びに行って何で帰ってこないんだ!」
「どこに行ったんだ!」
先生は大激怒。
悪いのは子ども? 
先生?

こんなことが続くと子どもは先生に対して不信感を重ねます。
そして、先生へのささやかな反抗がスタート。
最後は学級崩壊に。

・クラスをどう組織化するのか。
・保護者の苦情の対応方法は。
・計算ドリルの効果的な復習のさせ方は。
・好き嫌いのある子どもにどう対応するのか。

大切な指導技術を教わることなく学級担任を任されます。
(今は少しかわったようですが…)

一部の先生は、このような指導法、教育技術を意識することなく歳をとります。
若いころはいい。
教育技術を持たなくても、力強さ、情熱、ごほうびというアメ、怒鳴るというムチ、悪いことをしたときのバツなどで子どもを従わせることはできます。

でもやがて限界が。
そして臨界点をこえると子どもが授業中に勝手なことをやり始めるのです。

自分は22歳で小学校に勤務を開始。
50代の年配の先生が次々と早期退職していく姿を見てきました。クラスを統率できず子どもが先生の指示を聞かなかったからです。
当時から間違いなく学級崩壊はありました。

「今の子どもは甘やかされて育ったので先生も仕方ないのでは?」
こんな質問があるかもしれません。

やさしいお母さんですね。
もちろん一理ありますよ。
でも、一つ言えることがあります。

毎年子どもが荒れるクラスがあります。
授業に集中せず落ち着きのないクラス。

決まって同じ先生が担当なんです。
子どもは違うのに先生は同じ。
原因はどっちでしょうか。(笑)

指導力のある先生のクラスにはこんな特徴があります。
一例ですが、ぜひ、今の担任の先生と比較してみてくださいね。
先生の指導力がよくわかると思います。

・大声で指示、説明をしません。怒鳴ることもありません。
・連絡帳、授業のノートがゆったりと美しく書かれています。スペースが多く見やすいです。
・教科書、ドリルにはできなかった問題にチェックがしてあります。
・ノートにはミスした問題のやり直しが書かれています。
・忘れ物が少ないです。
・子どもが勉強を好きになります。
・授業中に理解させる指導力があるので宿題が少ないです。
・叱るのではなく、恐怖ではなく、ほめて子どもを伸ばします。


1-3 どんな先生が一般の小学校で支援級担当になるのか (口外厳禁)
(結論)
障がい児教育のプロである特別支援教育を専攻した先生は一般の小学校にほとんどいません。
普通級の学級担任をすると問題を起こしてしまう先生が支援級担当になることが多い。

(説明)
結論を読んでびっくりしましたか?

そうなんです。これが本当のこと。

この先を読んでいくと支援級に行かせたくなくなります。
でも、真実を書いていきます。
しっかりついてきてくださいね。


特別支援教育を大学で専攻した先生。
障がい児教育のスペシャリスト。高い専門性があるので特別支援学校に配属されます。
だから、支援級を担当する先生の中で高い専門性を持つ先生は少ない。というか、ほとんどいないでしょう。

「じゃあ、だれが支援級担任になるの?」
疑問に思いますよね。

ここから説明のスタート。

普通級を担当すると、すぐに学級崩壊をさせてしまう先生がいます。
指導力が不足しているからクラスの子どもを上手に指導できません。

するととどうなるか?

保護者、PTA会長から苦情がでます。
今は教育委員会に直接電話する人も。そうなれば校長の管理能力が問われます。学校と校長の評価が下がります。

だから、校長は指導力不足の教師を学級担任にしたくない。
そこで、支援級、算数専科、図工専科などの担当にするのです。

この中でも支援級はうってつけ。
勘のいい方は、すぐ理由がわかりますね。

子どもの人数が少ないと学級崩壊はありません。対応する保護者も少ない。
教育委員会への苦情もなくなり、校長など管理者への評価も下がりません。
さらに、指導力不足の先生自身へのストレスも減るのでいいことだらけ。

じっくりと支援級担任の先生を観察してみてください。
何となく他の先生との指導力の差を感じませんか?

指導力を見極める方法は先の「コラム 先生の指導力レベルを確かめる」を参考にしてくださいね。
もちろん、支援級担当のすべての先生が問題教師というわけではありません。
支援級にもすばらしい先生がたくさんいるので安心してください。


1-4 普通級の先生に特別支援教育ができるのか
(結論)
特別な教育は受けられません。

(説明)
普通級の先生に特別支援教育の専門性はありません。
自閉症、ダウン症、発達障がいについての知識はほぼゼロ。数時間の研修を受けたことがある程度。
こんな現状なので適切な指導を受けることは期待できません。

さらに言うと、児童発達支援、放課後等デイサービスが何をやっているのかを知らない先生が多い。
連携する必要性があるかどうかの判断もできないでしょう。


1-5 普通級に配置される介助員、補助指導員は頼りになるのか
(結論)
専門的な教育は受けられません。
親しい頼れる存在にはなってくれます。

(説明)
介助員の中には教員免許状がない方もいます。
教員としての専門性がないばかりか、自閉症などの障がいに対する深い知識もありません。
当然、専門的な教育は受けられませんね。
構造化という言葉を知らない介助員の方もいるでしょう。
ただ、児童発達支援、放課後等デイサービスでパート勤務をしている方がいます。
経験があると少しは違います。担任より適切な対応ができることもあるでしょう。
複数クラスを巡回することが多いので、毎日、毎時間いっしょにいてもらえません。
でも、教室にいるときは長い時間サポートをしてくれます。

障がい児を好きな方が介助員の仕事をしているので愛情を持って接してくれます。だから子どもはすぐに親しみをもちます。
担任の先生より頼りにすることがあるかもしまれせん。


1-6 メリットデメリットまとめ
noteで表の作成ができないようです。
ですので、アンケートをご返信いただいた方へのプレゼント資料(PDF形式)にまとめさせていただきます。
内容はこれまで書いてきたことと同じものです。
見やすいように表にまとめました。
ご理解をいただければ幸いです。


1-7 結局どこを選ぶのか (超重要)
(結論)
ベストは特別支援学校。
障がい程度が軽く特別支援学校が無理な場合は支援級。
ただ、支援級の先生はあたりはずれの差が大きい。

(解説)
どこを選ぶかはお母さん、お父さんの方の考え方しだいです。
先生一人が担当する子どもの人数は特別支援学校が一番少ない。
次に少ないのが支援級。

普通級の先生はご存知ですね。
1クラスには約30人の子どもがいます。その中の一人。
身の回りことが自分でできないと、放っておかれることも。
声かけくらいはしてくれると思いますが…

自立度を高めるための質の高い教育を受けたかったら、迷わず特別支援学校。
軽度な障がいでも、受け入れてもらえるなら特別支援学校がいい。

消去法で考えても特別支援学校になります。
支援級、普通級には専門性を持つ先生がほとんどいません。
将来の就労、自立生活を見すえた意図的、計画的な教育は、支援級、普通級では期待できない。
こう考えていくと特別支援学校が残ります。

「うちの子は支援級(普通級)でも〇〇などたくさんのことができるようになりましたよ!」
反論? が聞こえてきました。(笑)

・子どもは月日の経過とともにすごい勢いで自然に成長していくんです。
・集団で生活していると、他の子どもの成長からもよい影響を受けます。

だから、基本、どこに行っても成長を感じられます。
先生やお友だちから毎日叱られる。いじめも受ける。こんなときはもちろん別ですよ。

でも考えてみてください。
年齢を重ねていく自然の成長に加えて、専門性のある先生が適切な指導を行えばどうなりますか?
さらに、さらに子どもは伸びるのです。
きめ細かな質の高い教育で、びっくりするくらい成長するんです。

「将来は一般の社会の中に入るのだから、普通級でもまれた方がいい」
こんな考えの方もいますね。もちろん尊重しますよ。

でも現実を見てください。
特別支援学校と普通級に行った子どもの成長の差はものすごい。
三輪車とスペースシャトルくらいの違い。

教師の力量が高いと、子どもは優しくなります。
協力して障がいをもつお友だちをサポートします。
でも、現実は逆になる場合も。

障がいを理解できず、煙たがり、軽いいじめに発展することが多い。
もちろん勉強にはついていけないので授業中は独自のプリント。
介助員がいないときはお絵かき。

普通級の先生は、とにかくじっとしていることを望みます。だって全体には授業をしなければなりませんから。
内容を理解できない1日5時間、6時間ある授業中、かたい椅子にずっと座っているのは拷問ではありませんか?
自分ならがまんできません。

ここから、ものすごく大切な大切なことを言うのでよく聞いてくださいね。
(2回「大切な」を使ったのは記述ミスではありません。)

子どもの将来という視点から考えてみましょう。
知的障がい、発達障がいなど様々な障がいのある子どもが、一般社会の中に入り普通の仕事を行うことは困難です。
でも、環境さえ整えれば能力を発揮して活躍することができます。
普通級ではこの「適切な環境づくり」がなされません。
なぜかというと、担任の先生は適切な環境づくりのことがわからないから。
だから、かえって自信を失う機会が増えていくのです。
その結果どうなるでしょう。
表情が険しくなったり、言葉があれたり、親に反抗したりと社会にでてやっていこうという意欲を失ってしまう。
特に発達障がいの子にこのパターンが多い。
だから普通級に行くことはおすすめできません。


コラム 3人の子ども
1人は特別支援学校に入学。
小学校入学前、発語はなし。文字の読み書きはできず。多動で他害行為あり。
3年が経過。お友だちの名前を呼べるようになりました。ひらがなも書けます。
他害行為はまだ時々あり。遊んだ後のおかたづけはバッチリ。

1人は支援級に入学。
入学前、発語はあり。多動。あらゆる場面でがまんができない。
3年経過後、言葉は少しだけ成長。
多動は変化ありません。がまんができない場面が多く、泣き叫びが継続。

もう1人は支援級に入学。
入学前、発語なし。文字の読み書きできず。いたずら行為が多い。
5年が経過。改善なし。
特別支援学校に転校しました。

3人の成長の差は偶然?
それとも支援級と特別支援学校の違い?


2 児童発達支援、放課後等デイサービスの選択
2-1 3つのタイプ
(結論)
児童発達支援、放課後等デイサービスには3つのタイプがあります。
・子どもを自由に遊ばせる預かり型
・集団での体操、運動などを行う集団プログラム型
・個別あるいは少人数で個別課題を行う個別療育型

(説明)
(1) 預かり型
多くの放課後等デイサービスはこの預かり型。
滞在時間中は基本的に何をするのも自由。

おもちゃ(プラレール、こま、人形など)遊び、読書、カードゲーム、おりがみ、工作、宿題、公園外出など大好きなことに取り組みます。
YouTube視聴、任天堂のゲームで子どもを長時間放置することも。
決まったプログラムはありませんが、近くの大きな公園訪問、おやつ作り(クレープ、かき氷など)、工場見学などのミニイベントも行います。

子どもは自由に遊べるので喜んで通所。
が、遊び中心のため、はじめの会、おわりの会など時間の区切りとなる大切な活動すら行われないことがあります。

(2)  集団プログラム型
よく目にするのが体操、運動プログラム。
の〇の木などが有名でしょうか。
パソコン教育に力を入れている事業所も。

ずっとプログラム活動をしているわけではなく、自由遊びの時間もあります。
実際のところ、(1) 預かり型と (2)集団プログラム型 を併用している事業所が多いです。
運動にせよ、パソコンにせよ、毎回少しの時間でも、継続して何かを学ぶことができれば、1年後、2年後に大きな力になりますね。

(3)  個別療育型
約1時間、個別教育を受けます。
完全な個別ではなく少人数のことも。
基本的に送迎はやっていません。
長時間の預かりもありません。
スタッフが準備した自立課題に取り組みます。
算数の計算、国語の漢字、コミュニケーションの練習、手先の器用さを高める訓練など内容は様々。

大手だとリ〇リコ、コ〇ルが有名。
まず本部がバリバリの個別療育システムを開発。全国の教室がその教材を利用します。
地域に根差したNPOが個別療育に取り組んでいることも。
専門性の高いスタッフが複数います。
大手の画一的なプログラムとは違い、子どもにあわせた柔軟な対応あり。


コラム 専門性のある事業所を見分ける簡単な方法
簡単な見分け方があります。
保育所等訪問支援事業という長い名前の事業をやっているかどうかです。

保育所等訪問支援事業はこの言葉の通りの事業。
保育園、幼稚園にも障がいのある幼児が通っています。先生たちは特別支援教育の素人。そこで、専門性のあるスタッフが助言に行きます。
「〇〇が困ってるんです」
という質問、悩みに対して適切な指導をしなければなりません。
かなり専門性が高くないとできないお仕事ですね。
ですので、保育所等訪問支援事業をやっている事業所はとても、というかかなりレベルの高い事業所です。
残念なことに、保育所等訪問支援事業をやっている事業所の数はとても少ない。
近くにあったら「ラッキー」と思ってすぐ見学に行きましょう!


2-2 スタッフに専門性はあるのか 
(結論)
保育士に特別支援教育の専門性はありません。
専門性のあるスタッフといえるのは、大学、短大の教育学部で特別支援教育を専攻した人です。

(説明)
インターネットで放課後等デイサービスのホームページを見ていると、
「質の高いスタッフ 保育士 2人」
なんて書いてあるのを見かけませんか?

保育士は保育園で仕事をするための資格です。
保育士になるための短大、専門学校では障がい児保育の授業があります。
でも、全体のカリキュラムの中のほんの一部。
だから保育士は障がい児教育(=特別支援教育)の専門家とはいえません。

大学、短期大学で特別支援教育を専攻した人はバッチリ専門性を身についています。

専門性を見分ける方法はもう一つ。
スタッフがTEACCH公認専門職ネットワーク協会のような信頼おける機関でTEACCHやABA(応用行動分析)の研修を受講しているかどうかです。
知識として知っているだけでなく、実際に子どもに指導できるかどうかも確認する必要があります。
見学、面談のとき、スタッフがTEACCHやABA(応用行動分析)の研修を受講したかどうか聞いてみましょう。
受講している場合、日々、例えばどんなときにこの理論を実践しているのかも質問。
スラスラと説明してくれる事業所は専門性が高いところです。

最後にもう少しだけ。
児童指導員という資格、教員免許状を持っている人も障がい児教育の専門性はありません。

臨床心理士や言語聴覚士、理学療法士、作業療法士は、経験を積んだ人なら質の高い助言、指導ができます。でも、児童発達支援、放課後等デイサービスの事業所で働いていることあまりありません。

作業療法士などが時々巡回指導している事業所があります。レベルは高く指導の質もすばらしい。
でも、1か月に1度受けられるかどうかでは効果は期待できませんね。
高度な専門性を持つ臨床心理士、言語聴覚士の方が個人で運営している事業所があります。もし近所にあるようならねらい目ですよ。


2-3 スタッフの質はどうか (口外厳禁)
(結論)
障がい児、障がい者に関わりたいというやさしさ、情熱のある人が多いです。
ただ、社会福祉分野の給料、労働条件は他の仕事に比べてよくありません。
そのため、一般の会社に入ることができない、あるいは、一般の会社ではまともに仕事ができない人材が流れてくることもあります。

(説明)
基本的には
「障がい児、障がい者に関わりたい」
「何かしてあげたい」
というあたたかな気持ちをもっている人が仕事をしています。

「他に仕事がなくて仕方なく」
という人もいます。が、これは少数派。
なぜなら、障がい者支援ではなく工場とか高齢者介護に行く場合が多いからです。

ご存知の通り、社会福祉業界の就労条件はよくありません。
週2回のシフト休みのみ。祝日休みなしがほとんど。
中にはゴールデンウイーク、お盆、年末年始も勤務という職場があります。
通常の会社員は土日祝の休み。年間120以上の休日あり。
一方、社会福祉業界は年106日前後がほとんど。
給料も会社員平均年収を大きく下回ります。

当然、勤務条件のよいところに人気が集まります。
するとどうなるか。
学力の高い人が特別支援学校に勤務します。
教員は公務員。給料、休日、産休などがしっかり整備されています。
教員が無理なら社会福祉法人。
経営が安定していて労働条件も常識の範囲内が多い。
これらの選考に落ちた、あるいは最初から受験する能力のない人がNPO、株式会社、合同会社に就職。
生々しい話ですが、これが現実。

給料が安い職場ほど、びっくり?するスタッフが多い。

学校にお迎えに来るスタッフをチラリと観察してみましょう。
髪を染めているスタッフがいませんか。
服装はどうですか。
社会常識はどうですか。

電車の中で髪を染めている会社員は見ませんね。
でも、髪の毛を染めている放課後等デイサービスのスタッフを時々見かけます。
社会人としての常識すら身につけていない人に子どもの教育ができるようには思えませんね。

専門性のある優秀な人材が多い順番に並べてみます。
上からおすすめの順になっています。

特別支援学校
社会福祉法人
NPO法人 (この中のおすすめは母体が手をつなく育成会など。)
株式会社 (この中のおすすめは母体が医療法人など。)
合同会社

余談ですが、運動プログラムで有名な某法人の雇用条件はとても悪い。
(今はわかりませんが…)
となると求人で人が集まりにくい。

では、そういう会社に応募する人はだれか?
他の放課後等デイサービスで採用されなかった人が最後に応募をするんです。

もちろん、
「近所だから」
「楽しそうなプログラムだから」
という方もたくさんいます。
あくまでも一般論です。
全員がそうというわけではありませんよ。


コラム 教員になるための長い道のり
どうやったら教員になれるのかご存知ですか?
けっこう大変なんです。

教員になるためには、まず大学、短期大学などで教員免許状を取得します。
試験はないので大学を無事に卒業すればもらえます。

次に、教育委員会が行う教員採用試験を受けます。
「教員採用試験に合格。やったー!」
で終わりじゃないんです。

合格者は採用候補名簿というのに登録されます。
あくまで「候補者」です。
市町村教育委員会がこの名簿から人を選んで面接。
この最後の面接に合格してやっと正規教員になれるのです。
ここで安心はまだ早い。1年間は条件付き採用。ここで脱落する人はほとんどいませんが…

自分の受験当時のこと。
教員採用試験の合格発表のあった後、すぐに特別支援学校から電話がかかってきました。
要件はズバリ
「面接に来てください」
とのお誘い。

特別支援学校は若い人材を早めに確保したかったのでしょう。
あるいは、断られることが多いのですぐ面接を開始したのかもしれません。
後から大学の同級に聞くと、みんなどこかの特別支援学校から最初に電話があったようです。

自分が教員になったときの倍率は約7倍。当時は狭き門。
今は東京都の小学校で3倍前後。時代はかわりました。

ちなみに、教員の初任給の方が、社会福祉事業所の児童発達支援管理責任者、サービ管理責任者の年収よりも多い。(もちろん例外もありますよ。)
23歳の初任給と長年経験を重ねた管理業務の年収がほぼ同じなんて。
教員の給料が恵まれているのか、社会福祉業界の給料が低すぎるのかはわかりません。
でも、時々、深く考えさせられます。


2-4 社会福祉法人、NPO法人、株式会社、合同会社の違い
(結論)
法的な基準が厳しい順番は、社会福祉法人>NPO法人>株式会社>合同会社。
だから左から順番におすすめします。

(説明)
「放課後等デイサービス元気」という事業所があったとします。
運営しているのは、社会福祉法人、NPO法人、株式会社、合同会社のどれかの場合がほとんど。
パンフレット、ホームページなどに書かれているので、調べてみてください。

社会福祉法人、NPO法人は理事会、監査などが設置されています。
法人外部の人が運営に関わることも多い。外部に開かれているのです。
また、法的に第三者のチェック機能のシステムがあるので、代表者による横暴、横領ができにくい傾向。
中にはサービス残業たっぷりの社会福祉法人もありますが、それは例外。

一方、株式会社、合同会社は社長が自由に運営できる。
外部の人や社員にお金の流れは見えません。
だから法的に合法な範囲で社長が好きなことを何でもできてしまう。
例えば、自宅を事務所にして家賃の何%かを法人の経費で支払うことなども可能です。
税理士を通さず会計処理を代表者が行えば、もうお金は自由自在。
合同会社は決算書報告義務もありません。

検索すればわかりますが、放課後等デイサービスで不正請求の報告が多いのは株式会社、合同会社。
どの法人を選べばいいかはこれでハッキリしましたね。


2-5 全国展開している大手は安心か
(結論)
大手のシステムはよくできています。
でも、運営するスタッフが上手に使いこなせていない場合があります。

(説明)
民間の会社が全国展開している児童発達支援、放課後等デイサービスがあります。
リ〇リコ、コ〇ルは個別療育重視。
の〇の木は体操の集団プログラム型。
こ〇んはうすさくらは預かり型。

りっぱなホームページを読んでいると
「何かよさそう」
と思います。
そして、見学、利用を決断される方が多い。

ここから実際のどうなのかを書いていきますね。

個別療育、集団プログラムの大手企業。
療育カリキュラムはしっかりしています。時間とお金をかけて専門家と協力して作ったもの。だから完成度は高い。療育効果も抜群です。
なので、子どもの特定の課題を改善したいときに利用するのがいい。
例えば、文字が読めるように、計算ができるように、器用さを伸ばしたいときなど。

ただ、問題点もあります。
すばらしいカリキュラムを100%理解し使いこなせるスタッフが少ない。
そもそも、月収20万円程度、祝祭日勤務の職場に優秀な人材は集まりにくいですから。(口外厳禁でお願いしますね。)
だから担当スタッフがカリキュラムで正確に指導できるかどうかに留意してください。

見学しながら、
「これは何のためにやるのですか?」
「〇〇を伸ばすのにどうすればいいでしょうか?」
何でも質問してみて、納得できる回答が返ってくれば大丈夫です、

預かり型は大したことをやっていません。
だから大手である必要はありません。
大手だからマニュアルがしっかりしていると思いきや、実際はそうではありません。
個別支援計画書を作成していない大手の放課後等デイサービスがありました。
こんな事業所は実地指導という自治体チェックのときに厳しく指導されます。


2-6 学校との違い
(結論)
勉強をするしないの違いがありますが、その他は学校と変わりありません。
特別な個別療育プログラムを準備している事業所では、学校にはない療育を受けられます。

(説明)
個別療育、集団活動は特別支援学校、一般の学校の支援級で日々行われています。
勉強、食育、気持ちのきりかえ、がまん、かたづけなど学校生活の中で子どもは多くを学びます。
児童発達支援、放課後等デイサービスはこれの延長。特別なことが行われているわけではありません。

でも、一つだけ例外あり。
大資本のある民間会社や実力のあるNPOが完成度の高い個別療育システムを準備しています。
学校より質の高いものがたくさんあります。学校ではカバーできない分野、新しいアプローチの方法があります。


2-7 行かせる必要性があるのか
(結論)
改善したい障がいがなく、預かりも必要ない場合は無理に通所する必要はありません。
〇〇を改善したい、〇〇を伸ばしたいという明確な目的がある場合、それに見合った事業所に通わせましょう。

(説明)
(1) 個別療育型のメリット
個別療育型は利用する価値があります。
何らかの課題を抱えていて、特定の分野の改善をしたいときには個別療育を使いましょう。
特に、次のような専門家に継続的な指導が受けられるのなら絶対に行くべきです。

・言語聴覚士による言葉の指導。
・作業療法士、理学療法士による体の機能(手先の器用さなど)の育成。
・TEACCH研修修了、特別支援教育専攻のスタッフによる意図的計画的な自立課題の取り組み。

帰宅後、ゲームだけ。
家では宿題を絶対にやらない。
親が忙しく、帰宅後の面倒をみられない。
もちろん、こんな場合にも利用価値があります。

(2) 放課後等デイサービスの実態
少しばかり実態をお話しますね。
大半の児童発達支援、放課後等デイサービスでは、集団遊びを通してのルールの学び、気持ちの切りかえ、あいさつなどの指導を中心にしています。

学校とまったく同じ。
一日の長い学校生活で疲れているのに、特別な指導が行われていない放課後等デイサービスに通う意味はありません。

スタッフは重度の障がいのある子どもの相手をすることが多い。
となると、自立度の高い子どもが放置されてしまうことが。

また、一部の放課後等デイサービスでは、パソコン動画、任天堂のゲームで大半の時間をすごさせています。
集団活動ができる子どもでも、パソコン動画、ゲームは超大好き。大喜びで長時間すごします。
でも、これは療育でしょうか?
行かせる価値はありますか?

学校には動画視聴、任天堂ゲームがありません。
だから、パソコン動画視聴、任天堂ゲームですごす放課後等デイサービスは学校以下の療育になります。

何のカリキュラムもない、自由に遊ばせる事業所。
毎回、少しの時間でも何らかのブログラムがある事業所。
積み重ねにより6年後に大きな違いがでます。

「家の子は毎日楽しんで通っていますよ」
「明日も放課後等デイサービスに行きたいと言ってます」
こんな声が聞こえてきました。(笑)

毎日大好きな遊びができれば子どもは喜びます。
若い先生が元気に遊んでくれれば子どもは先生を大好きに。
おまけに家ではできないYouTubeの動画、任天堂のゲーム…
毎日行きたくなりますよね。

一方、行くとお勉強で疲れる個別療育型の事業所。
「疲れるからいや」
との感想が多い。

子どもが喜んで行くからよい事業所といえるでしょうか?

自由に遊ばせていると子どもは喜びます。
楽しいこと、熱中していることをフロー体験といいます。
フロー体験は脳の発育によい影響を与えるのは事実。
でも、将来の自立した生活という最終目標に向かってのベストな選択を考えましょう。
最終ゴールは入所施設やグループホームでの自立した生活と社会参加ですね。


2-8 相談支援事業所を知らない方、利用していない方に
(結論)
役所から委託を受けている社会福祉法人、NPO法人が運営する相談支援事業所がおすすめ。
保育所等訪問支援の看板をだしている相談支援事業所があればそこを選んでください。

(説明)
放課後等デイサービスを利用するためには役所で受給者証を申請しなければなりません。
その時、セルフプランを書きませんでしたか?

相談支援事業所を利用していると相談支援専門員が書いてくれます。
相談支援事業所を利用しないと児童発達支援、放課後等デイサービスを利用できない地域があります。が、これは少数派。多くの方は相談支援事業所の利用がないのでは。

相談支援事業所には広い視野を持つ専門性の高いスタッフがいます。
どのような社会福祉サービスを利用したらいいか、どこの放課後等デイサービスが適しているかなどを助言してくれます。
生活相談、入所施設の紹介にも対応してくれる。

もし時間があるのなら、市役所で相談支援事業所を紹介してもらい、ぜひ利用してみてください。

相談支援専門員は複数の事業者の情報を持っています。だから、希望を話すと、お子様の障がいにあった児童発達支援、放課後等デイサービスを紹介してくれます。

相談支援事業所を選ぶときに大切なことが一つ。
市役所から業務委託を受けている大手社会福祉法人かNPO法人の相談支援事業所を利用してください。
同じ法人内の放課後等デイサービスをすすめられるかもしれません。
でも、市から委託を受けている信頼度が高い事業所なので安心です。

株式会社でも相談支援事業所を持っているところがあります。
そこで相談すると、同じ会社の放課後等デイサービスを強くすすめられます。ですのでこちらの利用は避けましょう。


2-9 役所の障がい福祉課がすすめる事業所について
(結論)
役所の障がい福祉課の担当職員に、放課後等デイサービスの療育、教育レベルを客観的に判断できる力量はありません。
最終的には自分で複数の事業所を比較検討しましょう。

(解説)
役所の障がい福祉課でいろいろな相談をされると思います。
職員がある放課後等デイサービスの事業所をすすめます。
理由で一番多いのは居住地の近所だから。管理者、児童発達支援管理責任者と会議でよく会い、顔見知りだからということもあります。
もちろん、いいうわさ、悪いうわさで判断することもあるでしょう。

もうおわかりですね。
療育、教育の質で判断しているわけではないのです。

役所の障がい福祉課担当者に特別支援教育の専門性はありません。
法的な制度や手続きには詳しいです。ある程度の勉強はしているでしょう。
でも、障がい児教育のための構造化、TEACCHプログラムについて理解している職員はいません。
放課後等デイサービス事業所見学に行ったことはあるでしょうが、その事業所の教育、療育の質を判断できる能力はないのです。

まれに、専門性のあるスタッフが配属されることはあります。
でも、数年で移動。いなくなってしまいますね。

だから、最終的には、このnoteで書かれていることを参考にして、お母さん、お父さんとご本人でよく話し合って、利用する事業所を決定してください。


2-10 学習塾、おけいことの比較
(結論)
次の3つがイエスなら積極的に考えてみましょう。
・金銭的な余裕がある。
・ご本人が自力で通えない場合、送り迎えの時間的な余裕がある。
・通うことに対して本人が前向き。(抵抗がない。)

(解説)
公文、水泳、ビアノ、音楽療法などに通わせているご家庭があります。
脳や体に学校生活にはない刺激を与えると、療育、教育にとてもよい効果があります。だから、積極的に通うことをおすすめします。
水泳などは全身運動。体の全機能を高めるので特におすすめですね。

でも条件がいくつかあります。
公文を例にとりましょう。
・多人数の集団の中にいられること。
・自分でプリント学習に取り組めること。
・公文の先生は簡単な声かけはしてくれますが、それ以上は期待できません。
・先生の指示を理解できること。

気軽に、お試しで通わせてみるのがいいかと思います。
送迎はなく、月謝もかかるので時間的、経済的なゆとりがある方向けですね。


2-11 どこを選ぶのか (超重要)
(結論)
障がいの特別な課題を解決したい場合→
個別療育を行っている地域密着NPO、社会福祉法人がおすすめ。
ない場合は株式会社などの民間企業。

預かり中心でよい場合→
地域密着NPO、社会福祉法人の運営する放課後等デイサービスがおすすめ。
預かり時間の関係で利便性がよくない場合は民間企業。

(説明)
(1) 個別療育型を希望する場合
地域密着の小さなNPOが個別の療育を行っていることがあります。
このNPOには間違いなく高度な専門性を持つ所長さんがいます。
ここを選びましょう!

社会福祉法人もいいですね。
ただ、大きな社会福祉法人だと移動があります。
療育に精通したスタッフが担当いても数年でいなくなる可能性が高い。

個別療育型は送迎がない事業所が多いです。
時間も短時間。
なので、時間に余裕がある方、お母さん、お父さんが送迎できるご家庭でないと利用は難しい。

もう一つ注意事項があります。
週に1回、1時間やったところで効果はありません。
やるなら最低でも週3回は通う方がいい。理想は5日毎日。
たくさん通所することが望ましい。
ちなみに、年齢が若ければ若いほど、早いスピードで伸びていきます。

(2) 集団プログラム型を希望する場合
地域密着NPO、社会福祉法人が望ましい。
ただ、運動プログラムをやっているところは民間企業が多いです。
民間でも体操カリキュラムはしっかり作ってあります。だから民間でもいいでしょう。

体操、運動は脳の活性化にもつながるので療育効果は高いです。
ただ遊んで体を動かすだけよりも、科学的裏付けのある体操プログラムの方が療育効果はあるに決まっていますね。

(3) 預かり型を希望する場合
地域密着NPO、社会福祉法人の方が民間企業よりは良心的な運営をしていることをお話しました。
預かり時間など問題がないなら、民間企業よりはこちらを選んだ方がいい。

活動カレンダーを配って定期的に料理、工作などのミニイベントを行う放課後等デイサービスがあります。
ミニイベントは、
「大したことはやってないわね」
と思われるかもしれしれません。

簡単そうに見えても実際に行うのは難しい。
さまざまな障がいのある子ども全員に同一のイベントを行うことは大変。
定期的、継続的にやれている=スタッフに実力がある
と考えていい。

見学をしたとき、
活動カレンダーがあるか、
はじめの会やかえりの会などをしっかりやっているか、
も確認してみてください。

ささいなことですが、小学校の6年間、毎日通うとすごい時間になりますね。
小さな積み重ねが将来の大きな違いを生むんです。


コラム 本当の利用料=高額な税金負担について (口外厳禁)
利用者負担上限月額の制度があります。
だから、多数のご家庭は1か月約4600円の支払いをしています。おやつ代などもあり、5000円程度になっているかもしれません。

1回子どもが放課後等デイサービスを利用すると本当はいくらかかるかご存知ですか?
住んでいる地域、加算により幅がありますが、1回12000円前後です。

1か月ではありませんよ。
1回です。
支給量上限の23日をフルで利用している子は276000円。
もちろん税金から支払われています。

もっと驚くのは金額ではなく時間単価。
6時間授業のとき、放課後等デイサービスにいる時間は1時間ということもありますね。

「うちの子は低学年で授業が早く終わるの。だから3時間は利用よ」
反論の声が聞こえてきました。(笑)

送迎者は1台で複数の学校を一度に回ることが多い。
他の学校へ移動して待ったりするとすぐに1時間経過。
本人がドライブを希望することもありますが...

要するにたった2時間程度のサービスに12000円がかかるのです。

すごしている内容にも問題あり。
動画視聴、任天堂のゲームは論外ですが、本当に役立つ療育を行っていない事業所も。
例えばただ子どもと遊ぶだけ。

スタッフの専門性がないので意図的、計画的な支援は受けられません。
その場限りの対応。
感情的に叱るだけ。
しつこいようですが、これで12000円。(笑)

高いでしょうか、安いでしょうか?
納税者として判断してみてくださいね。

大切なのことなので、まとめながら繰り返します。
実質、数時間、遊ばせているだけ。
専門的な特別支援教育は受けられず、ただ叱られ、ただほめられるだけ。
この事実を知っていて1回12000円をあなたは払えますか?

税金がこのように使われていることを知ったら、納税者は当然怒ります。

「個別療育なら専門性も高いし短時間の1時間でもいいのでは?」

そうですね。
個別ならそれなりの価格でもいいのかもしれません。

でも、少し考えてみましょう。
1時間12000円の家庭教師はいわゆる一流の中の一流。
プロ家庭教師といわれます。
受けている個別療育の内容は一流の中の一流でしょうか。

短期間で全国展開している法人があります。
すごく利益が大きいからです。
儲けることができるからです。

実は、厚生労働省はこの問題に気づいています。
財政赤字が続いています。
予算縮小となると、必要のない障がい福祉サービスはなくなるでしょう。
なくならないまでも、ただ子どもを遊ばせている放課後等デイサービスへの補助金は少なくなる。

先をみながら、社会福祉サービスを選んでいきましょうね。
このnoteを必要に応じて何回も読まれ、活用していただけるとうれしいです。


あとがき
このnoteを読んでいただきありがとうございます!

「障がいのある子を持つお母さん、お父さんに少しでも役立つ情報を提供したい」
「希望を持ってほしい」
そんな思いで書かせていただきました。

今、社会福祉サービスの質を判断するための目安、ものさしをご理解いただきました。
子どもの成長に適した事業所を選択され、安心した日々をおすごしください。

本当の意味で社会に役立っている事業所が選択されれば、とんでもないことをやっている法人は自然に赤字でなくなっていきます。

政府は財政赤字。将来、大規模な予算縮小の可能性があります。
でも、価値あるサービスが残っていけば、社会福祉事業の存続を承認してもらえるのでは。

社会福祉分野において、高齢者は動けないので必須の事業。
となると予算カットされるのは障がい者関連。
住まいは必須なので入所施設、グループホームは存続。
児童発達支援、放課後等デイサービス、移動支援などが、まず補助金カットの対象に。
自費の支払い額が多くなるでしょう。

支払い料金が上がると、必要なときに福祉サービスの利用ができないことも。
そうならないように、質の高いサービスだけが残るよう、確かな目で評価、選択をしてくださいね。

楽しいだけじゃダメなんです。
年齢に伴う成長だけじゃダメなんです。
子どもをただ叱る、ごほうびでつるだけの教育は下の下。
専門的な論理に裏付けられた支援を要求してください。

すばらしい支援を行っている事業所を残し、障がい者ご本人とご家族の方が幸せな人生を送ってほしい。
あなたのご協力をどうぞよろしくお願いします!


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あなたの声をもとに修正、追記をしていきます。


ご回答いただいた方には、大切なお時間を使ってくださったお礼に下記の記事を送らせていただきます。

6 アンケート提出者用の特別編 (ご協力いただいた方に送信します。)
6-1 事業所選びの究極の裏技 (〇〇案内を〇〇して〇〇条件、Google〇〇〇をみる)
6-2 見学するときのスタッフとの話し方のコツ
6-3 受給者証、障がい者手帳の等級判定について
6-4 障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)を申請するべきか
6-5 学校、放課後等デイサービス、グループホームなどの選択を間違ったらどうするか
6-6 効果的な学習方法 (間違った方法で何時間勉強しても向上しない学力)


アンケートは下記のフォームにお願いします。
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3 役に立ちましたか?
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5 どのような人にオススメしますか?
6 もっと知りたいことはありますか?
7 その他何でもどうぞ。
noteメール相談つきを購入しなかったけれど、メール相談を希望する場合はここにご記入ください。

(要約版メール相談なしはここまでになります。)


3 学校を卒業した後の進路
3-1 生活介護 
(結論) 
障がいの程度が比較的高い方が利用する障がい福祉サービスです。
工賃は少ない。でも、スタッフの配置人数が多いです。
身の回りの頻繁な介助が必要な方、日中のんびりとすごしたい方におすすめ。

(説明)
どちらかというと重度の障がいの方向け。
食事、排せつで頻繁な介助の必要な方が多く利用しています。

生活介護事業所の工賃はあまり高くありません。
余暇活動中心で、のんびり、まったりとすごすから。
作業にはマイペースで取り組めます。

一方、作業に力をいれている生活介護事業所もあります。
比較的自立度の高い方が集まり、就労継続支援B型と同じレベルの作業を行います。
好みで選んでくださいね。

障がい支援区分によっては利用できいことも。
細かいルールについて、ここでは省きます。
グーグルで「生活介護 障がい支援区分」と入力すればすぐにわかります。
パソコンが苦手な方は、役所に聞いてみてください。
詳しく教えてくれますよ。


3-2 就労継続支援B型
(結論)
生活自立度が比較的高く、一定の時間、作業に集中して取り組める方が集まります。
事業所によって作業内容、求められる能力がまったく異なります。
多くの事業所を見学しご本人の適性にあった場所を選びましょう。

(説明)
地域に比較的多いのが就労継続支援B型の事業所。
身の回りのことは自分でできる方がほとんど。
もちろん、介助が必要な場合でも利用可能な事業所はたくさんあります。ご安心ください。

工賃(お給料)が気になりますね。
「就労継続支援B型 工賃」 
で検索してみてください。

1か月20日間の通所で15000円もらえればまずまずでしょうか。

初めて就労継続支援B型のことをお聞きになった方は、
「えっ?」
と驚かれたのでは。

ごもっともです。
少し説明しますね。
正式な雇用契約を結んで働く就労継続支援A型事業所だと、法律に基づく最低賃金が支払われます。
でも、B型は時給100円、200円とかそういう世界です。

工賃は事業所によって大きくかわります。
たくさん稼ぎたい場合は、平均工賃も確認してから利用するかどうかを決めてくださいね。

代表的な作業を紹介します。

(1) 受注作業
いわゆる内職です。

「内職って何?」
と思われたお母さんは若いです。(笑)
自分の母は家で内職をやっていました。

内職とは家でもできる簡単なお仕事。
例えば、紙袋の取っ手をつける、タオルをたたむ、おみやげのおかしの箱を組み立てる、工場の部品組み立てなど。たくさんの種類があります。
就労継続支援B型のお仕事は、家ではなく事業所で行いますね。

障がい者だからという理由でミスは許されません。
頼んだ会社はできあがったものを社会に流通させます。だから不良には超厳しい。
みんなで気合を入れて検品します。

単純作業が多い。仕事内容によっては、かなりの器用さが求められます。
また、受注作業は忙しさに幅があります。
景気が悪いと委託される作業量が減り、何もお仕事がないことも。
そんな日はみんなでカラオケ大会でしょうか。(笑)

(2) 自主製品 (物品)
ビーズ、手芸品からアクリルたわしまで何でもあり。
芸術家、デザイナーをスタッフにして、すてきなかばんを作っている事業所も。

自主製品のよいところは、マイペースで仕事ができること。
受注作業だと
「明日までに全部完成させてください」
とかがよくあります。(笑)

問題は作ったものが売れるかどうか。
本当にいいものでも、販売ルートがないと売れません。
実際のところは、社会福祉事業者が集まるバザーで売買されるものがほとんどです。

(3) 自主製品 (食品)
パン、クッキーが多いですね。中にはバウムクーヘン、ぎょうざ、まんじゅうなどもあり。
レトルトカレーなど一流の味を開発し百貨店で販売されるまでになった事業所も。すごいの一言。
競争が激しいので売れ残ることも多い。
何事も経営者の手腕一つ。

しっかり手洗いできることが作業に入れる前提条件です。

(4) 法人内の委託作業
入所施設を持つ大きな社会福祉法人。
就労継続支援B型の事業所も運営していることがよくあります。
こうなると、法人内にたくさんのお仕事が。
例えば、入所施設のお掃除、シーツなどの選択、クリーニング。
独占禁止法違反ですね。(笑)

いい悪いはともかく、安定的に仕事があります。
作業内容が決まっているので、慣れれば落ち着いて仕事に取り組めるという利点も。
景気に左右されることなく、比較的高い工賃が継続してもらえます。

(5) 施設外での委託業務
外部から委託された仕事です。
ポスティングや工場の清掃作業などが多い。
清掃作業では、民間の会社同様のレベルが要求されます。
清掃作業後に汚れがあったりしたら、やり直しか、依頼のストップ。
厳しい世界です。
外でのお仕事なので体力が必要。


コラム 社会福祉事業所スタッフのビジネスセンス
生活介護、就労継続支援B型などのお仕事はいわゆるビジネス。
ビジネスセンスがないと利益はでません。

社会福祉事業所に勤務するスタッフはビジネスのプロではありません。
何が起こっているのか実際のところを少しみてみましょう。

例えばパン作り。
スタッフの人件費、事業所の家賃は国からの補助金で支払われます。
パン販売の儲けから材料代を引くと、残りはすべて利用者さんの工賃に。
それなのに一人1~2万円程度の工賃しか支払われません。
1人1.5万円として、16人在籍だと24万円の利益。
この程度だと民間会社ならすぐに倒産ですね。

個人営業のパン屋さん。2人で運営しているとします。
2人の給料、家賃、材料、機材代などで1か月の利益は100万円以上ないとやっていけないでしょう。

また、食品の場合、売れ残りの処理が大変です。
同じ法人の他の事業所や近所の社会福祉事業所に売れ残りを持っていき、(無理やり?) 買い取ってもらうことが多い。
無言の圧力でけっこう売れます。(笑)

・ニーズのある商品を開発、販売する。
・販路をしっかり獲得する。
・利益を出して高い給料を支払う。

一人前のビジネスセンスが求められる社会福祉事業所スタッフのお話でした。


3-3 就労移行支援
(結論)
利用できる期間は2年間まで。
一般企業への就職を強く希望する方向けです。

(解説)
規制緩和された直後、民間企業がすごい勢いで参入してきました。
あれよあれよという間にすごい数。

社会福祉サービスにもブームがあるんです。
最初は就労移行支援。次が児童発達支援、放課後等デイサービス。
今はグループホームが爆増中。

話をもどしますね。
2年という短い期間に就労の準備をします。
本気で一般就労を目指す人にはいい場所かも。

利用を決定する前に、最低でも次のことは確認してください。
・今まで何人の人が利用して、何人が就職できたのか。 (就職率の確認。)
・就職した人は障がい者枠か一般枠か。 (自分の目指す枠での実績の確認。)
・就職先の企業の一覧。 (自分の目指す就職先の実績があるかの確認。)
・就職した人の中で何人が今も継続して仕事ができているか。 (定着率の確認。)

この実績を教えてくれない場合、利用は控えましょうね。
問題なければ何でも教えてくれるはず。

一つだけ注意!
就労移行支援→就労移行支援A型→就労移行支援→
というように、自分の法人内を行き来させる事業所もあるようです。
こちらも見学のときにチェックしておきましょう。


3-4 就労継続支援A型
(結論)
正式な雇用契約を結んで仕事を行います。
民間の最低賃金が保証されますが、特別な契約内容により低い時給となる場合も。
規制緩和後、給料支払いや事業所運営について多くのトラブルが発生。法律が改正されました。
問題が多い事業なのでおすすめできません。

(説明)
就労移行支援と同じく、規制緩和によって民間企業が数多く参入してきました。

民間企業は
「これはもうかるぞ!」
と思ったから参入してきます。(笑)

少しでも利益をあげようと、すごいことをやる事業所が増加。大問題になりました。
「就労移行支援A型 詐欺」
「就労移行支援A型 トラブル」
で検索すると多くの記事がヒットします。
ご一読ください。

法改正がなされ、多くの企業は倒産か撤退。

就労継続支援A型、就労移行支援事業所で仕事をしたことのある人と話をしたことがあります。
運営している法人、事業内容の評判はよくない。
あまりというかまったくおすすめできません。
君子危うきに近寄らずです。

ただ、自分なりの目的があり、見学にも行き、納得できるのなら一度試してみるのもいいかと思います。
退所はすぐにできますから。


3-5 一般企業 (障がい者枠)
(結論)
しっかりとお仕事をしたい場合は一般企業の障がい者枠がベスト。
普通の会社なので無断欠勤、遅刻などはできません。
休みも有給休暇の範囲内。
毎日元気に出社できることが必須条件です。

(説明)
「日本でいちばん大切にしたい会社」というベストセラーの本があります。
大人気のシリーズで、自分も何冊か読みました。

「会社の目的は社員を幸福にすること」
この理念を実現している会社が数多く紹介されています。
感動感激。ハンカチなしには読めません。

一社だけ紹介します。
(「日本でいちばん大切にしたい会社」1巻より抜粋)
50年前に知的障がいのある2人の少女を、「私たちみんなでカバーしますから」という社員たちのたっての願いで採用した日本理化学工業。
今、この会社の障がい者雇用率は、社員の7割に及んでいます。
会社は、売上げを上げるために、利益を上げるために存在しているのではありません。
本当に人々に必要とされ、社員たちも誇りをもって働くことができる、その結果、みんなが幸福を感じることができる、そんな会社になるために存在しているのです。

こんな会社を探しましょう!
「日本でいちばん大切にしたい会社」の本には、障がい者雇用に熱心な会社が数多くのっています。
近所にあるならぜひ見学させてもらいましょう。

ハローワーク、役所、商工会会議所でも、障がい者雇用に力を入れている会社の情報が得られます。
気軽に問い合わせてください。
もちろん、インターネットも活用できますね。

身近なのはハローワーク。
障がい者雇用専門の担当者がいるので、じっくり相談にのってもらいましょう。
ハローワークでは過去の求人データも保存してあります。
質問すれば、求人応募する会社が過去、どんな求人を何回出していたのかを教えてくれます。
同じ求人を何回も出しているということは、人材が定着していないということ。何らかの問題がある可能性が高い。こんな会社は避けましょうね。

医療法人が母体の会社もあります。
誠実な法人が多いので信頼できます。
「患者さんの社会復帰を何とか手伝いたい」という志からスタートしているからです。
近所に医療法人と関連のある会社が障がい者雇用をしている場合、ぜひ、見学に行ってみてください。

流れをまとめます。
・優良な会社を調べる。
・見学に行く。
・面談をする。
・サポート体制を確認する。
・実習、体験をする。
・雇用契約を結んで正式な勤務を開始する。

この流れを大切にしてください。
人気のある会社は求人がなかなかありません。人が辞めませんからね。
だから、何回も見学、体験に行って名前を覚えてもらう。

子どもが小さくてもいいんです。いっしょに何回も行ってください。
空きができたらすぐ連絡してもらえる信頼関係を作っておくためです。

見学を断るような会社に就職する必要はありません。
見学者に時間をかけないということは人を大切にしないということ。
障がい者のことを理解していれば、上記のプロセスがどれだけ大切かわかるので、必ず受け入れてくれます。

見学、体験のときには、実際にいっしょに働く社員さんとも話をしましょう。
ホームページには理想的な言葉。採用担当者も理解がありそう。
でも、これで決めてはいけません。
重要なのは実際にいっしょに働く仲間。
障がい者と働くことを楽しんでいる雰囲気が感じられるかを確認するといい。

・長期の体験で何も問題がない。
・ご本人も気に入っている。
この2つが確認できてから就職を決めましょう。

経済面での大切なことも説明しておきます。
障がいをもつ方がもらえる障がい年金があります。
基本的には、この年金だけで暮らせるようにしておくといい。
仕事での稼ぎはあくまでも予備という位置づけ。

なぜでしょうか。
景気後退により、いつ人員整理があるかわからないからです。
そのための準備ですね。

日本は人口減少で経済成長率が鈍化しています。だから、不況により多くの企業の経営が悪化。
こんなとき、効率を重視している会社なら、最初に障がい者を人員整理の対象にするでしょう。
今、会社員の終身雇用が保証されない激動の時代に入りました。
だから、会社の収入になるべく依存しない生活を維持することが大切に感じています。

障がい者枠ではなく一般枠での勤務を希望する方もいますね。
勤務が継続できるのならそれでOK。
続かないのなら、無理をしないで障がい者枠を利用しましょう。
適切なサポートが受けられるので継続の可能性が高まります。

なお、入社前に、残業、休日、社会保険、景気に左右されずに最低限保証される年収などはしっかりと確認しておきましょう。


3-6 どこを選ぶのか 
(結論)
障がいの程度に応じた就労先を選びましょう。
お給料、工賃よりも無理なくマイペースで、長期間、楽しく通えるかどうかが大切です。

(説明)
おすすめの順番を書きますね。

生活介護>就労継続支援B型>就労移行支援A型>就労移行支援
社会福祉法人>NPO法人>医療法人が親会社の法人>株式会社>合同会社

一押しは「日本でいちばん大切にしたい会社」にのっているような一般企業(障がい者枠)。
理由はこれまでに書いてきました。
自分のペースで楽しみながら通える事業所をじっくり選んでください。

生活介護をおすすめする理由をお話します。
障がい支援区分の高い人が生活介護を利用しています。
障がい支援区分が高いほど、国保連という国からの補助金が多くなります。
つまり、生活介護事業所の収入はすごくいい。だから多くの人を雇用可能。
スタッフの人数が多いから手厚い支援が受けられる。
すばらしいと思いませんか?

もちろんデメリットもありますよ。
工賃が少ない、他害行為の強い利用者さんが時々いることなどです。

それでも、総合的に考えると、スタッフが多いので安心。
作業でプレッシャーをかけられることもありません。
マイペースですごせることが一番ではないでしょうか。

就労先を決める前、体験期間があります。
特別支援学校で実習。そのままその実習先に決める場合が多い。
既に学校を卒業している場合、体験は少なくとも3か所に行きましょう。
事業所によって雰囲気がまったく違うので、いろいろなところを見るのがいい。
入浴を希望する場合は、もちろん入浴支援を行っている場所を探します。

選択するときに大切なことがもう一つ。
お仕事が必ずあるかをチェックです。
「必ず」という言葉を強調しておきます。(笑)

不景気で受注作業がなくなることがあります。
そうなると、何もすることがありません。
工賃も0円。さみしすぎますね。
だから、利用を決める前に、自主製品と受注作業の両方をバランスよくやっているかどうかも確認してください。


コラム 学校卒業後の理想の職場をみつける
中学生になったら少しずつ動きましょう。

「早すぎませんか?」
いえいえ、そんなことはありません。
理由を説明しますね。

地域に数多くの生活介護、就労継続支援B型の事業所があります。
夏休みにお子さんと見学、体験に行くとします。
1回の夏休みに1か所とします。
中学3回、高校3回の合計6回しか行けません。

自分の住んでいる地域には20以上の就労継続支援の事業所があります。
一般企業の障がい者枠も入れればかなりの数に。

どこもそれぞれ特徴があります。
スタッフの雰囲気、作業内容などは、見学と体験をしなければよくわかりません。
高校の実習だけでは足りません。

早めに、少しずつ情報を集めるといい。
人気のある一般企業、会社は、求人がめったにでないことをお話しました。
生活介護、就労継続支援B型の事業所も状況は同じ。
定員が限られているので人気のある事業所は空きがありません。

「じゃあどうするのよ?」
怒らないで聞いてください。(笑)

必殺技をお教えします!
キャンセル待ちを依頼しましょう。

気に入った事業所があったら、何回か見学、体験に行って名前を覚えてもらいます。
パンや自主製品を売っていたら、時々買い物に行きましょう。これで完璧。

見学を断るような法人に就職する必要はないことを説明しました。
利用したいという熱意を見せて信頼関係を作っておけば、いつかは必ず入所できます!


4 自立した生活に向けて
4-1 将来の生活の場所はどこ (自宅? 施設? グループホーム?)
(結論)
障がいが重度の場合は入所施設。
軽度ならグループホーム。

(説明)
(1) 自宅
いつまでもお母さん、お父さんと生活をするのは、年齢、体力的な面から難しいと思います。
だから、軽度ならグループホーム、重度なら入所施設の利用を早めに検討しましょう。

ご本人、あるいはご両親の介護が必要になるとします。
どうなるでしょうか?

ヘルパーさんに来てもらったり、移動支援で散歩につれていってもらったりと社会福祉サービスを利用すれば、家族みんな同じ家での生活は続けられるでしょう。
でも、ご両親の体力、生活力には限界が。
いざというときに慌てないためにも、候補となる入所施設かグループホームを考えておくのがベストです。

ご両親が高齢になっても、自宅でいっしょにすごしている障がい者の方は何人もいます。
リスクは承知で…
選択はもちろん自由です。

ご両親の愛情たっぷりの送迎で、来所時はいつもニコニコ。
とても幸せそうでした。

(2) 施設入所
多くの障がい者の方が共同で生活をする施設。
重度の方が多い傾向があります。

正式には施設入所支援という社会福祉サービス。利用には障がい支援区分などの制限があります。
インターネットにて「入所施設 障がい者」で検索してみてください。
パソコンが苦手な方は役所で聞けば詳しく説明してくれます。

入所施設は大手社会福祉法人が運営していることが多い。
施設は大きく経営も安定。
希望すれば入れることがほとんど。ご安心を。

(3) グループホーム
国は大型の入所施設から地域のグループホームへ移行する動きを見せています。
「障がい者は地域の人と暮らしましょう」というのがスローガン。
予算的なこともあるようです。
大規模な入所施設は運営のためのお金がたくさんかかります。財政赤字なので低コストのグループホームに移行するのは自然な流れですね。

身の回りのことがだいたい自分でできるのならグループホームでOK。
規制緩和により全国規模でグループホームを運営する法人が増えました。
フランチャイズ、参画企業という形をとっています。

加盟している個人、法人は、既に放課後等デイサービスの欄にも記入しましたが、お金儲け理由がとても多い。要注意です。
だから、地域に根差した歴史のあるNPO、社会福祉法人が運営しているグループホームをおすすめします。

新築でオープンしたグループホームに魅力があります。でも、運営が安定していないという致命的な欠陥が。
民間企業は赤字が続けばすぐに撤退。慈善事業ではないからです。
株式会社、合同会社の運営するグループホームを希望するなら、グループホームの事業をスタートして何年が経過しているのかを必ず確認してください。

親会社が医療法人で長年グループホームを運営している株式会社があります。
こんなところなら安心ですね。

理想のグループホームをみつける方法は「コラム 学校卒業後の理想の職場をみつける」と同じです。
大切なのでもう一回書いておきます。
いいグループホームを見つけたとします。
部屋は満室。空きがありません。
でもあきらめることはありませんよ。
キャンセル待ちリストにのせてもらいましょう。

「うちはキャンセル待ちはやってないんですが…」
断られるかもしれません。

でも大丈夫。
定期的に連絡をとりましょう。
部屋が空いたかの問い合わせついでに、近況も簡単に連絡しておく。
名前を覚えてもらう。顔見知りになる。
こうなれば、空きが出たとき真っ先に電話してもらえます。
もしかしたら、同じ法人で新しいグループホームを建設するかもしれません。
そんなときも優先的に連絡がもらえるでしょう。

役所の障がい福祉課や相談支援事業所にもグループホームの情報がきます。
グループホームをスタートする法人が案内を出すからです。世間でいう営業ですね。
だから、そこにも顔をだしておく。
役所に行ったついでに、毎回、情報を集めておきましょう。

今、規制緩和によりグループホームは建設ラッシュ。
地方自治体は建設を無制限に承認することはありません。予算に限界があるからです。
やがて総量規制という制度により、参入できる事業者の制限がかかるでしょう。
そうなるとグループホームの数が増えません。行き先の確保が大変になる可能性あり。
今から動きましょう!


4-2 後見人は必要か
(結論)
信頼できる兄弟姉妹や親戚の方がいれば、その方に相続、金銭管理関係をお願いしておきましょう。
難しい場合は成年後見制度を少しずつ勉強して後見人を早めにみつけましょう。

(説明)
お子さまが20代なのに後見人を準備されているお母さんがいました。
自分が元気に動けるうちに何でもやっておきたいとのこと。
兄弟姉妹がいないこと、親戚には迷惑をかけたくないことも話されていました。
とてもすばらしいですね。

成年後見制度は少々複雑な部分があます。
少しでも気になるのなら、早めに役所の障がい福祉課か相談支援事業所に相談をしましょう。
まずは制度の理解から。
そして必要と思ったときに、信頼できる個人や法人の紹介を依頼します。

ご両親亡き後、金銭管理の支援をお願いできる家族、親類がいない場合は、少しでも早めに準備をしておくことが大切ですね。


4-3 自立生活のために幼少期から準備しておきたいこと
(結論)
次の4つが大切です。
・他害行為がない。
・自分からトイレに行ける。
・トイレで用がたせる。
・介助なしで食事ができる。

(説明)
(1) 最も大切なこと
就労するにしても、親から離れて生活するにしても大切なことは、上の(結論)に書いた4つ。
理由をお話しますね。

たくさんの就労支援の事業所、入所施設があります。
好みの事業所がようやく見つかりました。利用を希望します。
ところが、他害行為が理由で受け入れをやんわりと拒否される場合があるのです。

基本的にはどんな障がいでも受け入れくれます。
ただ、他のご利用者様がおびえてしまう、対応できるスタッフがいないなどの場合は別。
だから、他害行為がないことが大切になります。

今、幼少期で他害行為があるとします。
これを改善してもらえる福祉サービスを探しましょう。

他害行為がなくならなくても、「〇〇の環境なら落ち着いてすごせる」という場面が作れればいい。
受け入れ側のスタッフに安心感が広がります。

(2) スタッフの人数
障がいの程度によっては、トイレ、食事が完全に自立するのは難しいかもしれません。
あくままでも努力目標です。ご安心くださいね。

入所施設は手厚い支援があるので大丈夫。
ただ、グループホームで自立生活を送るには、自分からトイレに行ける、一人で食事ができることが大切。スタッフの数が少ないからです。

特に、民間企業が運営するグループホームは最低限のスタッフ配置。
人件費を少なくして多くの利益をだそうとしています。
スタッフの数が少なければ少ないほど利益がでます。
だから、法律で定められている最低人数を配置するところが多い。

入所施設は減少傾向。グループホームが増えています。
だから、将来の住まいの選択肢を増やすためにも、トイレ、食事は少しでも自分でやれる部分を多くする練習が必要。
課題がある場合には、このような療育に力を入れている児童発達支援、放課後等デイサービスを利用するといいですね。

(3) 就労のための準備
生活介護ではスタッフがマンツーマンでつくことが多い。何の心配もいりません。
ここでは就労継続支援B型など、お仕事をメインにしている事業所利用の準備について説明しますね。

就労継続支援の事業所でお仕事をするために大切なことがあります。
(結論)の4つに加えて、次のことを意識してみてください。
・集団の中ですごせる。 (あるいは大部屋の中のパーソナルスペースですごせる。)
・時間がわかる。 (タイマー、スケジュール表、時計などで行動ができる。)
・数が正確に数えられる。

就労施設でも他害行為があるかないかは重要。
理由も簡単に書いておきます。
・他害行為を見ると泣いてしまう感受性豊かな障がい者の方が多い。
・他害行為が頻繁にある場合、スタッフが横につきっきりになる必要があります。(就労継続支援B型などの事業所では、生活介護のような多人数のスタッフ配置ができません。)
・女性スタッフが多い。女性の手に負えないレベルだと受け入れ拒否の理由になってしまいます。

就労継続支援の事業所では、大きな作業室でみんなと作業をすることが多い。
個室がない場合がほとんど。だから集団の中にいられることが利用の条件になります。

集団の中での作業が苦手でも
「環境を〇〇にしてもらえれば落ち着いてお仕事に取り組めます!」
と言えるように少しずつ準備できるといいですね。
テープを床に貼るなどの簡単なパーソナルスペースはすぐに作ってもらえます。

受注作業で重宝されるのが、正確に数を数えること。
簡単なようで結構難しい。
検品作業でよく数を確認します。
正確に数えられととても頼りにされます。

就労継続支援の事業所では基本的にマンツーマンのスタッフはつきません。
時計やスケジュール表を見て行動することが求められます。
まあ、大人数でやっているので基本みんなと同じことをやっていれば大丈夫ですが。(笑)

少ないスタッフの事業所では自分で考えて動く場面が数多くあります。
上に書いた大切なことを少しずつ準備して就労に備えましょう。

完璧に準備することはだれもできません。
学校や放課後等デイサービスで生活をするとき、どんな支援をお願いすればいいのかを知ってもらうために書きました。

最後に何よりも大切なことを一つ。
よさを伸ばすこと。
よさは弱点を消し去りますから。


コラム 不動産会社が親会社のグループホーム事業担当者による腰がぬけるほどびっくりした一言
「近所にグループホーム建設の承認をとる必要なんてまったくない」
あるグループホームを見学したとき、事業部長さんから聞いた言葉です。

驚いて、一瞬、いすから転げ落ちそうになりました。(笑)

「グループホーム近隣住民による建設反対」という新聞記事を読みました。
その記事について質問をしたときの回答です。

面談そっちのけで、部長さんなりの言い分(言い訳?) がえんえんと語られました。
その一つは
「自分に障がいのある子どもが生まれたら、近所に許可なんか取りに行かないでしょ?」
というもの。

また、グループホームがオープンした後も、近所に挨拶へは行っていないとのこと。
「行く必要なんかないでしょ」
を繰り返します。

「地域の中で地域の人とともに」がグループホーム事業の目的の一つ。
この方針と真っ向からぶつかってますね。

なぜかこの法人、いつも求人がでています。
人材が定着しないのでしょう。

親会社が不動産会社のグループホームは独特の雰囲気があります。
ぜひご注意ください。


5 より信頼できる事業所の選び方 (口外厳禁)
5-1 経営者(社長)と法人について調べる
(結論)
見学、面談のときに必ず確認してほしいことがあります。
・代表者の経歴。
・法人が社会福祉サービス以外にどのような事業を運営しているのか。
・どのような経緯で社会福祉事業を開始したのか。
説明を聞いて納得できたら利用を開始しまょう。

(説明)
(1) 代表者の経歴、経緯
児童発達管理責任者やサービ管理責任者ではなく、法人の代表者である代表取締役の方に聞きます。
社会福祉事業を行う前に何をやっていきたかも質問してみるといい。
たいていはまったく異なる仕事をしています。

なぜ社会福祉業務を開始したのかを質問してみてください。
・親族に障がい者がいる。
・知り合いに頼まれた。
などの回答が多いでしょうか。
理由に賛同できるかどうかを考えてみてください。

代表者の思いが経営に反映されます。
代表者の雰囲気、考えがお母さん、お父さんと合うのかどうかはとても大切なこと。

面談のときに直接質問するだけでなく、法人案内のパンフレット、Webサイトでもいろいろなことがわかります。
長期間利用することになるので、時間をおしまず、しっかりと調べてみましょうね。
後で後悔することがないように。


(2) 法人について
不動産会社がグループホーム事業に参入してきています。
すごい数。

理由は簡単!
空き家の有効活用です。

今、少子化、人口減で空き家が増えています。遊んでいる土地も多い。
子どもの数が減っているので学生数も減少。大学生用のアパート経営も継続が難しくなりました。
そこでグループホームなのです。

空き家、空いている土地を有効活用できます。
利用者さんが集まれば安定収入に。
長期間住んでもらえる可能性も高い。

要するにお金もうけ。社会福祉に対する「思い」があるわけではありません。
もちろん、すばらしいサービスが提供されているなら問題ないのですが…
そうでないことが多い。

「どこに根拠があるの?」
ごもっともです。(笑)
まず、働いている人を観察してみましょう。

不動産業界はノルマ主義、成果主義の世界。バリバリ系のスタッフが集まります。
結果主義の世界で生きるためには成果が必須。
相手の気持ちと自分の業績。どちらを優先するかは明らかですね。

また、障がい者ご本人やその家族の悩み、現実、日常生活などを経営陣はよくわかっていません。
だから障がい者の心によりそいながらの支援は期待できない。

繰り返しますよ。
障がい者の支援が目的でスタートしたのではありません。
規制緩和で参入可能になった(=もうかる) から事業を始めたという会社がほとんど。

もっと大きな問題が一つ。
民間企業は黒字が継続しないと撤退します!!
だから、せっかく地域の生活に慣れても、長期の利用ができなくなる可能性があるのです。

不動産会社系列が運営するグループホーム利用はなるべく避けた方がよい。
理由をご理解いただけたでしょうか。
避けた方がよいと柔らかい表現を使っていますが、本音を言えば絶対に使わない方がいいと個人的には思います。

見学に行ったとき、世話人さん、サービス管理責任者の方とたくさん話をしてみてください。
現場スタッフとの話し方、上手な質問の方法は、アンケートを提出していただいた後にお配りするレポートに詳しく書いておきました。
ご協力をよろしくお願いいたします。


5-2 スタッフについて調べる (過去の経歴、継続年数ですべてがわかります)
(結論)
スタッフの勤続年数がすべてを物語ります。
勤務年数の長いスタッフが多い事業所は人にやさしい法人。利用者さんのことも大切にします。

(説明)
見学や面談のとき、代表者あるいはスタッフの方にスタッフの勤続年数を質問してみましょう。
スタッフに直接質問した方がはっきりした回答が聞けますね。

ついでに、前にどんな仕事をしていたか、大学や短大での専攻なども聞いてみましょう。
介護、療育とは関係ない勉強をしてきた人がいます。
なぜ障がい者支援の仕事をしているのかがわかると、その事業所を利用するかしないかの判断基準の一つになります。

50以上の事業所を持つ大きな社会福祉法人の平均勤続年数を聞いたことがあります。
びっくりしました。

何とわずか3年。
とても低い。
とりあえず、この数字を判断基準にしてみてください。

スタッフが長く勤務している法人は働き心地がいい。
スタッフが人間関係に悩むことなく協力して仕事ができている証拠。
お給料や休みもひどくはない。
だから続けられます。

法人がスタッフを大切にするとスタッフは幸せに。
毎日充実している人生を送るスタッフが障がい者を支援するとき、当然、思いやり、愛情に満ちたものになります。
スタッフが自分の職場環境に不満だらけでは、楽しくお仕事はできませんね。

障がい者支援について立派なことを言う経営者。
ところが、スタッフには祝祭日も仕事をさせる。振り替え休日も与えない。
スタッフは幸せですか?
人を大切にしていますか?
だから勤続年数が大切なのです。
見学のとき、一人でも多くのスタッフにさりげなく質問してみましょう。


5-3 全国展開する民間会社の場合は直営店かフランチャイズかを絶対に確認 (超重要)
(結論)
全国展開している有名な民間企業があります。
見学に行ったら直営店かフランチャイズかを聞いてみましょう。
フランチャイズなら利用をおすすめできません。

(説明)
基本的には全国展開している事業所はあまりおすすめできません。
理由はこれまで書いてきた通りです。

でも近所にこ〇んはうすさくら、L〇〇ALICO、コ〇ルなど、全国展開している事業所しかない場合があるかもしれません。
そんなときのために、一つだけ大切な基準を書いておきます。

全国展開している法人はたくさんの教室がありますね。
新宿教室に見学に行ったとします。
そしたら聞いてみてください。
「この新宿教室は本部の直営店ですか、それともフランチャイズですか?」

直営店というのは本部が直接運営をしています。
本部が人を雇用して指導もします。
本部からの指示はすぐに伝わります。

一方、フランチャイズは本部が直接に管理をしていません。
個人あるいは別の法人が、こ〇んはうすさくらという看板で放課後等デイサービス事業をやりたいときにフランチャイズ加盟します。
本部に加盟金という大金を払います。そして運営のノウハウを受け取る。

フランチャイズに加盟する人はなぜ何百万円も払うのでしょうか?
答えは簡単。
ノウハウを受け取り楽してもうかるから。

セブンイレブンもフランチャイズがほとんど。
学習塾で有名な明光義塾もフランチャイズばかり。
大人気ですね。
もうかるから、みなさん加盟するのです。

フランチャイズのスタッフは信じられないような雇用条件で仕事をしています。
休みなし、最低賃金レベルのお給料。

なぜかわかりますか?
フランチャイズに加盟すると売上の何%かを本部に支払う義務があります。
また、フランチャイズオーナーは、基本、現場には立ちません。
現場スタッフの人件費とは別にオーナーが利益をとる。
となるとスタッフのお給料は自然に少なくなりますね。(涙)

スタッフの仕事に対する満足度が低いと、心にゆとりのある支援は受けられないことをお話しました。

フランチャイズの教室で、専門的な療育、指導が受けられると思いますか?
利用者さんは大切に扱われるでしょうか?

最後にもう一度言います。
直営店かフランチャイズを確認してください。
フランチャイズの場合、利用をおすすめできません。


(完全版メール相談なしはここまでになります。)

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