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vol.06 福元崇志 (国立国際美術館学芸員)

オンラインストアにて国立国際美術館学芸員の福元崇志さんとのインタビュー動画の販売を開始します!

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初めてお会いしたのは2008年の国立国際美術館で開催された塩田千春展。
もう12年前。。。
この11年後に70万人も動員する作家になるとは。。。感慨深い。。。
塩田千春「精神の呼吸」@国立国際美術館

さて、この時にインターンで入ってたのが福元さんでした。
正直この時は、彼と絡んだ記憶がほぼありません。
事務的なやりとりはあったとは思いますが。。。
彼も当時学生のインターンで、必死に色々吸収していたんでしょうね。
僕も必死に糸を編んでて、毎日クタクタになってたのを思い出します。
あと、この後のART OSAKAで偶然会って挨拶するぐらいだったかなぁ。

福元さんとちゃんと話すようになったのはその4年後の2012年。
「リアル・ジャパネスク展」の泉太郎さんのお手伝いで再び国立国際美術館に行った時のこと。
この時彼はインターンから学芸員補佐になってて、あれ、見たことある人がいる!ってなりました笑
この時のボランティアはほとんど皆学生で、社会人は僕ぐらいだったのと、ほぼ同世代ってのもあって、作業中も色々お話ができて、もう一人いた同世代の補佐員さんと三人で仲良くなりました。
僕がスイスに行く直前にも送迎会とかしてくれて、今でも国立国際美術館に行くたびに彼の昼休憩に合わせて行って、近くのお店で一緒に昼飯食ってから展覧会観るっていうパターンが恒例になっております。

動画の前半でも盛り上がりますが、僕と福元さんは同世代なので、観ている展覧会も被っていて、特に国立国際美術館の思い出はたくさんあるんです。
大阪の、というか関西において、現代美術をしっかり扱う美術館ってここぐらいなんですよ。
僕が現代美術に目覚めたきっかけの展覧会も、館が万博公園の中にあった時代の「連続と侵犯」という展覧会。
しっかりとは理解できなかったけど、「なんかわからないけどすごい!」ってなったのを今でも鮮明に覚えてます。
美術館自体も素敵で、独特の雰囲気がありました。
今思えば移転前ギリギリだったので、あの空間を味わえたのは誇りです。
新しくなってからのシーザー・ペリの建築はマジで魅力ない。。。
閑話休題。
そして福元さんもこの展覧会をきっかけにして現代美術を知ったということ。
その後のヤノベケンジ展とか、移転後の話とかこういう共通の経験って本当に話てて楽しい。
僕にとっても福元さんにとっても、国立国際美術館というのはとても特別な場所なんです。
好きな美術館はたくさんあるけれど、人生レベルで関わってるのはこの美術館ぐらい。
福元さんに至っては、そこで働いちゃってるんだもんな。本当にすごい。
インターンの頃から知ってるので、いよいよ学芸員になった時は本当に嬉しかった。

美術館学芸員って、日本の数ある職業の中でもなれないランキングのかなり上位だと思う。
そもそも学芸員は公務員だし辞める人がほとんどいない。
つまり、パイが相当少ないんです。
数ある美術の分野の中で自分が研究してるポストがたまたまでも空くなんてほぼ奇跡。
たとえ空いたとしても、そこにはライバルが死ぬほどいて、とんでもない知識やスキルを持ったエリートがうじゃうじゃいるんです。
ちなみに以前聞いた話で、某美術館の学芸員さんが辞める時に募集かけたら、百人以上来て、英語、フランス語、ドイツ語って試験をしていっても皆ほぼ満点とっちゃうから選ぶの大変だったみたいなエピソードも。。。他の仕事された方がいいんじゃ。。。
それぐらい厳しい中、福元さんは自身の望むポストをしっかりと掴んだわけです。
しかも憧れ続け、インターンからしがみ付いてきた国立国際美術館の学芸員!
まさに執念の勝利!
その裏には相当な努力や苦しみや悔しさがあったんだろうなぁ。

動画を見ていただければわかると思いますが、福元さんはめっちゃ真面目。
絶対嘘つけないんだろうなぁっていう人です笑
なので、僕は彼に絶対的な信頼を置いてるし、彼の作る展覧会を本当に楽しみにしています。
彼が学芸員になって今年で丸5年。
このコロナ禍で延期になってしまったけれど、彼が携わっている「ボイス+パレルモ」展は今最も楽しみにしている展覧会の一つ。
去年の春にこの話を聞いた時はめちゃくちゃ興奮しました。
なんせ彼が最も感銘を受けた人物がヨーゼフ・ボイス。
僕はこれまでも彼のボイスに対する静かに熱い情熱を聞いていたので、いよいよか!という想い。
というか、こんなに早く大チャンス掴んじゃって大丈夫?とすら思うぐらい。
だって、ボイスですよ?そうそう日本でできる展覧会じゃない。
国立国際美術館の学芸員というポストもそうだけど、福元さんは想いがめちゃくちゃ強い人なので、こういう人にはちゃんと願ったチャンスがやってくるんだろうなぁと見ていて思います。
むしろ僕はこのボイス展の終わった後の福元さんの活動がとても気になる。
大きな夢を次々叶えて一旦は脱力しちゃうかもしれないけれど、ここからどう新たな道を刻んでいくのか楽しみでなりません。

今回動画で改めて話してみて、知らないことも色々あって新鮮でした。
是非彼の静かな情熱を聞いてみてください。
そして美術館のこれからの在り方の話も興味深いので、美術館という場所が好きな人もぜひ。


online BAR "A'live" vol.06 福元崇志 (国立国際美術館学芸員)
【収録日2020.05.21】88分
vol.06では大阪の国立国際美術館学芸員の福元崇志さんとのインタビューをお送りします。
学芸員を志したきっかけから、そこに至るまでの道のり、携わってきた展覧会のエピソードや今後の美術館のあり方のお話まで。

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