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トスカになった紙風船

ただただ、心が萎えている。

仕事でミスを連発し、自尊心が潰れかかっているためだ。

それはまるで紙風船をググっと上から押し潰して、萎ませた状態のようである。

そんな中、五木寛之著の「大河の一滴」を手に取った。
なるほど、こういう心が萎えた状態というのは、
ロシア語で「トスカ」と呼ぶらしい。

私は「トスカ」から抜け出す事を目的に、
女友達と頻繁に飲みに行っている。

女友達が飲みに来てくれた時点で、
その人にとって私が時間を割くに足りうる存在である事が証明され、萎みきった自己肯定感の向上に繋がるからだ。

女友達との時間は、「トスカ」となった紙風船に対して、優しく、かつ確実に息を吹き込んでくれる。

しかし、この対応策は彼女らありきの話だ。

ドタキャンなんてされた日には、
より重度な「トスカ」に陥る。
大変不安定な対応策だ。

ホッファーは、他者への没頭はつまるところ、
自分から逃げる為の手段なのだ
と言った。

つまるところ、
「トスカ」となった紙風船に対しては、
私自身で息を吹き込んであげなければならないのである。

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