IPAレビュー2022年3月号
どうも。気温、風景で春を感じる時期ですね。私はスーパーで春キャベツが並んでいるところを見て春を感じました。この時期になると回鍋肉が食べたくなります。どうでもいいことはさておき今月のIPAレビューを始めていきましょう。
※IPAアワード用に先月からの通し番号となります。
※分からない用語がありましたら、この記事を参考にしてください。
No.8 WAYFINDER Beer DOOM TOWN
スタイル:ウエストコーストIPA
香り:グレフルにスパイシーに草
味:最初に麦がいるのに最後は甘くない。中盤から青臭い要素が来て最後に苦みがジンジンと響く。僕のイメージしたウエストコーストIPAど真ん中って感じ。温くなると青臭さが増していい感じ、僕は温い方が好き。
8本目は「DOOM TOWN」です。IPAレビュー初登場のWAYFINDER Beerですが、アメリカオレゴン州のポートランドにあるブリュワリーでラガースタイルの可能性を追求しているブリュワリーです。
香りはグレフルにライ麦のようなスパイシーさ、それに青臭い香りがします。味わいは麦が最初にやってきて、青臭い草のニュアンス、最後に苦みがジンジンとする感じです。温くなると青臭さが増していい感じです。
最初の麦のニュアンスがラガーのような感じがしますが、後か来る青臭さと苦みによってIPAだと認識させられます。青臭くて苦く、最後はドライにキレる。僕にとって理想のウエストコーストに近い一本だと思います。
No.9 Karl Strauss Brewing Caribbean Garden Super Tropical DIPA
スタイル:ダブルIPA
香り:パイナップルにパッションフルーツ
味:パパイヤ、パナップルみたいなトロピカルな入りから、グレフルが来ていい感じの苦みでフィニッシュ。麦の甘さも無くていい感じ、ホップのトロピカルが甘い要素ではあるが香りだけで味自体は全然甘くない。
9本目は「Caribbean Garden Super Tropical DIPA」です。Karl Strauss BrewingとCreature Comfortsのコラボレーションビールなのですが、Creature Comfortsのビールは日本に輸入してくれるインポーターがいないので飲むことが難しいです。Karl Strauss Brewingのビールはナガノトレーディングさんが輸入しているので飲むのは容易いですが、なんか飲んでませんでした。
香りはパイナップルにパッションフルーツといったトロピカルな要素にまみれています。味わいも入りはトロピカルなのですが、後からグレープフルーツが来ていい感じの苦さでしまります。
スーパートロピカルの名に恥じない香りですが、味わいはトロピカル一辺倒ではなく様々なホップフレイバーを満喫できるIPAでした。麦の甘さが無くボディが軽いところも自分好みでいい感じです。
No.10 Georgetown Brewing Warchild IPA
スタイル:ヘイジーIPA
香り:切りたてのグレフル、フレッシュさもあるのよ
味:皮ごとグレフル。苦みとかフレッシュさとかもあるのよ。裏にヘイジーのマンゴーがチラチラ見える。ヘイジーなのに後味苦くて美味しい。
10本目は「Warchild IPA」です。こちらも初登場のGeorgetown BrewingのIPAです。Georgetown Brewingはシアトルにあるブリュワリーで、元々ビールを売っていた方が作られたそうです。
香りはフレッシュなグレフルで、味わいもフレッシュなグレフルです。裏にマンゴーがいますが、圧倒的なグレフルが支配しています。
グレフルに皮ごとかぶりついた時のような、渋みと苦みとジューシーさを伴っており、並大抵のグレフル味のIPAでは太刀打ちできないでしょう。ヘイジーIPAの要素はあまり感じられませんが、そんなことどうでもよくなるぐらいに美味しいIPAです。
No.11 Knee Deep Brewing Hoptologist DIPA
スタイル:ダブルIPA
香り:草系、麦もいるかも
味:絡みついてくる麦の甘さからの強烈な草系の苦み、美味しい。
11本目は「Hoptologist DIPA」です。Knee Deep BrewingのフラグシップIPAで今年の1月に飲んだシムトラよりも早く飲むべきIPAだと思います。
香りは草、松の要素が強く、麦もいるような気がします。味わいは麦から入って来て、そこから強烈な苦みと青臭さがやってきます。
フラグシップIPAのくせに苦すぎる気がしたのでIBUを調べたところ102もありました。調和のある苦みでは無く、暴力的な苦みなので人を選ぶと思いますが僕は大好きな味わいです。内容量も多くボディも重いので、一本で大満足できる二郎系ラーメンのようなIPAでした。
No.12 Y.MARKET Brewing 南知多ブラッドオレンジIPA
スタイル:フルーツIPA(ブラットオレンジ)
香り:ブラッドオレンジが強め
味:苦みが強めのブラッドオレンジ味のジュース。入り苦めからブラッドオレンジの甘さがふわっときていい感じ。甘さの苦みの順番が飲むたびに変わる。飲み飽きない素敵なIPA
12本目は「南知多ブラッドオレンジIPA」です。去年も出ていたブラットオレンジのIPAで今回は南知多が頭に付いています。去年のやつは飲むことが叶わなかったので楽しみな1本です。
香りはブラッドオレンジがかなり強めで、味わいも入りに苦みこそありますが、同じような感じです。ビールというよりはブラッドオレンジジュースに近い印象を受けます。
しかしこのIPAは飲むたびに苦みが出てくる部分が変わる不思議な要素があり、それ故に最後まで飽きることなく楽しめました。苦みの順番が変わるのはStone IPA以来だったので懐かしい感じがしました。
最後に
今月のIPAレビューは以上になります。今月は初登場のブリュワリーが多く、斬新なIPAを一杯飲みことが出来ました。
今月のクリアIPA部門の優勝はWAYFINDER Beerさんの「DOOM TOWN」です。単純に自分の好みにジャストフィットしたのが理由となります。ボディが軽く、青臭く、そして苦い。僕がウエストコーストIPAに求める要素が全てありました。
ヘイジー部門と特別賞は候補が1つしかないので、自動的にGeorgetown Brewingさんの「Warchild IPA」とY.MARKET Brewingさんの「南知多ブラッドオレンジIPA」となります。特別賞はともかくヘイジー部門は候補不足にならないように努めたいものです。
今月はとある通販サイトのお任せセットを頼んだので、自分にとって新しい出会いが多い月となりました。通販サイトの紹介は複数回注文した後に、別記事で紹介を行う予定なのでそちらもご期待ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。今月もおまけがございますので、よろしければお付き合いください。
おまけ(3月の選考外IPA)
Bale Breaker Brewing Hazy L
スタイル:ヘイジーIPA
香り:柑橘に安いマンゴー
味:入りはあっさりで後から麦の味がする。その後に草と木のニュアンス。バランスがいいとは思うんだけど、もうバランスがいいだけでは満足できない。もう少しホッピーなほうが嬉しい
Thorn Brewing Windsurfer IPA
スタイル:ウエストコーストIPA
香り:グレフル、オレンジ
味:トロピカル柑橘、苦みもありちょうどいいけどね。こいつだけの特徴がないのが気になる。
飲んだ本数まとめ
今月飲んだIPA:7本
2022年飲んだIPA:21本