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二冊目の小説集『檸檬』を作ります。

おうち時間が主流になって、いちばん体内に摂取したのはおそらく「こだわり酒場のレモンサワー」。だってあれ、コスパよくないですか。檸檬の味がちゃんとするのに、ちゃんと酔えるのがなんてこった!箱買いしたのに速攻なくなってしまいました。

この鬱陶しいウイルスが社会に蔓延る以前は、ひとりでお家でお酒を飲むなんてことはなかったのに、すっかり家飲みに慣れてしまった26さい酒カスです。こんなに毎日飲んでいるというのに、健康診断ではなぜか肝臓は健康そのもので、身体的に酒に強い自分に怖くなります。その一方で、お酒を飲むと心がちょっと弱くなる自分にも怖くなります。いますぐに赤提灯のぶらさがる居酒屋で飲んだくれたいです、sakuです。

ずっと迷っていましたが、二冊目の小説集を作ることに決めました。

一冊目をつくった時、様々な葛藤に駆られて、書くことに自信をなくしました。一冊のテーマを決めて作ることがこんなに難しいなんて思わなくて、それでも書きたいことだらけでだらだらページ数だけ長くなってしまって、反省しかありません。それなのに、読んでくださった方からは温かいコメントしかこなくて、わたしを貶す言葉はほとんどなくて、作って良かったと心から思いました。特に、2021年になってからわたし自身に様々なことが起きて、覚悟をしなきゃいけなくなったり、自分の限界を知ったりなど、ここまで生きてきて経験することのない壁にぶち当たりました。だからこそ書けなくて、書いたらどんどん弱くなってしまいそうで、その反面強がって偉そうなことを言ってしまいそうで、noteをほとんど書いていませんでした。書きたいことはたくさんあったのに下書きだけが増える日々で、それを公開する勇気もなくて、自分と向き合うことから逃げていました。

でも、やっぱり書きたいです。書くことが、自分の一番やりたいことです。やりたいことだから失敗するのが怖くて、書けなくなったときのことを考えて、怖くて書けませんでした。ひたすら、見えない何かから逃げていました。

でも、読んでほしい人ができたので、書きます。書かなきゃって、今書かなきゃいつ書くのって思ったから書きます。この一冊を書こうと思わせてくれた人がいるので、書きます。今の自分で書けるものを、届けたい人がいます。

「檸檬になりたい」。そんな思いが急に浮かびました。お料理の飾りにもなれて、かと思えば主人公にもなれて、お酒のメインにもなれて。なによりもわたしの大好きな「こだわり酒場のレモンサワー」の檸檬。一番飲んで食べて感じて、憧れでもあり一番身近なソレです。脇役にもなれて主人公にもなれて、でもそこにあるだけで味が少し引き締まって、ないとなんだか物足りない。そんな檸檬という存在に思いを馳せてこのタイトルにしました。

制作は前回と同じく、デザインは瀧口様、カメラマンはさくらいくんです。最高のメンバーに頼みました。

詳細は随時、更新していきます!BOOTHで先行予約を開始しています。今回も部数を絞っているので、この部数で売り切りを予定しています(BOOTH限定でおまけも考えているので、ぜひぜひご購入いただけますと幸いです)

公開のご挨拶として、前回の小説集に載せた小説をひとつだけ、期間限定で公開させていただきます。

『絶望から愛へ』
自分が一番気持ちを込めて書けたけれど、まだまだ未熟の作品です。でも、読んでほしい作品を選ぶなら、これだなと思って公開します。

本日から一週間無料で公開しますので、興味を持ってくれた方は読んでくださると幸いです!(ちなみに今回の小説集では、バンドマン善君sideを掲載するので、先に読んでおいていただけると伏線回収になるかと思います!宣伝!)

最後に。

今回の一冊に掲載する小説とエッセイは、すべて檸檬がテーマです。

檸檬の花の花言葉は、「誠実な愛」です。
果実には「情熱」という意味があるらしいです。花を咲かせて身を熟し、謙虚でもありつつ光を浴びる。すっぱいのに、どこか甘い。
わたしは、そんな檸檬になりたいです。
檸檬になりたい。
恋焦がれて、この一冊を作ることに決めました。今の自分にできることを精一杯詰め込もうと思います。

愛を込めてつくります。
ぜひ、読んでくださるとうれしいです。

saku、26歳より。



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