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【お悩み相談】ファンが推しに対してできること

自分の好きなアイドルを見てるときに、彼らが輝きすぎて自分が虚しくなったりみじめになるのを辞めたいです。

わ、わかる~~~!わかる~~~!

推しってなんであんなに輝いて見えるんでしょうね。もう全部すきだし、ぜんぶ「ありがとう!」って感じだし、自分では到底放つことのできないキラキラオーラに憧れるし、存在自体が尊いですよね。

わたしもたったひとりだけ推しがいるので(あっ、クリープハイプの尾崎世界観さんです、別に知りたくないと思いますが言わせてください好きなんです)、相談者さんの気持ちがすごくよくわかります。好きで好きで憧れる一方で、推しはあんなに活躍しているのに、なんで自分はこんなしょうもないんだろうとか、なんで自分はくすんでるんだろうとか、尊いからこそ自分と比較して自己嫌悪に陥ったりしますよね……。

わたしなりの考えを述べますが、これから書くことはすべてわたしが感じたことでしかないので、まったく参考にならなかったらごめんなさい。

わたしのお仕事上、いろんな人と会うことがあります。企業のご担当者さんはもちろん、タレントさんやインフルエンサーの方々、ときにはデザイナーさんに作家さんにイラストレーターさんなどにも。お会いする人みなさんがことごとく素敵で、「みんなどんな人生を歩んだらこんなに完成されるんだ」と、まぶしくて仕方がありません。
すごい人に出会ってしまったとき、自分のちっぽけさに愕然とすることがあります。人に限らず、ものや作品もそうです。自分にはないものを持っている人に対して、自分にはできないことを成しえてしまった人へ向けて、こんなわたしがどんな顔をむけたら正解なのか、わからなくなってしまうことがあります。

ですが、輝いているものの後ろには、同じくらい強烈な陰がつきものです。

とてつもない感動を届けるアーティストにも、過去があります。圧倒的な世界観をつくる漫画家さんにも、芽が出なかった時代があります。するっと成功したように見えるあのタレントさんにも、わたしたちには決して見せない顔があったりもするのかもしれません。

成功の裏側には苦労があるんだ!というきれいごとを説明したいわけではなく、人が他人に見せている顔の向こう側には、人が他人に見せていないいくつもの顔が絶対にあるということです
仕事の場でもプライベートシーンでも、結局わたしたちは人の一部分しか見れません。自分もそうであるように、相手にも「人に見られるモード」があって、その一部分を見せ合って関わっていくしかコミュニケーションは成り立ちません。心を開いてくれる瞬間にはこちらも心を開いて誠実に向き合うこと、そうやって地味に信頼を重ねて相手の光と影を知っていくことしか、わかりあう方法はないのだと思います。

表舞台に立つ推しにも、推しなりの考えがあってその顔を世間に見せているのです。誹謗中傷や心無い言葉で傷つくリスクを背負いながら、それでも彼らがその世界にいるのには、絶対に理由があるのです。本当は、わたしたちに見せている顔とは全然違うなにかがあるのかもしれません。わたしたちが知らない表情なんて、腐るほどあるのだと思います。でも、彼らの生活にわたしたちは無理矢理侵入すべきではないし、その距離間を保つことは推しへの最低限のマナーです。

推しという存在が好きすぎると(わかる)おのずと神格化してしまいますが、生き物である限り、彼ら(彼女ら)にも光と闇があります。日常で会えなくても、住んでいる世界が違うように見えても、同じ空の下で生きている人間には変わりありません。彼らは、ただの人間です。彼らも、人間なのです。

相談者さんの推しはきっと、自分の存在でファンをみじめにさせたり悲しくさせたいわけではないはずです。応援してくれるファンのみんなに、元気や希望を届けたくて、表舞台にたっているのではないでしょうか。

推しにできる最高の恩返しは、一ファンとして推しが届けてくれるものに素直でいることだと私は思います。ライブにいくなら全力で楽しむこと、届けられるコンテンツに自分なりに浸ってみること、元気や希望を素直にうけとめてみること。推しが伝えることで感動したら泣いていいし、たまには気持ちをSNSで伝えてみてもいいし、新作が好きじゃないものだったら無理に好きになる必要もないと思います。
でも、どんなときでも推しという人間が成せるひとつひとつに意味があるのだと理解をすること、そして一番に、言わなくてもいいことは言わない思いやりを持つこと。それが何を意味するのか、真のファンならわかるはずです。それが、推しとわたしたちのコミュニケーションだと思います。家族や友達に対して持つ思いやりと同じものを、推しに対しても持つことが大切だと思うのです。彼らは人間なのだから、わたしたちの思うように動いてくれるはずがないのです。だからこそ、尊いのです。

そして、推しの存在で元気がでたのなら、ただいつもどおり明日も元気に生きること。わたしたちができる恩返しは、それだけだと思います。

推しも人間、わたしたちも人間。推しが輝けるのは、全力で応援するファンがいるからです。ファンだって、十分尊いのです。そうやって、推しと一緒に世界をつくるのです。ちょっと大げさだけど、わたしはそんなことを思っちゃってます。

あ~はやくライブいきて~~~
推しにあいてえよ~~~~~~~~~~


以上、わたしなりの推し方でした。


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