
腹式呼吸について思うこと
【呼吸】って奥が深く、僕もまだまだ学んでいる最中ではありますが、今回は、腹式呼吸をテーマにお伝えします。
腹式呼吸とは
腹式呼吸とは横隔膜(おうかくまく)呼吸のこと。
横隔膜とはコレ↓

横隔膜は、見ての通り、肋骨の下側にベローッとついている筋肉で、呼吸と共に、上下に動きます!
この上下の動きの大きさやスムーズさが呼吸の深さと関係しています。
横隔膜が正しく動いている人は、腹式呼吸がうまい人…腹式呼吸が上手な人は、ズバリ赤ちゃんです。
腹式呼吸の先生は赤ちゃん
寝てる時の赤ちゃんのお腹を見てください。
お腹がふわぁ〜っと綺麗に膨らむんです。
あれは、お腹に空気が入っているわけではなく、横隔膜が大きく柔らかく働いているからです。
だから、あんな小さいカラダから「オギャー」という共鳴された素敵な泣き声が出るんです。
横隔膜の見本は、赤ちゃん!!
赤ちゃんは腹筋していませんよね⁉︎
実は、腹筋を鍛えて腹式呼吸を手に入れる事は(ほとんど)出来ません。
腹筋と腹式呼吸は、全く別に考えて下さい。
鍛えるのでなく、解放するのが腹式呼吸。
身につけるのではなくて脱ぎ捨てる。
腹式呼吸をしようとする時に、ほとんどの人達がやってしまうのは、腹筋を鍛えたり、お腹に無理に空気を入れて膨らませようとしたり、何かをしようとしてしまうんです。
そもそも、お腹に空気なんて入りません。
空気が入るのは、もちろん肺です!
僕のところに、腹式呼吸の相談に来られる方は、みんな何かを身につけようとする思考なんです。
今まで無意識に身につけてしまった鎧(よろい)を脱ぎ捨てる事が大切なんです。
ボイトレの先生と対談した時も、言っていました。
腹式呼吸をしよう!しよう!としてしまう生徒さんには、「何にもしなくていいよー!」と伝えるらしいんです。素晴らしいアドバイスだと思います。
無理に腹筋を使おうしたり、お腹を動かしたりしても、赤ちゃん先生には、たどり着けないんです。
ささきひとえ先生との腹式呼吸対談をご覧下さい
↓↓↓
医療現場での腹式呼吸
先程までは、健常者に対しての腹式呼吸についてお伝えしていましたが、ここからは、肺疾患のある方についても少し触れていきますね。
仲間のインストラクターに作業療法士がいるのですが、彼は、病院で勤めていた時に、呼吸器疾患を持った肺気腫の患者さんにリハビリテーションとして腹式呼吸を指導していました。
肺疾患で、本当に体力が低下した高齢者などの場合は、そもそも吐ききる力がないくなるので、そういう方は、腹筋が必要になってくるんです。
特にドローイング(お腹を凹ませる訓練)。
そして、腹式呼吸。
コチラの動画を参考にしてください↓↓↓
呼吸と自律神経
自律神経に関しては、今度ゆっくり記事にしますが、自律神経と腹式呼吸は、ほぼセットで理解していく必要があります。
生命を維持する機能が「自律神経」だと一般的に言われていますが、この自律神経を自分でコントロールできる唯一の方法は、呼吸のみだと僕は考えます。
だからこそ、今回の腹式呼吸について、しっかり理解してもらいたいんです。
呼吸について、まだまだ伝えたいこと、いっぱいあるんですが、今回は、ここまでにします!
それではー。
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