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ふつうの生活

何だかずっと厭世的な気分だ、人ともあまり会ってないしもちろん喋ってない、家でひとり珈琲を淹れたりごはんを作ったりする生活が楽しい、みたいな話を以前のnoteに書いたのですが、

きのうの夜は、久しぶりに友人とごはんを食べました。(なおやよい軒)

20時過ぎに学校の図書館を出て帰るところでその子を見かけ、つい走り寄って声をかけたのは、人と喋ることに飢えていたとか寂しかったとかではなく、その子が私にとっての大学で友人と呼べる数少ないひとりだったからです。

大学に入って知り合いはたくさん出来ましたが、友人はあまりできなかったと感じているのが私で、私のことを友達と言ってくれる人も中にはいるのかもしれませんが、私が思うそれとはやっぱり少し違う気がして、友達と言うことがあったとしても「友人」と呼ぶ気分にはならないのです。

友人になら何でもかんでも開けっ広げに話すかというと別にそうでもなくて、いつも哲学的な話ができるのが友人だと思っているわけでもなくて、趣味が合うとか、本の貸し借りをするとか、連絡を頻繁にとるとか、沈黙が苦でないとか、そういうのも理由にはならなくて、じゃあ私は何をもって友人だと思ってその子と接するのかと考えたときに、ただそういう風に思うとしか言えないようなのです。

とにかく私の友人は少なくて、だからそのひとりと会うということは、しかも偶然に会ってごはんを一緒に食べるということはかなり嬉しいことで、二人で、

 久しぶりだねえ、元気にしてた、図書館で勉強してたの、私は中間試験があって、あぁ卒論もあるよね、図書館きれいになったよね、お腹すいてる、和食がいいよね、いつも大戸屋だけど今日はやよい軒にしようか、近いし、人とこうやって喋るの久しぶりで不思議な感じする、みんな何してんだろうね、たまには会いたいよねやっぱり、この道をまっすぐだよね、夜に歩くと違う道みたいだ、

みたいなことを話すというより喋りながら、あぁいいなあって。

入ったやよい軒で二人とも揚げ物の定食を注文し、一人暮らしだと揚げ物はやらないよね、でもやっぱりカツとかいいよね、美味いわやっぱり、揚げ物の鍋ほしいわ、とか言いながら食べ、そのあとお茶を飲みながら2時間くらい滞在してしまって、その間も何でもなさそうな話から将来の話までして、とにかくいい時間だった。

格別テンションが上がるとかそういう楽しさではなくて、ぐでーっとした温度でぐだーっといっしょに過ごす楽しさが心身にやさしくて、好きです。

その友人も私みたいにあまり人と会っていなくて、図書館と家の往復しかしていないという生活らしいのですが、そのあたりが似ているからこそあのぐでーっとした温度だったのか、それとも会うときはいつもこんな感じだったのだろうか、とか思って、別にそれはどうでもいいか、楽しかったし、とも思って。


それはきのうの夜の話ですが、また別にきのうの朝、思っていたことがあって、それは、

ここ数か月の私はすごく「穏やかな私」をイメージして意識していて、とにかく物腰柔らかに、話すときは笑顔で、自分の話をしすぎず、人の失敗に反応せず・・・そうでありたいという気持ちがあったのは確かですが、そういうのを自分に求めすぎて、多分バランスを崩していて、

きのうの朝、ちょっとしたきっかけで、一人で爆発しました。

「ふつうって何だよ、知らねえよそんなん糞くらえだよ、何でそんなもん気にして生きてんだよ、ふざけんなよ」

「もっと自由であれ自分、穏やかじゃなくていいよもう、猫かぶんな。ストレートに行け。本性出してしまえ。何をそんなに恐れている?嫌われても別にいいじゃないか。優しさは持つけど自分まで捨てるな。」

・・・という文を日記に書き殴っていて、いまそれを見返したところです。

それが何だという話なのですが、とにかく抑えていた衝動が出てきてしまった感じで、自分でびっくりしています。

もともとあまり人に気を遣わない人間で、思ったことをストレートに口にしては人と喧嘩したり傷つけたりしていた中高時代だったので、それを反省してなるべく穏やかに、やさしく…という風にしていたのですが、

それが過剰になったがゆえに言いたいことが本当に口から出てこないようになってしまって、でも言いたい気持ちは消えるわけではないから一人で怒ったりしていて、それを最近繰り返していたからなのか、きのうの朝にガアンと来て。

理想が強すぎて、自分をひとつの型にはめようと頑張りすぎていたんだなと思います。 理想を強く持ったら極限まで頑張ろうとする、というのがどうしても昔からあって。

それはそれで良いと思うし、そういう極端さが自分なのだと今は冷静に思えますが、頑張っている最中はそんなことは気づかないから、まったく大変です。

ずっと感じていた閉塞感はそれだったのかなあと思います。でも頑張ってきたがゆえに、愛想がそれなりに良いことや自分の意見を言わないことが習慣になっているので、バランスを戻していくのにしばらく苦労しそうです。

別に今の自分も自分なんだからいいじゃん!って思わないと、バランスを戻すのにまた一生懸命になってしまってダメなんでしょうね。(笑)

自分のしたいようにゆっくりやっていきます。


そんなことを考えた日の夜に友人と会えたのが、何だかよかったんですよねえ。

おわり。

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うれしいです、ありがとうございます。
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東京一人暮らし。大学を出て春から社会人になる予定。日記をつけてみたいと思ってnoteを始めました。 自然と珈琲が好きです。
コメント (2)
全体的に素敵ですが、特に「そんなことを考えた日の夜に友人と会えたのが、何だかよかったんですよねえ。」のところが最高です。言葉が豊かですね。
>一日さん

わわ、ありがとうございます。 コメントいただいたの初めてなのでより嬉しいです…! またこんな風にいい気分で書けたらいいなと思います。
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